今朝、パヤタスで5月に発生した、メタンガス爆発事故の現場を見てきました。

 

ごみ山のすぐ裾野にあるメタンガス管理棟のすぐ近くに、
吹き飛んでもう全く形を成さない家、傾いた家がありました。

4階建ての傾いた建物は教会です。

これを含み、5軒が被災し、今ケソン市に補償を訴えているそうです。

死者が出なかったのが、幸いでした。

 

小規模な爆発と言っていますが、これだけ崩れたなら、

周辺に住む人が感じた衝撃は大きかったと思います。

 

事故現場のすぐ近くで遊ぶ子どもたち。

 

道をはさんで真向かいにあるのは、NGOが住宅環境改善のために作った

住民のためのアパート。2013年あたりからゴミ山拡張の立ち退きが活発化し、

移転を余儀なくされた人に与えられた場所です。

 

危険と隣り合わせで暮らすことが「当たり前」


パヤタスで生まれ育つ子どもたちにとって、これが日常になるのかと、

複雑な気持ちになりました。

 

1か月ほど前、ごみの投棄が一次停止されました。
柔らかく、表層が崩れ、落ちてくるゴミを上に上に運ぶ作業だけが続いています。

 

リカセンターの2Fから見える黒いゴミ山。

 

2000年7月10日
ボンという大きな音とともに、空が黒くなり、ゴミの雪崩が発生しました。
雨でできた亀裂から、ゴミ山に溜まっていたメタンガスが放出され、何かに引火して爆発し、
それが引き金となって、起きた雪崩だと言われています。

 

あの日、ゴミ山から担ぎ出された何体もの黒焦げの遺体
お母さんが赤ちゃんを抱いたまま発見された遺体が、黒い遺体袋に
物のように押し込められていった様子が脳裏に浮かびます。


お願い、どうか崩れないで


祈るばかりです。

 

春に続いて、再び聖徳大学の奥村先生が

お絵かき授業の視察と指導に来て下さいました。

 

今回の心に一番残った先生の言葉は・・・

「コーディネータに大切なことは、子どもの心を感じようとすること」

 

コーディネーターたちは美術学校を出たわけでもないし、

絵が人よりうまいわけでもありません。
絵のテクニックを、子どもたちに教えられません。

 

巷にいる普通のお兄さん、お姉さんです。

 

でも、というか、だからこそ、
コーディネーターたちが目指すのは、

反応するプロ。

 

子どもの絵を見て、そこからその子の心や頭の中で
どんなことが起こっているか想像しながら
反応する、来る日も来る日もその練習をしています。

 

子どもが表現しようとしているもの、伝えたいこと、工夫したこと、
それらを感じ取って、細部を認めて、言葉化するサポートを

するのです。

 

子どもたちは自分の絵を完成するまで、
ひとりの世界に没頭するもよし
人の絵を見たり、しゃべったり、自由です。

チラ見や真似は、大いに結構。

 

学力を見る教科では、一つの正解に向かうのですが
アートはなんでもあり。
人のいいアイデアを取り入れて、
更に工夫して
アイデアをどんどん膨らませて
子どもたちの頭の中で
爆発を起こしていきます。

 

 

去年と比べると随分ダイナミックな絵に、なってきました。

奥村先生マジックです。

 

資源が乏しい場所で
最もシンプルな指導で
子どもたちの発達を促せる接し方を
伝えて下さっている、先生です。

 

ありがとうございます。

 

12日から、4週連続土曜日に親御さん対象の情報提供を実施するのですが

今日は、その助っ人に入ってくれる調査員の研修がありました。

 

対象者は約1000名。

1000名というのは、カシグラハン再定住地の小中学校全体から見れば

1/15の数でしかないのですが、1000名の方に案内状を出し、出欠を確認し、

欠席者にフォローし・・・というのは、なかなかに力技と集中力がいる作業です。

 

昼過ぎから停電で、扇風機が使えず、暑い暑い中での作業でしたが、

皆さん頑張ってくれました。

 

今年みんなを引っ張るのは、キャシーとビッキーです。

2回目で、経験がある分、幾分気持ちに余裕があるものの、

それでも、スタッフ37名の半数以上は初心者。

念入りな準備をして臨み、2人の説明にも、熱が入ります。

 

脇には、約1000名分の参加者への謝礼パックにいれる品々が積んでありました。

お米やミルク、缶詰等々。これをみんなでバックに詰めていきます。

 

こんな時、私はあまり役にたちません。

一歩外に出て、様子を見ていると、通りを歩く人たちが、足を止め、

興味深げに中を覗き込んでいました。

 

中から漏れ聞こえてくる活気のある声が気になったようです。

 

活気・・・

 

情報提供の作業は、大仕事ですが

たくさんの人に、意味のある情報を伝え

「ありがとう」、と直接言ってもらえるやりがいのある仕事。

 

調査員に入ってくれた人は皆さん住民で

近所の人に喜んでもらって、かつ収入が得られる

この仕事は楽しいそうです。

 

「活気」は、そういう喜びが、漏れ出したもの

なのかもしれません。

 

今年もこの日が来ました。
広島に原爆が投下された日。

 

72年前、広島で起きたこと、その3日後に長崎で起きたこと
21万人以上の人が命を落とし、今も20万人以上の人が被爆者手帳を持ち
その日から今までずっと苦しみを抱えているという事実に思いを馳せ、
繰り返してはいけないのだと、みんなで誓い合う日です。

 

幸い、私は今、平和な中で暮らし
生まれてから一度も戦争に巻き込まれたことがなく
平和しか、知りません。

 

生まれたときに平和が既にあったものだから
平和に対して受け身です。

 

でも、失われてからでは遅いし
この頃は失われる可能性も見え出してきたので

もっと、平和を積極的に守ろうとする人に
なりたいと思うようになりました。

 

平和を「積極的に守る」というのは
私にとってはこの3つのことを続け、伝えることです。

 

1.戦争に向かう社会の動きに、敏感でいること
2.戦争に向かう人の心の奥の問題を、知ろうとすること
3.72年間、日本が平和な状態を保っていられるのには、そこにどんな人の想いや苦労があったからなのか「平和の礎」を勉強すること

 

私のテーマは貧困、格差、教育ですが、平和が脅かされる場所、それは経済・貧困や格差が生じている場所と、密接に関係しているので、平和とその対極にある戦争の問題も同じように重要なテーマです。

 

テーマなどというと、他人事みたいですが、理屈云々を言っている場合でなく、本当に、平和がないと、幸せに暮らせなくなってしまうので、自分事として「平和を守ること」は切実なテーマです。

 

今日も、ニュースが流れています。

 

北朝鮮からのミサイル発射
アメリカの発言
国連の対応
制裁

 

緊張が大きくなっています。

「The Guardian」のWebニュースの中で、中国の外相Wang Yi氏の言葉に、目が留まりました。

 

「North Korea sanctions bring nuclear issue to 'critical phase', says China」
https://www.theguardian.com/world/2017/aug/05/un-north-korea-sanctions-nikki-haley

==

 

「これまでの制裁は、北朝鮮のミサイル開発に効果を上げてきた。制裁は必要だが、それが最終目的ではない。
目的は、朝鮮半島の核の問題を交渉のテーブルに戻すことだ。半島の非核化と長期安定の実現という最終的解決に向け、交渉を通して求めていくことだ。決議が通れば、朝鮮半島は、とても重大な局面を迎える。この緊張が更にエスカレートせぬよう、全ての関係者に、責任をもって判断と行動をするように強くもとめる。」

==

 

この人に、この国に、どんな政治的思惑があるか、
それは私には計り知れません。

 

しかし、この言葉には、強く共感しました。

 

交渉で戦争を回避する道を模索しようとするのを、支持し
軍事行動を推進する意見や動きに、反対します。

 

攻撃されてもやむを得ない
戦争になっても、仕方ない

 

戦争を止めるために、原爆を落として良かった

 

そんなことは、どこであっても、

認めることはできないので。

 

カシグラハン再定住地のエルサさんとパムさんが、

プレゼンターとしてデビューする日を迎えました。

 

3回の練習、リハーサルを経て、この日を迎えました。

 

どきどき涙目のパムさん。

 

回数を重ね自信をつけて、地域のお母さんたちのための

情報の普及推進役になっていってくれるといいなと思います。

 

画像は前日リハーサル中のエルサさん

 

理事長に呼び出され、マカティ―市へ。

 

カシグラハンからの移動は2時間半以上かかるし、
できたらスカイプ会議で済ませたかったのですが

理事長からなので断れません。

 

でも、やっぱり会うに勝るものなし。

顔を合わせ、疑問を一つ一つ
話しながら解消していく方が、結果的には
良かったんだと、後で分かりました。

 

かつてはソルト・パヤタスの理事会も
日本人が牛耳っていましたが、
今は責任ある役職全て、

フィリピン法人のフィリピン人理事が担っています。

 

ソルトの運営について、自分事として

真剣に心配し、無理してでも時間を作り、

動いてくれる理事の人達に、改めて感謝しました。

 

良いことも、悪いことも
この人たちの胸を借りて、相談して、

進めていけばいいんだと
凝り固まった頑固な自分に気付き、

ほぐされた日でした。

 

SNSで、知りました。

 

以下の文章は、書かれた時期も、どこに向けて出されたのかも分からないものです。
お名前を見ると、灘中・高の校長先生のお名前になっていますが、真偽は分かりません。

確認もしていません。

 

でも、転載します。

 

その内容を読んで、2年前、関西の学校で講演を依頼された時のことを思い出しました。

 

私の講演の中に、フィリピンでの戦争、慰安婦の話や写真が含まれていました。

配布資料にもそれがあり、それを書き換えてほしいという依頼でした。

その前の年には、全く指摘されなかったのに、なぜでしょうかと背景をたずねると、先生の説明では、学校ではなく、教育委員会に差し止めよとの強い抗議の電話が入った、ということでした。
電話してきたのが誰かは分かりません。

 

私は、その学校での講演をしたいと願っていました。
だから、資料からその箇所を抜くことに承諾をして、講演で触れるだけにしました。

 

資料から削除したことは、「残念な自分」として、ずっと胸に残っています。
きっとこれから先も。

 

まだ、全然安心してはいけない
私たちは、危ない状況にいる

 

この文章を見て、2年前の気持ち悪さや、恐ろしさを思い出しました。

 

そして、どういう形であれ、それは間違っていると社会に向け、表明する人がいることに勇気づけられます。

 

この貴重な文章が本当に、教育現場の責任ある立場の方の言葉であれば、

そうであってほしいと思いつつ、転載します。


http://toi.oups.ac.jp/16-2wada.pdf?utm_content=buffer5936c&utm_medium=social&utm_source=facebook.com&utm_campaign=buffer


===

謂れのない圧力の中で

̶ ̶ ある教科書の選定について̶ ̶
和田孫博

 

本校では、本年四月より使用する中学校の歴史教科書に新規参入の「学び舎」
による『ともに学ぶ人間の歴史』を採択した。本校での教科書の採択は、検定
教科書の中から担当教科の教員たちが相談して候補を絞り、最終的には校長を
責任者とする採択委員会で決定するが、今回の歴史教科書も同じ手続きを踏ん
で採択を決めており、教育委員会には採択理由として「本校の教育に適してい
る」と付記して届けている。


ところが、昨年末にある会合で、自民党の一県会議員から「なぜあの教科書
を採用したのか」と詰問された。こちらとしては寝耳に水の抗議でまともに取
り合わなかったのだが、年が明けて、本校出身の自民党衆議院議員から電話が
かかり、「政府筋からの問い合わせなのだが」と断った上で同様の質問を投げか
けてきた。今回は少し心の準備ができていたので、「検定教科書の中から選択し
ているのになぜ文句が出るのか分かりません。もし教科書に問題があるとすれ
ば文科省にお話し下さい」と答えた。「確かにそうですな」でその場は収まった。


しかし、二月の中頃から、今度は匿名の葉書が次々と届きだした。そのほと
んどが南京陥落後の難民区の市民が日本軍を歓迎したり日本軍から医療や食料
を受けたりしている写真葉書で、当時の『朝日画報』や『支那事変画報』など
から転用した写真を使い、「プロデュース・水間政憲」とある。それに「何処の
国の教科書か」とか「共産党の宣伝か」とか、ひどいのはO B を名乗って「こ
んな母校には一切寄付しない」などの添え書きがある。この写真葉書が約五十
枚届いた。それが収まりかけたころ、今度は差出人の住所氏名は書かれている
ものの文面が全く同一の、おそらくある機関が印刷して( 表書きの宛先まで印
刷してある)、賛同者に配布して送らせたと思える葉書が全国各地から届きだし
た。文面を要約すると、

「学び舎」の歴史教科書は「反日極左」の教科書であり、将来の日本を担っ
ていく若者を養成するエリート校がなぜ採択したのか? こんな教科書で学
んだ生徒が将来日本の指導層になるのを黙って見過ごせない。即刻採用を中
止せよ。
というものである。この葉書は未だに散発的に届いており、総数二百枚にも上
る。届く度に同じ仮面をかぶった人たちが群れる姿が脳裏に浮かび、うすら寒
さを覚えた。

 

担当教員たちの話では、この教科書を編集したのは現役の教員やO B で、既
存の教科書が高校受験を意識して要約に走りすぎたり重要語句を強調して覚え
やすくしたりしているのに対し、歴史の基本である読んで考えることに主眼を
置いた教科書、写真や絵画や地図などを見ることで疑問や親しみが持てる教科
書を作ろうと新規参入したとのことであった。これからの教育のキーワードと
もなっている「アクティブ・ラーニング」は、学習者が主体的に問題を発見し、
思考し、他の学習者と協働してより深い学習に達することを目指すものである
が、そういう意味ではこの教科書はまさにアクティブ・ラーニングに向いてい
ると言えよう。逆に高校入試に向けた受験勉強には向いていないので、採択校
のほとんどが、私立や国立の中高一貫校や大学附属の中学校であった。それも
あって、先ほどの葉書のように「エリート校が採択」という思い込みを持たれ
たのかもしれない。

 

三月十九日の産経新聞の一面で「慰安婦記述 三十校超採択̶ ̶ 「学び舎」
教科書 灘中など理由非公表」という見出しの記事が載った。さすがに大新聞
の記事であるから、「共産党の教科書」とか「反日極左」というような表現は使
われていないが、この教科書が申請当初は慰安婦の強制連行を強くにじませた
内容だったが検定で不合格となり、大幅に修正し再申請して合格したことが紹
介され、本年度採用校として本校を含め七校が名指しになっていた。本校教頭
は電話取材に対し、「検定を通っている教科書であり、貴社に採択理由をお答え
する筋合いはない」と返事をしたのだが、それを「理由非公表」と記事にされ
たわけである。尤も、産経新聞がこのことを記事にしたのには、思想的な背景
以外に別の理由もありそうだ。フジサンケイグループの子会社の「育鵬社」が
『新しい日本の歴史』という教科書を出している。新規参入の「学び舎」の教
科書が予想以上に多くの学校で、しかも「最難関校と呼ばれる」( 産経新聞の表
現) 私学や国立大付属の中学校で採択されたことに、親会社として危機感を持
ったのかもしれない。

 

しかしこれが口火となって、月刊誌『W i l l 』の六月号に、近現代史研究
家を名乗る水間政憲氏( 先ほどの南京陥落写真葉書のプロデューサー) が、「エ
リート校― 麻布・慶應・灘が採用したトンデモ歴史教科書」という二十頁にも
及ぶ大論文を掲載した。また、水間政憲氏がC S テレビの「日本文化チャンネ
ル桜」に登場し、同様の内容を講義したという情報も入ってきた。そこで、こ
の水間政憲氏のサイトを覗いてみた。すると「水間条項」というブログページ
があって、記事一覧リストに「緊急拡散希望《麻布・慶應・灘の中学生が反日
極左の歴史教科書の餌食にされる; 南京歴史戦ポストカードで対抗しましょう》」
という項目があり、そこを開いてみると次のような呼びかけが載っていた。

 

私学の歴史教科書の採択は、少数の歴史担当者が「恣意的」に採択してい
るのであり、O B が「今後の寄付金に応じない」とか「いつから社会主義の
学校になったのか」などの抗議によって、後輩の健全な教育を護れるのであ
り、一斉に声を挙げるべきなのです。

理事長や校長、そして「地歴公民科主任殿」宛に「O B 」が抗議をすると
有効です。

 

そして抗議の文例として「インターネットで知ったのですが、O B として情
けなくなりました」とか「将来性ある若者に反日教育をする目的はなんですか。
共産党系教科書を採用しているかぎり、O B として募金に一切応じないように
します」が挙げられ、その後に採択校の学校名、学校住所、理事長名、校長名、
電話番号が列挙されている。本校の場合はご丁寧に「講道館柔道を創立した柔
道の神様嘉納治五郎が、文武両道に長けたエリート養成のため創設した学校で
すが、中韓に媚びることがエリート養成になるような学校に変質したようです。
嘉納治五郎が泣いていますね… … 」という文例が付記されている。あらためて
本校に送られてきた絵葉書の文面を見ると、そのほとんどがこれらの文例その
ままか少しアレンジしているだけであった。どうやらここが発信源のようだ。
この水間氏はブログの中で「明るい日本を実現するプロジェクト」なるもの
を展開しているが、今回のもそのプロジェクトの一環であるようだ。ブログ中
に「1 0 0 0 名( 日本みつばち隊) の同志に呼び掛け一気呵成に、『明るい日本
を実現するプロジェクト』を推進する」とあり、いろいろな草の根運動を発案
し、全国にいる同志に行動を起こすよう呼びかけていると思われる。また氏は、
安倍政権の後ろ盾組織として最近よく話題に出てくる日本会議関係の研修など
でしばしば講師を務めているし、東日本大震災の折には日本会議からの依頼を
受けて民主党批判をブログ上で拡散したこともあるようだが、日本会議の活動
は「草の根運動」が基本にあると言われており( 菅野完著『日本会議の研究』
扶桑社)、上述の「日本みつばち隊」もこの草の根運動員の一部なのかもしれな
い。


このように、検定教科書の選定に対する謂れのない投書に関しては経緯がほ
ぼ解明できたので、後は無視するのが一番だと思っているが、事の発端になる
自民党の県会議員や衆議院議員からの問い合わせが気になる。現自民党政権が
日本会議を後ろ盾としているとすれば、そちらを通しての圧力と考えられるか
らだ。ちなみに、県の私学教育課や教育委員会義務教育課、さらには文科省の
知り合いに相談したところ、「検定教科書の中から選定委員会で決められている
のですから何の問題もありません」とのことであった。そうするとやはり、行
政ではなく政治的圧力だと感じざるを得ない。


そんなこんなで心を煩わせていた頃、歴史家の保坂正康氏の『昭和史のかた
ち』( 岩波新書) を読んだ。その第二章は「昭和史と正方形̶ ̶ 日本型ファシズ
ムの原型̶ ̶ 」というタイトルで、要約すると次のようなことである。
ファシズムの権力構造はこの正方形の枠内に、国民をなんとしても閉じこ
めてここから出さないように試みる。そして国家は四つの各辺に、「情報の一
元化」「教育の国家主義化」「弾圧立法の制定と拡大解釈」「官民挙げての暴力」
を置いて固めていく。そうすると国民は檻に入ったような状態になる。国家
は四辺をさらに小さくして、その正方形の面積をより狭くしていこうと試み
るのである。

 

保坂氏は、満州事変以降の帝国憲法下の日本では、「陸軍省新聞課による情報
の一元化と報道統制」「国定教科書のファシズム化と教授法の強制」「治安維持
法の制定と特高警察による監視」「血盟団や五・一五事件など」がその四辺に当
たるという。

 

では、現在に当てはめるとどうなるのだろうか。第一辺については、政府に
よる新聞やテレビ放送への圧力が顕在的な問題となっている。第二辺について
は、政治主導の教育改革が強引に進められている中、今回のように学校教育に
対して有形無形の圧力がかかっている。第三辺については、安保法制に関する
憲法の拡大解釈が行われるとともに緊急事態法という治安維持法にも似た法律
が取り沙汰されている。第四辺に関しては流石に官民挙げてとまではいかない
だろうが、ヘイトスピーチを振りかざす民間団体が幅を利かせている。そして
日本会議との関係が深い水間氏のブログからはこれらの団体との近さがにじみ
出ている。もちろん現憲法下において戦前のような軍国主義やファシズムが復
活するとは考えられないが、多様性を否定し一つの考え方しか許されないよう
な閉塞感の強い社会という意味での「正方形」は間もなく完成する、いやひょ
っとすると既に完成しているのかもしれない。

 

財団から調査研究の資金をいただけることとなり
昨年に続き、今年もカシグラハン地域約1000名を対象にした
小中学生親御さんへの情報提供の活動が可能になりました。

(中室先生、ありがとうございます!)

 

来週から毎週土曜連続4回の大仕事が加わります。

 

今日はそのためのスタッフ会議。

 

「昨年の経験をもとに、今年はここをこう改善したい・・・」
「いやいやでもそれは・・・」

 

喧々諤々

 

 

結局、若手スタッフが出したアイデアを初回で試し、
結果を従来のものと比べ、2日目以降をどうするか、検討することになりました。

 

何がいいか分からない場合は、感覚だけで、安易に長期的な結論を出さず
テストをして、比べて、いい方を採用する。

 

ささやかなことですが、皆で話し合って、この結論に至ったことは

とても嬉しく、私は、はたでまじめな顔でそれを見ながら

心の中でほくそえんでいました。

 

本番には、失敗とか、予想していなかったアクシデントとかが
出てくるかもしれません。

 

でも、そこからまた私もみんなも学んでいくでしょう。

 

今から失敗しても・・・なんてのんきなことを
言っていてはいけないのですが。

 

スタッフ12名、調査員26名

 

そして間もなくやってきてくださる
澤田先生、中室先生、真野先生、奥村先生とで
2回目の大仕事も

乗り切れる気がしてきました。

 

 

わかば図書館で働く、二人のお母さんのヒアリングで

今朝はパヤタスへ。

 

52才のクレスリーさんと

58才のエルシーさん

 

前もって記入をお願いしておいた
ビジョンシート

 

「3年後の夢」の覧には

なんて書いてあるのかと

思ったら、びっしりと書き込まれていたのは

新しい事業案と挑戦してみたいこと。

 

エルシーさんは、1枚の紙に書ききれず、

別の紙2枚ついていました。

 

・大人のための識字教育を始めたい

・ビコールの田舎にも、わかばみたいな図書館を作りたい
・勉強会を開きたい

・ライフスキルワークショップのプレゼンターをやる

etc

 

宝物のような二人です。

 

 

統計局からようやく2015年度の国勢調査の数値が出ました。
http://psa.gov.ph/population-and-housing

 

人口 100,981,437人
未成年の割合、31.2%!

Age0-9  10.70%
Age10-14 10.40%
Age15-19 10.10%

 

どうりで、若さと活気があるはずです。