福井市のフェニックスプラザで
福井大学子どものこころの発達研究センターの講演会
-子どものこころを診る-があり、行ってきました。


貧困が、子どもたちを教育から遠ざけ
負の連鎖を生む・・・
そう思って、フィリピンの子どもたちへの
奨学金支援を続けてきたのですが、
経済的困窮度は同じ、住む地域環境も、行く学校も同じ、
子どもたちのスタート地点の境遇は同じように見えるのに、
実際は、改善の方向に進む家庭と
そうではない家庭があり、疑問に思っていました。
その差はどこから?
その答えが知りたくて
追求していく中で、
非認知スキル、ライフスキルの重要性を知り
発達の問題を知り、
発達の問題の背後に、逆境の重なり、有害ストレス、
トラウマを知り、脳とこころに注目するようになりました。
経済的貧困の負の連鎖
その鎖の奥に
発達の負の連鎖がからみつき
根深く巣くっている
今、そんなイメージで、
貧困と教育をとらえなおしています。
暴力、虐待、親の鬱、ネグレクト…、こうしたことから発生するストレスが、
すくすく成長しないといけない時期の子ども脳の発達を妨げ、傷つけ
トラウマとしてずっと残り、そのまま何も大人がケアしなければ、約1/3は
将来大人になって加害者側にまわってしまうというデータがあるそうです。
安心していられる場がなく、同じ境遇の友達とシンナーを吸って
現実から逃避するカシグラハンの少年の姿、
突然切れて暴れだし、誰も止められなくなる日本の子どもの姿が、
ふと重なってきます。
被害者から加害者への連鎖
子ども時代、誰かにやさしく守られ、無条件に愛され、
心の安全地帯を持てた経験がなければ、
暴言をはかれたり、無視されたり、叩かれたり殴られたりしていたら
愛情をどう表現したらいいのか、
与える方法が分からないのは当然のこと。
経済的貧困の連鎖を断つための取り組みと並行して
発達の問題の連鎖を断つ、脳とこころのケアがいる
それこそ、周りの助けがいるところ
友田明美先生の著書 「子どもの脳を傷付ける親たち」

この本には脳科学の視点から、不適切な子どもへの対応(マルトリートメント)が
いかに子どもの脳やこころの発達を蝕むかが示され、
親だけでなく、社会全体で子どもを守ることが、将来の社会の経済的、社会的損失を減らすと
書かれています。
タイトルを見ると、ちょっとショッキングなのですが、
本の中にはちゃんと、どうすればいいのかも書かれています。
脳は回復する
トラウマは処置や支援によって克服できる
人は、本来レジリエンス(回復力)を持っている
癒しと保護
レジリエンス
自分の中で、更に掘り下げたい
ライフスキルの方向や対象が、
だんだん決まってきました。
マルトリートメント(不適切な養育)について
こちらの記事も分かりやすいです。
http://president.jp/articles/-/23474