夜、師匠Andiとともに、セラピストのKamakshiさんのパフォーマンス「Wild At Heart」を見てきました。

 


 

Kamakshiさんは、演劇を学び、女優や歌手、ヨガのインストラクターなど、セラピスト以外に、実にいろんな顔を持つ多彩な方なのですが、一方で、幼少期・青年期、家族や男性による虐待を受け、その傷にずっと苦しめられてきた人です。


自分の人生に起きたことや、乗り越えた道のりを、独り芝居の形で芸術として表現され、人に勇気や感動を伝えている姿を見て、こういう方が、本当に強く美しい方なのではないかと思いました。

劇中、「恥」という名前がつけられた心の中の悪魔みたいな奴が何度も登場します。その「恥」が、人生のいろんな場面、とりわけ恋人との別れや家族との確執など、傷つくような体験をした時、毎回出てきて、心をえぐるような言葉をはき、苦しみを倍増させます。

穏やかな笑顔の裏に、こんな壮絶な体験や心の葛藤があったのかと、内容に驚き、トラウマとは、こうも人の一生につきまとい苦しめ続けるものなのかと、深刻さの一端を見た思いがしました。

本を読んだり、話を聞くという形でなく、歌や演劇を通して知る、この方法だからこそ、直接胸に響いたのだと思います。

自分の中にある心の傷に向き合い、乗り越えさせたのは、Kamakshiさんの幸せになりたいという心からの願いや、それをあきらめなかった勇気、傷に向き合った勇気でしょうか。

パフォーマンスの時間は1時間半ほどでしたが、その背後にある、Kamakshiさんの人生全てに拍手を送り続けたい気がしました。

Kamakshiさんのことをもっとよく知りたい方はこちらをどうぞ。
http://kamakshihart.com/
 

虐待や暴力といった深刻なマルトリートメントから生じる有害なストレスではなく

一般的なストレスとの付き合い方に関する情報として、読んでいただけたらと思います。


2013年発表のKelly McGonigalという心理学者の報告です。

 

 

日本語字幕は、画面右下Settings =>Subtitles =>Japaneseを選ぶと見れます。

(直接日本語字幕付きを埋め込めず、ごめんなさい)

 

見た目もとても麗しい、スタンフォード大卒のこの女性。

アメリカで、3万人の成人の動向を8年間追跡調査して
ストレスに対するご自身の理解が変わったことをTEDで話されています。


「去年どれ位ストレスを感じましたか」 
「ストレスは健康に害になると信じますか」 
 

といった質問を参加者に答えてもらい
その後公開されてる死亡記録を使って 
参加者の誰が亡くなったか後追い調査をしました。

前年にひどいストレスを 経験した人たちは 
死亡するリスクが 43%高かったのですが、このことは
ストレスが 健康に害を及ぼすと信じていた人たちだけに

言えることでした。

ひどいストレスを経験しても ストレスが無害だと思う人たちの
死亡リスクは上がるどころか、ストレスが殆どなかった

グループと比較して研究参加者の中で最も低いものだったそうです。

研究者は、ストレスからでなく ストレスが体に悪いと
信じていた事によって死期を早めたと判断しました。

もしこの推定が正しければ、アメリカでは
ストレスが体に悪いと信じる事が 死因の第15位になっていた
というのですから、ちょっと笑えない情報ですね。

影響のレベルはさておき、
ストレスが健康を害する!ストレスを除かねば!と恐怖感を持って
それにとらわれてしまいすぎるのは、よくないのは間違いないようです。

気の持ち様が本当に健康を左右するのですね。

明るいニュースもあります。

経済的な問題や 家庭危機などの重大なストレスを経験すると
死のリスクが30%増加しますが、皆が皆増加してはおらず、 
他の人への思いやりに時間を費やした人々には

ストレスから来る死亡の増加は全くなかったというのです。

慈愛や利他心を持つ人は、ストレスに強く、健康を守りやすい
人を思いやることが自分の回復力(レジリエンス)を高める


まさに情けは人のためならず

 

ですね。




 

今、アメリカで学ばせてもらっていることは、

子ども時代の不幸な体験からくる有害なストレス、

それが脳(心)と体に及ぼす影響、そして

レジリエンスです。

 

レジリエンスとは、困難な状況でも、しなやかに適応して生きる力。

大変な環境で暮らすの子どもたちにとって、重要なライフスキルってなんだろう・・・

このテーマをかれこれ7年ほど追ってきたのですが、ようやく旅の目標地点が

見えてきました。

 

参考になる資料を次々と提供してくれるカナダのAlberta Family Wellness Initiativeや

Harvard University のCenter on developing Child。


レジリエンスについてこんな資料を出していました。

 

 

私たちの中には、健康で幸福になるために心の天秤を操る力があります。

 

この力は、健康な脳の働きによって作られ、遺伝子と経験の相互作用によって、

しだいに高められていきます。

 

どんな体験をするのか

脳に何を刻んでいくのか
遺伝がすべてをきめるのではなく

持って生まれたものも、

体験の影響を受けて

発現の仕方が変わるので

愛情や様々な体験ができる環境が

やっぱり大事なのですね。

 

嬉しいのは、大人だってちゃんと意識すれば伸ばせることです。

レジリエンスが強い人とは、極端にストレスが多い環境でも、健康でいられる人。

 

レジリエンスはもとに戻る力だけをさすわけではなく

もとよりも、もっと強くなる、よりよくできる力も含みます。

 

一つ超えたら、ひとつ強く賢くなり

二つ超えたら、二つ強く賢くなる。

 

問題に対応する力を伸ばせ伸ばせというだけで

問題そのものの根本原因から目を背けていてはいけないのですが

深刻な問題のほとんどは、個人の努力だけでなく、

コミュニティーや社会で取り組まないと難しいがほとんどですよね。

 

だから、みんなで、レジリエンスをのばして

急がば回れです。

 

今日より明日を、自分にとって、今もしかしたら泣いている誰かのため

社会のために、良い日にしていきましょう。

レジリエンスを意識して。

 

映像は、脳がいっぱい出てきて、ちょっとマニア向けな感じですが、なかなか面白いので、お時間があればご覧ください。

https://www.albertafamilywellness.org/resources/video/brains-journey-to-resilience

 

 

脳と依存症のことを学んでいて、なるほどと思うことがあったので、共有します。
 
アドレナリンとか、ドーパミンとか、セロトニンとか、聞いたことがあると思います。
仕事や学習の生産性、高揚感、幸せ~という感じ、その反対の
鬱々悶々とした行き詰まるような感じや、不安、恐怖感など、メンタルヘルスに
とても深くかかわるものなので、既に詳しい人もいらっしゃるかもしれません。
 
神経細胞ニューロンで作られ、接合部分のシナプスから放たれ、
細胞から細胞へと、興奮や抑制などの応答反応を起こさせる化学物質が
これら、神経伝達物質と呼ばれるものです。
 
中でも、影響が大きい3大物質がこちらです。
 
■セロトニン:
衝動や心身の安定、心の安らぎに関係。心のバランスを安定させる役割を担っています。「幸せホルモン」と呼ばれることもあります。

■ノルアドレナリン:
興奮、意欲、不安、恐怖に関係。
ノルアドレナリンの分泌はストレスに反応して起こります。これは元々は、生物が自然界で何らかの危険を察知した時に交感神経系を刺激して、瞬時に様々な状況判断を行いつつ、肉体を効果的に動かすことが出来るようにするための仕組みです。
ノルアドレナリンはゲームや運動、恋愛などによって適度に分泌されることで人の意欲や向上心、探究心などを刺激して、いわゆる「血気盛んな状態」になります。ノルアドレナリンが分泌されることで、「やる気」が生まれます。
ノルアドレナリンが分泌されない、または不足すると、やる気がでない状態、抑うつ状態になります。
 
アドレナリンも同じような作用をするのですが、影響を受ける部位が違うので、薬として使われる場合、症状によって変わるようです。
合成経路を見ると(1)フェニルアラニン(必須アミノ酸)→(2)チロシン(アミノ酸)→(3)Lドーパ→(4)ドーパミン(神経伝達物質)→(5)ノルアドレナリン(神経伝達物質)→(6)アドレナリン(副腎髄質ホルモン)となっています。

■ドーパミン:
快感、意欲、学習、モチベーションに関係。
ドーパミンは「快感」から意欲を生み出す神経伝達物質で、「不快感」であるストレスとは対極の関係にあり、ストレスを打ち消してくれる性質を持っています。ストレスを感じた時、ノルアドレナリンやコルチゾールといったストレスホルモンが分泌されます。ストレスはドーパミンのほか、脳内で分泌されている神経伝達物質やホルモンの分泌を抑制し、心身に悪影響を生じさせます。
 
しかし、ドーパミンの分泌には快感を伴うため、依存性や中毒性があります。人はドーパミンが分泌された過去の経験を記憶して、それを繰り返し行いたいという強い「衝動」が生まれます。「衝動」は、それが行えなくなると、ストレスになります。代表的な例として、タバコを吸うとドーパミンが分泌されて、吸わずに時間が経過するとイライラ(ストレス)する、というのがあります。
 
3つは、どれが味方でどれが悪役、ということではなく、バランスがとっても大切で、そのバランス調整の役割を担ってくれているのが、セロトニンです。
 
セロトニンが不足すると、ドーパミンやノルアドレナリンが暴走し始めてしまいます。
暴走するとこうなります。
 
ドーパミンの暴走
別名『快楽ホルモン』とも呼ばれるドーパミンの暴走が起こると、後先考えずに目先の快楽や快感ばかりを求めてしまい、様々な依存症にもなりやすいとされます。買い物依存症/ギャンブル依存症/アルコール依存症/ネット依存症/ゲーム依存症/テレビ依存症などの依存症はセロトニンが不足すると陥りやすいと言われています。
 
ノルアドレナリンの暴走
怒りのホルモンとも呼ばれるノルアドレナリンが暴走することで、すぐにハイテンションになって暴れたり、攻撃性が増すことが考えられ、イライラしてキレやすく怒りっぽくなります。
 
セロトニンを欠かさぬように意識した生活をするのが、幸福感や満足感、生産性を維持するのに、とっても大事なんですね。
 
大事な、セロトニンを不足させてしまう要因は・・・
 
過度なコンピュータ操作、テレビやゲーム漬け、運動不足、昼夜逆転の生活リズム、不規則な生活、ストレス、睡眠不足、室内遊び(日光にあたらない)、栄養のバランスを欠いたダイエット、腸内環境の悪化。
 
2つ、3つは当てはまりませんか?
 
仕事が忙しいと、知らず知らずのうちに、セロトニン欠乏の道に進みがちです。
心のバランスが崩れて、何かに深く依存してしまったり、イライラしてキレやすくなってしまうのは、特定の誰かの問題ではないのですよね。
 
日本のセロトニン研究者、有田秀穂先生は、薬に頼らない解消方法として、次の3つを挙げてらっしゃいます。
 
その1:太陽の光
その2:リズム運動
その3:グルーミング(人とのふれあい)
 
セロトニンの活性には3ヶ月ほどの継続が必要なんだそうです。
セロトニンが減ってしまう原因が、今までの不規則な生活にあるのなら、その習慣を変えることが解決の道。
だから時間をかけて着実に変えることが根本的な改善なのでしょうね。
 
習慣を変えるには、ちょっとだけ頑張ったらできること(苦しすぎないこと)を、毎日楽しみながら、喜びながら続けることがコツ。
今日1日できたら、その1日を喜び
もしつまづいたら、つまづいたけど、復活したことを褒め・・・
というような感じでしょうか。
 
ノルアドレナリンは、私たちのやる気スイッチを刺激し
ドーパミンは、もっと頑張ろう!という意欲を高め
セロトニンは、それらを制御し、感情のコントロールを助け、心のバランスを保ち、安心感をくれるもの
 
バランスをつかさどるセロトニンを取り入れるのにも、バランスがいるのですね。
 
ちなみに、セロトニンは「トリプトファン」アミノ酸が原料で、これは腸内で作られて脳に送られます。
これに重要な働きをしているのが腸内細菌なので、腸を普段からいたわってあげることも大事です。
赤身の魚、大豆製品、果物などに多く含まれるのですが、炭水化物もアミノ酸を脳に運ぶときに大切な役割を果たすので、全くとらないのもNGらしいです。
 
体は正直ですね。
 
いたわってあげれば、いいアミノ酸を脳に運び、脳がバランスよく伝達物質を出して、私たちの心と体を動かし、「幸せ」を運んでくれます。
 
子ども時代の体験、ストレスやトラウマが原因となって
自分や、大事にしたいはずの人まで傷付け、いたわれず、
苦しい中から抜け出せないでいる人、
そんな環境で育つ子どもたちがたくさんいます。
アメリカも、日本もフィリピンも。
 
砂漠の一粒の砂
にも満たないかもしれないけれど
がんばりたいです。
もっと勉強して。
 
参照元:
有田秀穂博士(東邦大学医学部統合生理学教授)セロトニンDojo 
www.serotonin-dojo.jp/article01.html
快適.Life
https://www.human-sb.com/serotonin/
Serotonin and stress coping.(Puglisi-Allegra,Andolina 2015)
NCBI(The National Center for Biotechnology Information)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25108244
土曜日は、師匠のアンディーと、ノースハリウッドから
車で1時間程のところにある、マリブという町に行きました。
 
マリブは、サンタモニカより美しいビーチと言われる
マリブビーチがある街。
 
ビーチ沿いには、まるで高級リゾートホテルのような、
エレガントで気持ちよさそうなバルコニーを持つ高級住宅が
ずらりと並んでいます。
 
その一角で、カウンセリングやグループワークなどを行う
セラピストたちが集まって、地域の人が無料で体験できるという
催しがあり、行ってきました。
 
こんなセラピーの体験ができるというものでした。
 
・依存症を抱える人と家族のための、依存症専門のセラピー
・離婚や、離婚後の養育問題に悩む人のための、離婚専門セラピー
・書く・描く行為で、悩みの根源を知り、癒す、ライティングセラピー
・子どもの養育に悩む人、社会情動スキルを伸ばすためのペアレンティングセミナー
・脳科学をもとに考案されたニューロフィードバックセラピー
他にマッサージ、ヨガなど
 
私はライティングセラピーを体験してみました。
奥のボブヘアの女性がセラピストのラウラさんです。
 
体験会に参加した人たちの話をうかがってみて
内容や背景は随分違いますが
人それぞれ悩みやストレスを抱え
助けや救いを必要としているのだと思いました。
 
今回の催しは、マリブで「Roots & Wings」
というセラピールームを経営されている団体です。
 
こちらに登録しされているセラピストは、「自称セラピスト」ではなく、
脳科学や心理学の最新の調査や研究から得た知識に基づいて
施術を行い、ある一定の期間、経験や実績を積んできた人たちです。
 
 
 
各セラピストの皆さんから、貴重な情報をいただいて、
有意義な時間となりました。
 
帰りは、ちょっとだけ寄り道して、
マリブビーチのサンセットを見せてもらいました。
 
師匠Andiと一緒に、サンフランシスコのオークランドで開催された
「 ITRC Conference Preparing for Climate Change in California」に
参加してきました。
 
参加前は、気候変動にどう対応するか、自然災害後の心のセラピー
みたいな話が中心だろうと思っていたのですが、内容は、予想を超えてました。
 
ITRCは、International Transformational Resilience Coalitionの略です。
訳すると余計分かりにくくなりそうなのですが、私なりに解釈すると、
「気候変動による災害が増え、不安や苦難に晒される時代に入ったのですが
この転換期に際し、人が豊かな人間性を保ち、困難に遭遇しても
そこから立ち上がる力を強め、幸福に向かうための知恵と経験を結集し、
広めていこうとする連合体」というところでしょうか。
 
自然に起こる災害、人が作る災害
 
至るところで次々と起こる災害に対し、被災者はもちろんのこと
そのニュースを受けただけでも心は影響を受けています。
リアクションし、リアクションで誰かを傷つけてしまう、
そんなことがあります。
 
私たちは、災害の与える影響やレジリエンスのメカニズムを知り
自分自身の心を整えながら、身近な人たちや、災害の影響を、
より大きく受けやすい、社会的に不利な立場にいる人たちのことを考え
乗り越えていく上でのヒントを分かち合い、助け合いの関係を作って
災害の時代を生き抜いていく、
 
そんなことを学びました。
 
経験、先人たちの言葉、そして、科学の知見、
多くの人がそれを知っていれば、災害や困難に直面したときでも、
心にかかる負荷や立ち向かう力が随分違いそうです。
 
老いも若きも
国籍も性別も宗教も
今何をし、これまで何をしてきたかも関係なく
この問題は
みんなに影響を与えますよね。
 
二日間の会議に集ったのは、約100人!
 
もし、このテーマで、
国や自治体の主催ではなく、市民連合主催のイベントで
仮に東京で二日間、参加費3万円超の会議をしたら
これだけ集まるものでしょうか?
 
災害対策(インフラ強化)、連携体制構築、といったことではなく、
つかみどころのない「心」に焦点を当てたこのような会議に、
これだけの人が集まるカリフォルニア。
このことにもとても驚きました。
 
スピーカーとして登壇された方々の一部です。
 
アメリカだけでなく、フィリピンも含めた世界各地で、地域全体のレジリエンスを
高めるための人材育成を中心に活動をされているTrauma Resource Instituteの
Elaine Miller-Karas先生、
https://www.traumaresourceinstitute.com/home/
 
幸福感を脳科学の見地から研究されている脳科学者Rick Hanson 博士
www.rickhanson.net/
 
災害復興、災害に強いコミュニティー作りを見事に実現している
Neighborhood Empowerment NetworkのDaniel Homseyさん
http://www.nenawards.com/
 
そして、ACE:子ども時代の不幸な体験とストレス、脳と体への影響、レジリンスについて、
科学的根拠をもとに一般に知らせる活動をしている、ACE Connection
NetworkのDana Brownさん。
 
ACE Connection Networkは、今回の会議の協力団体として重要な役割を果たしました。
会議の1つの分科会で、ACE普及の活動紹介をしているDanaさんです。
 
でもこれらはスピーカーのごく一部。
他にも報告したいことがたくさんありますが、おいおい整理して、共有していきますね。
 
二日間の間には、新しい嬉しい出会いもありました。
Trauma Resource InstituteのElaine Miller-Karas先生が、サンフランシスコでセラピストを
されている服部信子さんを紹介してくださいました。
信子さんは、Elaine先生の教え子で、今年から、日本でもそのスキルを伝えようと
準備されている先生です。https://www.drnobu.com/
 
6月には来日され、東京・大阪でのセッションを予定されているのですが
ニーズがあれば福岡でもやりますよと言って下さいました。
もし実現したら、6月の下旬か7月上旬になりそうです。
興味のある方ご連絡ください。

 

左から、Breakthrough Communities のCarl Anthonyさん、Paloma Pavelさん

Trauma Resource InstituteのElaine Miller-Karas先生、服部信子さんと私です。

 

最後に、私の師匠のAndiとそのまた師匠のDanaさんのショットを1枚。
 
二人とも背が高く、スリムで、ピンピールとミニスカートが似合います。
華やかでゴージャスな香りが漂う二人なのですが、
考えていることは、相当反骨・骨太です。
 
私がロサンゼルスに来れたのは、Danaさんが師匠のAndiにつないでくれたおかげでした。
この会議にインターンとして奨学金価格で参加できるよう便宜を図ってくれたのも、
Danaさんです。
 
会議初日、ずっとお礼を伝えたかったDanaさんと会え、胸がいっぱいになりました。
「よく来てくれた」とハグされたら、何も言葉が出ず、
子どもみたいに泣いてしまいました。
 
いろんな方に助けられて、ここに来ました。
 
カリフォルニアに来て、素晴らしい働きをしている方々に出会え、
この会議に参加させてもらえたことに感謝し
縁をまた誰かにつないでいけたらと思います。
 

24日から、オークランドで開催される気候変動と

レジリエンスに関する、ちょっとユニークな会議に

出席することになりました。

 

今日は師匠Andiが、「これ読んでおくといいよ」と、忙しい中、

ステイ先まで関連資料を集めて持ってきてくれまして

師匠の愛が、とてもとても嬉しい反面

 

 

この分量、

読むのが遅い私には、

結構な課題です。

 

「待ってました!ありがとうございます」

 

と、受け取ったものの

笑顔がやや凍り付いていたの

心理のプロには、

ばれていただろうな…

 

ユニバーサルスタジオやディズニーランドに

行ける日は遠そうです(笑)

 

子ども時代の不幸な体験 Adversity Childhood Experiences = ACEs
 
大人からの助けがない状態で、長く、継続的に、この体験を受け続けると、
脳は、その環境に合わせた神経回路を強化していきます。
虐待や不適切な扱いを受けた子は、見たくない、知りたくない、感じたくない、
そうした苦しい気持ちを、まるで脳が悟ってそうしているかのように、
視覚や聴覚の神経が未発達な状態で止まったり、脳全体が育たず
小さかったりします。
 
安心できる環境で、大人からの愛情ある言葉やスキンシップでの反応、
さまざまな体験、栄養を受けて育つ脳と、違う脳の発達の仕方をしていきます。
 
そしてそれは、年月を経、本人の意思や努力とは関係なく、様々な差となって、
あるいは問題となって現れてくることがあります。
 
アルコール、ドラッグ、ギャンブル等の依存症、慢性の病気、暴力をする側、
される側になりやすい、うつ病などの精神疾患…などの問題を
引き寄せてしまいやすくなることがデータで示されています。
 
でも、それらの脳の問題となるストレスは、たったひとりでも、安心でき、
反応を返してくれる大人の存在を得ることで、やわらげられ、回復していくことが
可能なのだということも、データは示しています。
 
アルコール、ドラッグ、ギャンブル等の依存症、慢性の病気、暴力をする側、
される側になりやすい、これはまさにパヤタスで目にしてきた現実。
 
そしてこれらは、多くのアメリカのホームレスの人たちに多く見られる状況とも、
合致していました。
 
ロサンゼルスの喫緊の課題の一つは、ホームレスの増加が止まらないことです。
 
1/18の夜は、地元の市議会議員ポール・クレコリアンという方の主催で、
ロサンゼルス・バレー大学で開催された、ホームレス問題を市民と話し合う催しに参加してきました。
申込みは、誰でもネットで行えるのですが、2日前の時点で人数は330名ほどだったのに、
当日は540名!すごい関心の高さです。
 
会場は立ち見が出るほどでした。
 
ちなみに、私は端に置かれた各種団体の活動紹介用のテーブルの一角をもらい、
そこにいました。映っている麗しい女性は、私のメンター、アンディーさんです。
 
クレコリアン議員のオープニングスピーチに続き、壇上に現れたバレー大学の
エンドリジョナス学長が言うには、大学に在籍する学生のなんと35%が、
ホームレスファミリー出身だとか。なんと!
 
実は、ロサンゼルスが「ホームレス緊急事態 State of Emergency」と
言われだしたのはここ最近の話ではなく、2015年からでした。
 
ホームレスの増加状況を見ると
2013年 39,461名 
2015年 44,359名
2016年 46,874名
2017年 57,794名
 
緊急事態宣言を出した後も増加は止まらず、昨年は23%もの増加率。
郡全体の人口は、約1000万人で、0.5%に相当します。
 
定住できる場を持たない人を「ホームレス」と呼びますが、その内、過去3年の間に
4回以上そのような状態になった人のことは、慢性的ホームレスと呼びます。
慢性的ホームレスが全体の30%を占めます。
 
昨年の場合、一時的非難所のような施設にかくまわれた人は、全体の26%。
それ以外の7割超の人は、車、テント、路上に住む人たちです。
 
どうりで、こちらに来てたくさんのキャンピングカーを目にしたはずです。。。
ノースハリウッドは、ホームレスの方が多い場所の一つということでした。
 
 
男女比率は、男性68%:31%女性 1%は不明。
40%はアフリカン・アメリカン、35%がヒスパニック
白人以外が、80%を占めます。
 
約34%の人に、配偶者や近親者の暴力の経験があり
約30%の人は、精神疾患を患い
約19%の人は、薬物の問題を抱えています。
 
なぜホームレスが増えるのでしょうか。
多くの資料には、ハウジングの問題とあります。
 
確かに家賃が高い!
場所によってピンからキリまであるのではなく、
安い物件がどんどん減っているという状況があります。
私もこちらに来て、手ごろな下宿先を見つけるのに、苦労しました。
 
最初に1週間泊まった家は、
前も横もキャンピングカーでした。
 
低所得者層では、安い物件を探そうとしても見つからず、
所得の約半分が家賃に消える生活。
仕事が途切れれば、家を手放さざるを得ません。
そして、車の中や路上での暮らしになっていくそうです。
 
それにしても、なんという関心の高さ。
 
この疑問について、答えをくれたのは、
ロサンゼルス滞在20年超のベテランの日本人の方でした。
 
関心の高さについて驚きを口にしてみると、
こんな話をしてくださいました。
 
昨年から今年にかけ、ロサンゼルスは歴史的な規模の森林火災が続き、
その内一つの火災では、高級住宅街が被災しました。
出火原因がホームレスの煮炊きの火だったという情報があり、億万長者たちも、
もうこの問題を放っておくことはできず、自治体や政治家に強烈な圧力をかけている
というのです。
 
確かに、受難の年と言えるぐらい、ロサンゼルスはひどい火災に襲われていました。
 
昨年10月、カリフォルニア州北部で発生した火災
期間   2017年10月8日~31日(24日間)
火事件数 250箇所
焼失面積 99,148ha
焼失家屋 8,900軒
犠牲者数 44名
けが人  192名
経済損失 94億ドル
 
12月、カリフォルニア州南部で発生した火災
期間   2017年12月4日~2018年1月12日(39日間)
火事件数 29箇所
焼失面積 1,246.24km2
焼失家屋 1,355軒
犠牲者数 2名
けが人  19名
経済損失 31億ドル
 
はあ、なるほどです。
 
肌寒くなるような経済格差が進行し続けているアメリカ
目の前の景色、住んでいる方からの話
統計データを負う程
日本、フィリピンが重なって見えてきます。
 
更に調査を進めていきます。

参照
子ども時代の不幸な体験 ACEs Connection Networkより
https://acestoohigh.com/aces-101/
 
脳の発達とストレス Harverd University Center on the Developing Childより
https://developingchild.harvard.edu/science/key-concepts/
 
子ども虐待と脳の発達 福井大学子どものこころの発達研究センター友田明美教授より
http://tomoda.me/resources/Kouensiryou.pdf
 
ロサンゼルス郡 ホームレスデータ Los Angeles Homeless Services Authorityより
https://www.lahsa.org/  
原発が盛り返しています。
国内の再稼働も、国外への輸出も。
 
これ、持続可能な開発目標(SGDs)基準で考えると
少なくとも、目標の3,7,11,14,15について
逆行しているように思えます。
 
「安全基準を超える、想定以上の大地震や事故が起きたら?」
 
地球のなせる業を、人間が想定しきれていると思うのは、おごり。
の表層で生かしてもらっている私たちは
謙虚に、想定以上におびえながら、
生きる道を探していくほうが「持続可能」と言えるのではないでしょうか。
 
原発産業に関わる人、推進者・反対者、日本人、外国人
一旦事故になれば、そんなこと全く関係なく、みんなが犠牲になります。
苦悩は、次世代もその次も受け継ぎます。
 
原発を作る、動かす、輸出する
この行為では、企業が、その中でも率先して推進した人が、
誘致機関が潤い
 
その原発で事故が起きれば
多大な経済的、肉体的、精神的、社会的ダメージを負うのは
その人たちではなく社会全体です。
 
推進企業は、国が補償する保険で守られることになります。
損失は国が補償する。それは、税金や借金で国民が
背負うことになるということです。
 
持続可能なんかじゃないです。
 
仕方ないから原発を・・・
じゃなくて、原発なくても生きていける未来
別の選択肢を作っている、企業やNPOや個人を、
応援していきましょう。
 
人類に、地球に、持続可能な開発のために
ささやかですが、原発以外でやれることはありますから。
 
(社説)原発輸出 国民にツケを回すのか:
朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/DA3S13323241.html
 
今、イギリスのグラスゴー大学で、心理学を勉強中の田村愛弥さんが、
ソーシャルメディアの利用とウェルビーイング(幸福感)との関係について
質的調査をして、報告書を送ってくれました。
 
以下、田村さんより
==
ソーシャルメディア利用により、物事にうまく集中できなくなったり、
依存的に利用してしまったりすることで、学力低下や自己肯定感低下の
可能性が高くなることがわかっています。
 
特に10代のサンプルからは、一日2時間以上の利用で自殺願望まで
影響することが明らかになりました。
 
その一方で、ソーシャルメディアは、社会資本的サポートを得られやすく、
自己表現の場になったり、ネットワーキングを促進したりすることで、
ウェルビーイングに肯定的な影響を与えることもわかっています。
 
この先行研究で示されたパラドックスをよりよく理解するために、
ソーシャルメディアとのより良いつきあい方を探るために、
質的アプローチ(フォーカスグループとテーマ分析)を試みました。
===
 
とても興味深い内容で、ざっくり言うと
SNSの良い点としては、発信する側は、怒りなどのネガティブ感情を
吐き出し、共感してもらえれば、自分だけじゃないと感じ、
気分転換がしやすくなる点、また、経験や感情を出すことで自己満足感が
高まる点、一方で、悪い点としては、受ける側が、人の状況や経験を見て、
自分と比較して劣等感を感じてしまうことがある点、でした。
 
SNSという新しい道具が普及し、研究され、良い面、悪い面が明らかに
なってきました。
 
幸福のために役立ってもらうには、技術に合わせ、人間の方も
知恵をつけていく必要がありそうです。
 
間違ってもSNSで不幸にならないように、私たちには何ができるんでしょう。
 
こういうことを、ちゃんと調査、研究している専門家の人たちも、
大勢いらっしゃると思いますが、私もレポートを読ませてもらったのを機に
自分なりに考えてみました。
 
多分、受信者に求められるのは
 
1)大事な人から、怒り・悲しみなどのネガティブな感情を受け取ったときに、
共感を示しつつ、一方で、そこから過剰な影響を受けすぎたり、
発信者の感情を増幅させないようにする、他人と自分を同一化せず、
客観性を保つ力
 
2)比較から沸き起こってくる、羨望や妬み、劣等感、いらいらなどの感情を
流してしまう力
 
発信者に求められるのは、
 
1)発信するのは、自分の感情を鎮める、あるいは、自己満足のため
であって、受け手にとって、もしかしたら有害かもしれないという自覚や
想像力
 
2)本当にこれはSNSで出す必要のある情報か、他に方法はないのか、
立ち止まって考えてみる力。
 
でも、2については、発信者が「とにかく今すぐ出さないと自分が正常で
いられないぐらい!」ぐらい、追い詰められた心情の時、SNSの
代わりになるものがあるのかどうか…。
自分の感情を、無条件に受け止めてくれる具体的な対象者や場所がないと、
なかなか難しいかもしれません。
 
これらのことが、子どもたちに、そしてあらゆる人に、情報・常識として
当たり前に知られるには・・・
 
公教育の必須教育事項に含めたり、大人については、メディア、職場、
病院、人が生活するあらゆる場面で、目に触れるようにしていくことでしょうか。
 
「みんなが、SNSの良い点もリスクも、リスク回避策も知っている」
 
そんな環境になるといいなと思います。
 
ただ、発信者側で自己コントロールをすることは、なかなか難しいかもしれません。
それに、第三者が他人の発信をコントロールすることも難しいし、それは
人権的に危険な香りが。
 
となると、受信者が、どんな情報が自分にふってきても、幸福感を
損なわないようにする、その知恵とスキルを普及させることの方が
重要性が高いかもしれません。
 
情報に対するレジリエンスの育成、でしょうか。
 
教育や公衆衛生など、公共政策の中で、具体的対策が講じられていくことを
期待しますが、それはどちらかというと、専門家のイニシアティブが必要な領域。
 
私たちは、ライフスキル事業を通して、誰もが分かる言葉で、広くそれが
知られるようなお手伝いができればと思います。

田村さんが、「読んでくださる方、フィードバックをくださる方、ご連絡ください。」
ということですので、ご興味のある方は、良かったら連絡してください。
aya_tamura@saltpayatas.com