前回の投稿で、スコッチウイスキーの熟成には、バーボンカスク(樽)が非常に重要なファクターになっていることを紹介しましたが、
甘い香りが特徴のバニリンとバニリン酸という成分が、バーボンに特に関係がある化合物だからということでした。
ウイスキーに限らず、バーボンカスクは、いろんなお酒に利用されています。
同じ蒸留酒である焼酎は、いろいろなリフィルカスク(再利用樽)を使っています。
そこで、バ-ボンカスクをメインにしたその他のお酒も、まとめて紹介したいと思います。
●銀座のすずめ 麦焼酎 バーボン樽7年熟成特別限定品 33゜
蒸留の際、雑味の多い部分を贅沢にカットし、香味の華やかな部分だけを使用した「銀座のすずめ原酒」を、バーボン樽(樫樽)で、7年もの間熟成させた特別限定品です。
●赫々(かくかく) 米焼酎
長野県の千曲錦酒造で、長野県産米100%使用、自社で単式減圧蒸留し、米国より輸入したバーボン樽で長期音響熟成しています。
「音響熟成」については、こちらを見てください。
当ブログに投稿したものに関しては、
『モーツアルトと酒と熟成 ― それにしても、なぜモーツアルト?』
『クラッシックの名曲を聴いて育つお酒は、まろやかになる』
その他があります。
麦焼酎と米焼酎は、違いがはっきりと出にくいのですが、
樽熟成になると、香りの違いの輪郭がわかりやすくなります。
●芋焼酎25°樫の恵 GOLD バーボン樽熟成焼酎
黒糖焼酎は、
●朝日酒造 神喜の目醒め
自家製オーガニック黒糖仕込み焼酎「陽出る國の銘酒」をタンク熟成10年~17年、バーボン樽で2年熟成させたものだそうです。
日本酒にも樽熟成はあって、
●バーボン樽で貯蔵した日本酒 箱入 福顔酒造
アメリカ・ケンタッキー州を中心に生産されているウイスキーの一種で、バーボンの芳醇な香りがしみ込んだ樽の内側を焦がして熟成し、独特の味わいや風味があります。
ほかの樽熟成酒については、⇒
『珍しい日本酒/おいしいお酒の話、あれこれ 』
を見てください。
樽熟成した日本酒は、いちど頭をサラにして飲むことをお勧めします。
こういうお酒も、あるんだという驚きを覚えると思います。
ワインについては、同じアメリカのパナヴァレーのワインに多くあるので、パス。
意外とビールにもあって、海外のものとしては、
●ホップネーション ザ・カラシュ バーボン樽熟成インペリアルスタウト
●ミッケラー キャッスルブラック バーボン樽熟成スタウト ゲーム・オブ・スローンズ
がありますが、なんと、日本のクラフトビール醸造所も造っていました。
伊勢角屋麦酒 限定 クラフトビール
香りつけのためか、フィニッシュに使われることが、多いようです。
とにかく、「百聞は一飲に如かず」
飲んでみきゃぁ、ワカリません。