酒屋さんのウイスキー棚を覗くと、ブレンドウイスキーがほとんどで、
シングルモルトや、ピュアーモルトの文字がちらほら見つかります。
なぜブレンドウイスキーが多いかというと、売れるからです。
焼酎が減圧に席巻されているのと同じ理由で、
飲みやすくて、カクテルなどにも使いやすい。
したがって圧倒的に需要が多いわけです。
しかし、そういうものには飽き足りないと思う人がいるわけで、
飽き足りないと思っていた人たちが起こしたのが、シングルモルトブームだったわけです。
物の本によると、ブームが起こったのは1980年代の後半から90年代にかけてだそうですが、
シングルモルトのメッカは、スコットランド。
つまりスコッチウイスキーです。
ウイスキー評論家の土屋守氏によると、かつてはおもにブレンドウイスキーのための原酒を提供していたそうですが、ブームに乗ってか、それぞれの蒸留所が、個性の強い自慢のウイスキーを独自のラベルで売り出しています。
あるいは、伝統的なウイスキー造りを地道に行っていて、ウイスキーファンがそれらを見出してブームになったのか、専門家でもないので、その辺のことはよく知りませんが、
今では、マッカランや、グレンフィディック、ボウモアなどのラベルを、スーパーの洋酒コーナーでも見ることができるようになりました。
スコッチの中でも、特にアイラウイスキーは、ブームの火付け役ともみなされているようで、
島民は4000人にも満たないのに、毎年何万人もの観光客が、聖地巡礼のように訪れているといいます。
そのアイラ島でレジェンドといわれているブルックラディ蒸留所の所長のジム マッキュワンを紹介していますが、
島のアイデンティティと伝統にこだわるマッキュワンのウイスキー造りは、
アイラ島のシングルファーム、シングルフィールド、シングルヴィンテージ。
それに使うのは、スコットランド産の大麦に、仕込みにはアイラの湧水。
そしてできたニューポット(原酒)は、すべての期間をアイラ島で熟成させ、ボトリングするという、アイラ島のテロワールにこだわりつくしたウイスキーです。
アイラの海の色をイメージしたという水色の瓶に入ったノンピートのザ クラッシク ラディ。
ブルックラディ蒸留所の逸品。
オクトモア スコティッシュ バーレイ。
たっぷりとピート臭が楽しめるポートシャーロット10年などがあります。
ボディフルでヘビーなウイスキーワールドをじっくり味わっちゃろかい、
という人におすすめのブルックラディのほかのアイラウイスキーとしては、
強烈なスモーキーフレーバーのアードベッグ10年。
よくいわれるヨード臭や薬品臭を思わせる特徴を感じさせるのは、
ラフロイグ10年。
アイラウイスキーの平均的フレーバーなら、
などがいいそうです。
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