こんなことがあるんですね。
カヴァーとかではなく、オリジナルの80sソングが、
2曲もTOP40内に入っています。
全英チャートの場合昔の曲も下位ながらチャートに入っていることが多く、
特にフリートウッド・マックは人気で、
「ドリームス」「エヴリホエア」の2曲が100位以内にランクインしています。
しかし、TOP40となると話は別で、昔の曲が入ることはさすがに難しい。
そのTOP40に今週は、2曲もの80sソングが入っています。
まず、27位にはこの曲がいます。
言わずと知れたマドンナです。
1989年のナンバー1ソング、「ライク・ア・プレイヤー」。
当時絶頂期のマドンナ、この曲も全世界でヒットしましたが、
今回、映画で使われて再浮上を果たしたようです。
予告編に大々的にフューチャーされており強い印象を残しますが、
映画のサントラには収録されていなかったようです。
しかし、マドンナが独自に、映画ヴァージョンも含めたEPとして発表されたことで
チャートを急上昇、今週TOP40入りとなったと思われます。
2曲目はこの曲です。
ブルース・スプリングスティーンの「ダンシング・イン・ザ・ダーク」です。
泣く子も黙るメガヒットアルバム『ボーン・イン・ザ・USA』からの最初のシングルで、
全米では1984年に2位、イギリスでは翌年4位のヒットになり、
ブルースの代表作の1つになっています。
この曲が、4週前にTOP40に突然登場、30位台をずっとキープし、
今週も39位にランクインしています。
きっかけになったのは、ユーロ2024(サッカーですね)のチャントのようです。
ユーロ、今回もイングランドは準優勝に終わりましたが、
決勝まで行ったのでさぞ盛り上がったでしょう。
サッカーアンセムのド定番である "3 Lions" も、当然のようにTOP10入りしましたし。
しかし、この曲のTOP40入りは想定外でした。
しかも5週キープ。
キープしている理由は不明ですが、TikTokとかでバズってるんですかね。
あと、ブルース本人が7月にイギリスでツアーをやっていたようで、
これも多少貢献しているように思います。
これからもビリー・アイリッシュやサブリナ・カーペンターなどの
旬のアーティストに混じって、昔の曲が登場してくるんですかね。
こういう予定調和ではないハプニングこそがヒットチャートの醍醐味ですので、
今後も期待したいです。