現在、順次《オリジナル構成版》が復刊ドットコムから出ている「サイボーグ009」。
これ以外にも石森プロの手になる、
初代TV版の脚本をベースにした作品『太平洋の亡霊』が今月発売予定ですが、
さらに別のアナウンスがされてきました。
完結編を目指して書かれ、未完となった『天使編』『神々との闘い編』が
1冊になって、9月に登場するようです。
『サイボーグ009』誕生60周年記念企画。
サイボーグ戦士たちが最後に闘うのは“神”!?
未完に終わった幻の完結編「天使編」と「神々との闘い編」を1冊にまとめた「特別編集版」。
カラーページ再現石ノ森章太郎がファンクラブ機関誌に書いた小説「神々との闘い」も収録。
中身としては、この2つがまとまって、
カラーページ再現となっていることは意味があると思います。
ただ私の場合、同様にカラー再現されている《カラー完全版》を持っているため、
食指はあまり動きません。
本のサイズが《オリジナル構成版》のA5ではなく、
それよりは小さめの四六版になっているのもその理由の1つです。
あと、「神々」などは、カラーといいながら
モノクロ原稿の色指定というページも多いことも理由です。
しかし、これだけなら買う理由はあまりないんですけど、
この本が「小学館クリエイティブ」から出るというのが、
自分の中では引っかかるポイントです。
今回、完結編を目指した2編が小クリから出るのは、恐らく親会社の小学館から、
「Conclusion God's War」のコミック版が出ていることが大きいと思うのですが、
小学館といえば、カラー版アニメのころ、「少年サンデー」に009を2年連載しており、
もしかしたら続刊として少年サンデー連載分が出るかも? という期待がなくもないんですよねえ。
《オリジナル構成版》は《カラー完全版》がベースになっていて、
《カラー完全版》は「サンデー」掲載分はありませんので、
《オリジナル構成版》で「サンデー」掲載分が出るのは期待薄です。
また、もしサンデー掲載分が「カラーページ再現」で出るとなれば、
コミックスでは史上初(雑誌掲載以来)ということになります。
カラーページが多く収録された『Shotaro World』版も、
サンデー連載分のカラー収録はされていませんので。
それに期待したいので、売り上げ向上のためにも今回も買わざるを得ないですね(笑)。