1980年のUKヒットから厳選し、CD1枚分に収めました。
今回はその3回目です。
この1980年UKヒッツも1982年USヒッツと同様、
「新・日本の80s洋楽ヒット」で新たに紹介する曲は単独で紹介しますが、
それ以外の場合は3曲まとめてご紹介します。
また曲順についても必ずしもご紹介順にはなりませんので最後のまとめ回で曲順は紹介しますが、
今回までは、紹介順=曲順となっています。
では、今回ご紹介する3曲を行ってみましょう。
Too Much Too Young / Special AKA
「トゥ・マッチ・トゥ・ヤング」スペシャルA.K.A.
全英1位(年間30位)
イギリスのスカ・バンド、スペシャルズの変名であるスペシャルAKAが、
1980年にリリースしたライヴEPが、その名もずばり「ライヴ」でした。
当時のUKチャートはEP(シングルの体裁でありながら3曲以上入っている盤)は
シングルチャート扱いになっており、
このEPもシングルチャートに登場、見事1位となっています。
ちゃんとEPの体裁で日本でも出てるんですね。すごいな。
で、その最初の曲がご紹介した "Too Much Too Young"です。
短い曲ですがスカのエッセンスが詰まった感じで、いいですね。
Don't Stand So Close To Me /Police
「高校教師」ポリス
全英1位(年間1位)/全米10位(年間71位:1981年)
年間1位の曲がここで登場。ポリスの「高校教師」です。
原題は「近寄るな(誘惑するなといった意味合いでしょう)」というものですが、
歌詞に「若い先生」と出てくること、またスティングが元教師(高校ではない)だったこともあって、
「高校教師」という邦題にしたんでしょう。優秀です。
この曲でポリスは3曲目のシングル1位となり、さらに年間チャートも制覇しました。
ただ正直に言うと、その前の全英1位曲、「孤独のメッセージ」や
「ウォーキング・オン・ザ・ムーン」ほどのインパクトは、個人的には感じません。
イギリスではアルバム『ゼニヤッタ・モンダッタ』からの最初のシングルでしたが、
アメリカでは同じアルバムから先に「ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ」がリリースされて
10位と初のTOP10入りをしており、この曲も同様に10位となっています。
Geno / Dexys Midnight Runners
「ジーノ」デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ
全英1位(年間7位)
ここで、この企画では2回目の登場となるデキシーズです。
1982年の年間1位「カモン・アイリーン」の一発屋とみられがちな彼らですが、
イギリスではその2年前にこの「ジーノ」でも1位となっています。
ただ、このヒットの後なんだかんだあってレコード会社は移籍になっています。
なのでこの曲は日本では東芝EMIからのリリース、
「カモン・アイリーン」は日本フォノグラムからのリリースでした。
曲風もかなり違っていて、何とも形容しがたいサウンドです。
上の日本版ジャケットの帯でも「スペシャルズ、マッドネス」といったあたりの名前が出てきており、
UKの個性派という感じで売ろうとしてたようです。
なお、スペシャルズは先ほどご紹介し、マッドネスもこの次の曲として登場しますが、
帯はこの記事を書いている時点で初めて知りました。
選曲や曲順は帯の影響ではありません。