1年分のUK TOP10ヒットから、いろいろなファクターを考慮して、
CD1枚分にまとめるシリーズ。
今回からは1981年を取り上げます。
前回が1982年でしたが、その前年か翌年かということで、
両方選曲は始めましたが、
先に決まった1981年のほうをまずはご紹介いたします。
前回と同様、1曲ずつのご紹介となります。
まず1曲目。
今回はこの、1曲目が最後まで悩みました。
最終的にこの、大物2組のコラボ曲にしています。
Under Pressure / Queen & David Bowie
「アンダー・プレッシャー」クイーン&デイヴィッド・ボウイー
(新・日本の80s洋楽ヒット111)
全英1位(年間39位)/全米29位/オリコン88位
上の日本語表記のみ、オリジナル(シングルジャケット)の
タイトルとアーティスト表記を採用しています。
クイーンの曲にボウイが客演した形ではありますが、
クイーンとボウイ、それぞれの色がちゃんと出ていて、
かつ名作になっているのはさすがとしか言いようがない。
歌詞も単純なラブソングとかではなく、前半は絶望を歌っていますが、
Loveという単語が出てきた瞬間に曲の展開が希望へと変わる。
劇的な場面転換であり、1曲の中で対比が鮮やかなのもあまり見ない。
稀代の表現者であるフレディとボウイによって、
素晴らしさがさらに1ランク上になっていると思います。
さて、この曲といえば忘れられないのが、
ジョンが弾いたベースラインのフレーズからスタートする、
1990年のあの全米/全英No.1ソングでしょう。
今まで意識していなかったんですけど、
実はこの曲って史上初のヒップホップの全米1位曲なんですよね。
アルバムもアメリカでは爆発的に売れましたが、
それもこの曲があったからこそでした。
話を戻すと、「アンダー・プレッシャー」の日本版シングルは、
アルバム『グレイテスト・ヒッツ』のジャケットと同じになっています。
これは、アメリカ版(そして当時の日本版)のアルバムにこの曲が収録されたからですが、
本国イギリスでは当時はシングルオンリーのリリースで(のちに『ホット・スペース』に収録)、
ベスト盤は『Vol.2』のほうに収録されています。
日本では1枚目はリリース当時はアメリカ盤準拠、2枚目はUK準拠となったため、
両方とも「アンダー・プレッシャー」が収録されることになりました。
なお、1枚目はのちにUK版に変更されています。
なので当然、イギリス版シングルジャケットは違っています。
恐ろしいぐらいシンプルなジャケットです。
メッセージ性がないのが逆にメッセージに受けとれます。
なお、この曲は「新・日本の洋楽ヒット」として既にご紹介済みで、
その時のナンバー(No.111)を表記しています。