80sものは前回まで、1982年の厳選UKヒットをご紹介してきました。
今回からは元に戻り、1980年の自選UKヒット、
そのCDサイズにして5枚目をご紹介します。
1981年の厳選版とどちらにしようか悩みましたが、
こちらが先に曲順まで確定したのと、
先に1981年版を発表してしまうと、1980年のヒット曲集が連続する可能性があったため、
こちらを先にご紹介します。
まずは最初の5曲です。
カッコ内は最高順位、YEは年間順位。
*はUKコンピ「NOW YEARBOOK」シリーズ未収録です。
まずは景気づけに大物の登場です。
1. Another One Bites The Dust / Queen (#7)
5枚目にこの曲が登場するという恐ろしさ。
全米No.1になった「地獄へ道づれ」で開幕です。
シックの「グッド・タイムズ」を下敷きにジョン・ディーコンが作ったという話ですね。
R&B好きの彼らしいエピソードですし、
それ故に全米No.1になったという側面もあると思います。
クイーンのビデオはYouTubeの黎明期から公式で上がっている一方、
HDなどのリマスター化はされないですね。
2. Emotional Rescue / Rolling Stones (#9)
2曲目、これも大物のローリング・ストーンズの登場です。
ミックのファルセットがさく裂する、
いかにも彼ららしいR&Bフィーリングに満ちた曲。
良くも悪くも癖が強いですね。
ビデオはシングル・ヴァージョンとは違うようですが、
相変わらずミックは妙な動きですしチャーリーはシャイです。
3. Coming Up / Paul McCartney (#2)
ガンガン行きます。3曲目はポール・マッカートニー。
これも5枚目なんですよねー。
来日公演が頓挫し、ウィングス解散、
ソロで急遽作った感じのするアルバム『マッカートニーII』からのシングルですが、
ほぼすべての楽器を自分で演奏しているという内容を反映して、
ビデオもリンダ以外は全員ポールという面白い作品。
アメリカでもこの曲は1位ですが、アメリカでヒットしたのは
B面に収録された、ウィングス時代のライヴ・ヴァージョンでした。
4. To Cut A Long Story Short / Spandau Ballet (#5)
4曲目はスパンダー・バレエです。
この曲がデビューシングルで、いきなりの大ヒット。
アメリカの成績から、ほぼ「トゥルー」の一発屋のイメージがある彼らですが、
イギリスでのTOP10ヒットは10曲を数えます。
ニューウェーヴバンドとしてかなりの成績を収めました。
5. Embarrassment / Madness (#4, YE#50)
5曲目はマッドネスです。この年2曲目の登場。
以前ご紹介した「バギー・パンツ(Baggy Trousers)」に比べると落ち着いていますね。
彼らは当時は本当に人気があり、
80年代(1983年まで)だけで14曲のTOP10ヒットがあります。