夢から覚めたら。
夢から醒めたら。
僕はあの時の気持ちを忘れているんだろう。
夢から冷めたら
夢から褪めたら
僕はきっとまたつまらない大人に向かって歩を進めるんだろう。
ゆめからさめたら
通物語
あの日、俺はきっと夢を見ていたんだ。
体の痺れたあの感覚はそれでも俺を掴んで離さなかった。
たかが風俗なんだろう。
30になって初めてその扉を開けた事に舞い上がってるんだろう。
ずーっと頭から離れなかった。
あの人は確実に俺の心に触れた。
それがあの人の、いや、風俗業という仕事の本質なのかもしれない。
そういう話になると、どんな仕事もそうなのだが、
この話を深く掘り下げると本アカのブログと差し支えない内容になるので割愛したい。
俺は、自分の中でくすぐったいこの気持ちが何なのか、確かめたかった。
いや、もう分かってはいたのだが。
俺は彼女の心に触れてみたかった。
無謀な挑戦だとは分かっていた。あちらはゴマンの男性を魅了してゴマンの男性に
俺が抱いているような想いを馳せさせるプロである。
でも、どうしても確かめたかった。もう一度会って自分のこの気持ちが本物かどうか確かめたくてそのお店のサイトにアクセスした。
彼女の来週までの予定が乗っていて、自分の仕事のスケジュールと照らし合わせ、土曜日の彼女の出勤予定に会わせて予約をした。
予約・・・w
お店に電話をかけてするのだが、心臓が破裂するかと思った。
つい3日前に行ったばかりなのに7日後の予約を入れるとか、このハマりっぷりが恥ずかしかったが
抑えられるものではなかった。彼女に会いたかったのだ。
幸いにも日々は忙しく、予約を入れた土曜日を思ったよりもずっと早く迎えられた気がした。
前回と同じホテルに入り(他のホテルを知らない)
彼女の到着を待った。
彼女は一体どんな顔をするんだろう・・・
そもそも俺の事なんて覚えているんだろうか、1週間とちょっととはいえその間にも
いくらだってお客を相手にはしているんだろうし。
予定の時間になった。ホテルのTVで、何故かマライアキャリーのライブをつけて彼女を待った。
ぴんっぽーーーーーーん
きた。
今回は慌てず、まずフロントに電話をした。
若干呆れ声なおばちゃんが
あいよ
って感じでドアのロックを開けてくれ、おれは玄関に向かった。
ドアを開けた先に、
満面の笑みを浮かべた彼女がそこにいた。
またゆめの中へ。
つづく
