〇犬ころの雪ふみ分て初日かげ
◎初日影富士に位階の沙汰なきや
はつ日影難有がらぬものもなし
◎とくよりも出向ふ士峯や初日影
梅の有裏からさして初日影
〇千年ふるたづの頂や初日出 (初日影)
〇空色も花と染めなす初日かな
〇さゞ波に落つく風や初日影
ふりのよき松ににほふや初日影
〇觴に受けて芽出たし初日影
◎又となき高根の雪やはつ日影
〇待ちかねし出合頭や初日影
〇世の塵をぬぐうて匂ふ初日かな
鉢数を並る椽や初日影
〇已に雪消えんとしたり初日影 (文庫)
…梅岩寺に入った寂蓮法師、森下の柳屋に寄寓した井月、それぞれ青梅丘陵の秋葉山にはほんの一歩きで登ったとみる。寂蓮が年明けにここに歩いたかはどうか、井月はたしかに初日をおがむためにここに登った。「初日かげ」の句もほぼ井月の独壇場。おそらく青梅の初日であろうか。筑波と富士がよくみえる。
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何處やらに堂津の聲きく霞かな
「に」→「丹」 この字に注意!

