天の原おもへばかはる色もなし秋こそ月のひかりなりけれ
養和元年(一一八一)閏二月清盛急死。
四月 定家 初学百首 二十歳
「新古今」に載る<天の原>の歌は、
1689
天の原あかねさし出づる光にはいづれの沼かさえ残るべき
1410
天の原そことも知らぬ大空におぼつかなさを嘆きつるかな 天暦御歌
1515
夜ふくるまで寝られず侍りければ、月の出づるを眺めて 増基法師
天の原はるかにひとりながむれば袂に月の出でにけるかな
33
百首歌奉りし時 前大僧正慈圓
あまのはら富士の煙の春のいろの霞になびくあけぼののそら
三夕の歌は、
寂蓮法師
さびしさはその色としもなかりけりまき立つ山の秋の夕暮
西行法師
心なき身にもあはれは知られけりしぎたつ澤の秋の夕ぐれ
西行法師すすめて、百首歌よませ侍りけるに 藤原定家朝臣
見わたせば花も紅葉もなかりけり浦のとまやの秋の夕ぐれ
初学百首の末の句
述懷
0100
みかさ山いかにたつねむしらゆきの
ふりにしあとはたえはてにけり
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井月、ただ一つの述懷は、
今は世に拾ふ人なき落栗のくちは
てよとや雨のふるらん よし貞