ディフェンシブシニアとは
超高齢社会において、その主役とも言えるのは、シニアの世代です。
シニアというのは、定義は定かではありませんが、一般的には65歳以上と言われます。
もちろん、70歳以上でも問題ありません。
シニアは世代間が広く、70歳代から100歳超までいますので、一括りにしてしまうのは、本来はおかしなことです。
そこで、シニアビジネスを行うマーケティングの専門家が、元気なシニアから、要介護で寝たきりのシニアまで細分化しています。
1.アクティブシニア
2.ディフェンシブシニア
3.ギャップシニア
4.ケアシニア
この中で、今回取り上げるのは、ディフェンシブシニアです。
ディフェンシブシニアというのは、元気で自由ではいるものの、就労していない人のことです。
それでも扶養する家族がいるため、経済的な不安を抱えています。
具体的には、定年退職して、年金暮らしの方です。
70~80歳くらいで、今までの仕事生活から、自由に過ごすことができるので何も問題がないように思われます。
しかしながら、収入源が年金のみです。
預貯金が十分であればいいのですが、配偶者もいて、収入がほぼない状態であったり、子供がまだ独立していないため扶養に入っている人もいて、生活にやや不安を抱えています。
それなら、働けばいいわけですが、そこまで家計が切羽詰まっているわけでもない状態です。
そのため、守備的で保守的なシニアと言われます。
ディフェンシブシニアは、非就労健常人口とも言われ、シニア世代でも最もその人口が多いのが特徴です。
経済面に不安があるため、お金のかかる趣味は、持ちません。
財布のひもが固いのです。
時間に余裕があるのですから、お金のかからない趣味や楽しみをしていく分には、問題ありません。
ただし、ディフェンシブシニアは健康面で不安が出始めている人が多いです。
体力的にも衰えが出始めていますので、以前のように、行動ができなくなったと感じることが多くなります。
そのため、趣味にも熱中できなくなっているのです。
ディフェンシブシニアが行うべき行動は以下のとおりです。
1.健康寿命を伸ばす
健康面に不安が出てきているので、無理のない程度で運動を継続することです。
散歩や体操を毎日してみてください。
余力があれば、ジムに通うのもいいです。
フレイル予防につながります。
2.外出する
毎日、家の中にいても刺激はありませんので、認知症になるリスクが高まります。
少しでも外の空気に触れることで、脳も活性化します。
買い物にいくのもいいですし、近場でもいいので旅行に行くのもおすすめです。
3.趣味を持つ
趣味を持つことや今までできなかったことに挑戦するのもいいです。
また、地域の奉仕活動に参加することで、気分も変わります。
以上です。
ディフェンシブシニアは、健康面と経済面に気を付けながら、快適に毎日を過ごす工夫をしてください。
お金をかけない傾向が強いですが、必要なものであれば、購入してください。
何か一つでも生きる活力を見つけることができれば、健康寿命を伸ばすことができます。
あまり保守的になりすぎず、適度なバランスでお過ごしください。