葛根廟事件の真相に迫る! PART.9 | 湘南逍遥

葛根廟事件の真相に迫る! PART.9

ユニコ舎刊の『境界』シリーズの著者の一人、大島満吉氏先の取材時音声をYouTubeチャンネル「境界 大東亜戦争の記憶」で順次公開。先の大戦で満州国において実際に起こったソ連軍による凄惨な日本人民間人殺害事件「葛根廟事件」の全容を大島氏が語る。

[PART.9概要]葛根廟事件に遭いながらも奇跡的に生き残り、祖母が暮らす群馬県利根郡新治村(現・みなかみ町)に帰郷した大島家の新しい生活が始まった。満吉さんは、ソ連軍による民間人虐殺という辛い記憶を封印して、改めて日本の学校に通い始める。当時、小学4年生でありながら、およそ1年間の引き揚げ生活で学ぶことができなかった満吉さんは、日本で再び小学4年生から学び直すことに。学校では勉強だけではなく戦後復興のための作業も課せられた。満州の都会で暮らしていた満吉さんは田舎の子供たちの逞しさに圧倒されながらも、周囲に“とけ込む”ことを心がける。1年遅れで進級したこともあり、やがて学校では生徒会長などリーダー的な存在になっていく。一方、父(肇)は家族を養うために奮闘。自らの手で畑を開墾、家畜を育成、泊まり込みでの大工仕事など、寝る間も惜しんで働き続ける。