2020年、その締め括り | 蒼きこだまのシルエット

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蒼柳こだまの写真日記やちょっとした日常所感、鉄道・交通の話など。
写真は保存車両をはじめとした鉄道写真や風景・スナップがメインです。
つまらんものですが、よろしくお願いいたします。

世間は年の瀬。タイムラインを見ていても、振り返る系や「今年も終わるのでいいねした人に一言」などのタグをよく見かけるようになりました。当の私は、あと一日仕事が残されています。その前の晩、気が早いですが、標題の件を徒然なるままに…。

 

みなさんは、2020年のはじめを覚えていますでしょうか。祭典が来ることを意識しつつ、まだ当たり前の日常を無意識に過ごしていたのではないでしょうか。そんな時期に、私は学生としての身分を終えつつありました。

しかし、つくばを離れる頃には、事態は一変していました。それまで日常的だった"非日常"が絶たれ、祭典へのカウントダウンは365回分が上乗せされました。その衝撃は、まるで9年前の同じ時期に味わった未曾有の災害のよう。

身辺では、しっかりとした区切りをつけることができずに社会人となり、まもなく故郷から一歩も出ない生活へと移行。当時思い描いていた趣味生活への糧にと、当ブログを積極的に動かしていたこともありました。

 

ブログで過去の鉄道写真を振り返ったり、保存車両の記事を編み出したり。また、別名義でも過去の風景写真の連載を再開し、ここ数年の主力だったコンテンツにも精を出すなど、当時は窮屈ながらも趣味を嗜む日々が続いていました。そんな日が続くこと2ヶ月、ついにそのときは来ます。

 

新天地での暮らし。もともと3月には決まっていたものの、一連の規制が解除されるまでは棚に上げられていた状態でした。

新たな生活の始まり。しかし、それは思い描いていたものから少しずつずれていきます。「仕事に関する資格勉強が断続的に半年近く続いたこと」「一人暮らし社会人特有の余力のなさ」が要因なのは想像に難くないですが、それまでのあらゆるキャパシティが通用しないことに気付かされました。

そしてあらゆる見直しを下していくことになります。趣味をいくつか縮小・打ち切り、Twitterのアカウントも作り直しました。インターネット発端の人間関係を思い切って整理することもありました。ただ、これらはそのうち訪れる結末であることを想定しており、そこまで尾を引いてはいません。

 

残った趣味も今年はいまいちでした。

「せっかく杜の都に来たのだから」と、第二の贔屓の地に訪れることも検討しましたが、このご時世で通うことは叶わず。第一の贔屓の地である関内へは行けるわけもなく、野球を趣味として確立してから初めて、1度も現地観戦に赴かない年となってしまいました。言うまでもなく、両球団とも悔しい結果に終わり、これが後悔に拍車をかけているのは事実です。

 

自分の中では主戦場と位置づけていた写真趣味も、思うようにいきません。2泊3日でリゾートみのりを見送り、阿武隈急行の全線運転再開に立ち会ったこともありましたが、精々それくらい。後者は未だにブログに起こしていませんでしたね…。さらに、10年目の機材が衰えの一端を見せ、カメラの持ち運びに慎重になることが増えました。過去写真の現像も8月を最後に手が止まり、再開の見通しは立っていません。

 

以上のように、新天地の1年目は趣味全般において稼働率が低下した結果となりました。ご時世でがなんとやら、とも言えますが、それでも残念でなりません。

 

では現在はどうしているかというと、専ら次の機材選び、たまに貸借機材で気ままに撮影、といったところでしょうか。

前者は「さすがに10年目の現用機をそのまま主戦場に送り出すわけにはいかない」、という思いからこの数ヶ月思案しています。現状はこんなところです。

後者ですが、実は身内からとあるミラーレスカメラをお借りする機会をいただき、たまに試していたりします。まだまだ操作に慣れないですが、未現像かつJPEGでもいい仕上がりを見せてくれます。現像ありきで写真を撮るスタイルに終止符を打ち、それに呼応する形で機材選びが進展、さらには被写体の比率(主に鉄道:風景)が変化する可能性も出てきました。しばらくは使ってみたいところです。

来年はきっと、それまでとは違った形でカメラを握っていることでしょう。

 

それだけではなく、新たな可能性も生まれ始めています。クロスバイクを導入したり、人生で初めてゲーム機を買ったり。資格勉強が終わりを迎え、年末年始の慌ただしい仕事が一区切りついた今日、この記事を書くとともに少しずつ来年の趣味方針が見えてきました。

まあ、このご時世どう転ぶかわからないので、明言は控えます。またの機会に。その中でも、鉄道趣味の「地域鉄道」「保存車両」「貨物列車」という視点は欠かしたくないところです。

 

来年は今年よりも満足いく趣味生活を送れますように…。

長文、駄文失礼いたしました。それでは今回はこのへんで…。みなさま、よいお年をお迎えください。