桜×鉄道 ~1年前の今日~ | 蒼きこだまのシルエット

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ごぶさたです。自粛体制が続くご時世ですが、いかがお過ごしでしょうか。

花見もお預けになってしまいましたね。3月に東京・神奈川で撮ろうかと思っていたこともありましたが、時機が来たときには既にそういう状況にはありませんでした。それならば、これまで撮ってきた桜の写真を現像して、"振り返り花見"をすればいいのでは?という発想に。さらに、日経プラス20周年記念で打ち出されたこの記事もこれを手助けしました。
ということで、今回は1年前の今日、都内のあちこちで撮影してきた桜×鉄道の写真をお送りいたします。
 
まず訪れたのは飛鳥山公園。江戸享保期に行楽地として整備され、「庶民が安心して花見ができる場所」として桜が植えられた経緯があります。1873年には日本最初の公園の一つに指定されています。
王子駅から歩いて行ける距離であり、付近を走る鉄道とのコラボもたくさん撮れます。
 
公園全体が小高い丘になっており、新幹線の高架橋と同じ高さに桜が。というわけで東北の顔、E5系と。
 
公園内には都電の旧型車、6000形が保存されています。かつての都区内交通の主力との1枚です。
保存車両の詳細は別の機会に取り上げたく思います。
 
もちろん、現役都電とのコラボも楽しめます。飛鳥山停留所近くの交差点にかかる歩道橋から。鉄道ファンには有名な撮影スポットではないでしょうか。
 
実は2014年の桜の時期にも撮影に訪れたことがありました。まだ7000形が存命だった頃、リバイバルカラーの7001や7022をファインダーに収めることもできました。
 
そして今回の1枚がこちら。路娘MOTIONぷろじぇくとで誕生した2キャラが窓にラッピングされた9001号と。7000形亡き後も車両のバリエーションは健在。今年は7700形を撮ってみたかったですね。
 
次に訪れたのは隅田公園。関東大震災後の復興事業の一環として整備されました。その名の通り、隅田川のほとりにあり、東武スカイツリーライン浅草駅からもほど近いです。
 
列車は浅草駅を出てすぐに隅田川を渡ります。そのため、このように桜並木の中から列車が飛び出てくる構図に。車両は、さまざまな理由から浅草駅でよく見かける10000系です。
 
特急スペーシアと。日光・鬼怒川への足でありながら、スカイツリー開業に合わせて装いを変えるなど、東武の顔となっています。「雅」コンセプトの紫色も桜にマッチしています。
 
最後は目黒川から。ここも都内有数の桜の名所で、今年は中止になってしまったものの、毎年さまざまな桜まつりが開催されています。「毎年の思い出が詰まった大切な場所」と話すmiwaの『めぐろ川』も思い出されますね。
 
鉄道写真としてはこんな1枚を。
 
陽が落ちてきたこともあって流してみました。
目黒川に咲く桜。それを楽しむ人々。横切る目黒線…。我ながらいい仕上がりになったと思っています。
 
その後は暗くなったのと、中目黒駅付近が混雑していたのもあって、鉄道とのコラボ写真は撮れず。それでも、川沿いに咲く桜とぼんぼりの綺麗さにはしゃいでいました。
 
このように、ライトアップされた桜とお花見クルーズの船を撮ることもできます。
 
去年の今日、東京の桜の名所をめぐり、いろいろな写真を撮りました。実は同行者1名と一緒に行動したのですが、私のこうした撮影スタイルにも付き合ってくれたほか、こちらも写真の撮り方を教えるなど、これまでにない楽しさを分かち合えました。1年経った今でも思い出としてしっかり心に刻まれています。
もちろん、1年後にこんなことになっているとは知らず。こういうときだからこそ、今までに撮った写真を振り返るいい機会になるのかもしれません。
それでは今回はこのへんで…(追記:次の記事も合わせてお楽しみいただければ幸いです)。