10年前と、現在と | 蒼きこだまのシルエット

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蒼柳こだまの写真日記やちょっとした日常所感、鉄道・交通の話など。
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よく、「十年一昔」と言う。地元の枠を離れ、東京へと行動範囲を広げた契機となったのが10年前。早いものである。


さて、10年前といえばこちら。

京浜東北・根岸線から209系が引退したのが10年前の昨日。Twitterでも少し話題になっていた。

大船駅で9・10番線に目を向けるといるのはほとんどこの車両。物心着いた頃からずっとそんな印象だった。それがある時『鉄道ファン』で新型車両の導入を知り、6ドア車がないことに違和感を覚えた。

次第に数を減らす中、持ち始めたカメラで撮るようになったことも記憶している。ラストランも見送った。当時の写真をTwitterで見ると、あの中にいたことは今の自分からしたら想像がつかない。余程の怖いもの知らずだったのだろう。

ただ、データとして残っていたのはこの1枚だけ。悲しきかな。それでも、一番東口側のホームに止まる姿と走行音の記憶は確かに残っている。幼い頃の思い出とともに、大切にしまっておこう。

 

それから10年。偶然にも、同じ日に1つの車両が退いた。

E231系山手線である。

幼い頃の山手線のイメージは、もう一世代前の205系だった。いつのまに置き換わっていて驚いたことを覚えている。ただ、その後は特に目を向けることなく、みどりの山手線のときに少々追いかけたくらいか。

後継となるE235系の導入が決まってからも、そこまで追うことはなかった。この写真はシステム不具合で離脱していたE235系のトップナンバーが運転再開した日に撮っていたもの。奇しくもつくばに移ることが決まった日であり、これを最後に記録は途切れている。

ラストランもつくばで動向をうかがう程度。10年も経つと、ここまで変わるものなのだろうか。


田端〜田町間で並走したこともあったこの2車両。引退日だけでなく、活躍した年数も17〜18年とほぼ一致。転属先の性格こそ違うものの、その後新たな路線で活躍することまで類似している。

首都圏大動脈の要である両線区だが、現在活躍中の後継車両も、いずれ同じ運命をたどるのだろうか。そう考えると少しおもしろい。この2車両の引退という事実から、新たな知見を得られたとも言えそうである。


そして慌ただしいもので、次なる車両交代が既に予定されている。こちらは記憶している中でも一番初めに印象に残っている車両なだけに、一度でも記録に留めてみたい思いが少し芽生えている。はたして機会には恵まれるだろうか。


なお、今回の動きで"鉄道ファンの何たるか"が改めて思い起こされた。それだけでなく、Twitterの使い方を考えさせられることがこの1ヶ月で多々あった。ただ、これらはまた別のお話…。