車で行く、保存車両めぐり 〜SLキューロク館〜 | 蒼きこだまのシルエット

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今日はE257系2000番台第1号が長野で組成され、大変話題になりましたね。地元の特急に投入されることが濃厚なだけに、どんな陣営になるのか楽しみなところです。

さて、今回は成人の日に行なった"保存車両めぐりwithレンタカー"の続きです。前回の記事と合わせてどうぞ。

栃木県真岡市、真岡鐵道の真岡駅に併設されているSLキューロク館。「SLの走るまち」真岡市の拠点施設として2013年にオープンしました。
「SLもおか」の乗車と併せてもいいのですが、それだとじっくり見ることはできないだろうと判断し、今回のレンタカー旅程に組み込みました。

到着してまもなく「SLもおか」が入線。見送ってみることにします。ホームもキューロク館も駐車場も子どもたちでいっぱいでした。
先頭に立つのは引退が発表されているC11 325。相方のC12 66は大宮へ入場中。出場してくる頃には真岡での役目を終えるのでしょう。
しかし、その状態が少々心配。先日になってこんなツイートが見られました。
限界が近づいているようですね…。真岡鐵道側の苦悩に脱帽です。最後まで走り抜け、その後の譲渡先が現れることを願って止みません。

SLを見送ったあと、保存車両を見て回ります。
9600形49671号機。この施設の名前の由来です。
北海度での活躍の後、真岡市の井頭公園に保存されていました。
圧縮空気で動くそうで、土休日に1日3回運行するとか。前方にある車掌車に連結し、その車掌車への乗車体験が楽しめるそうです。訪れたときは既に3回目も終わっていました…。

これがその車掌車、ヨ8593です。結構ピカピカでした。冬ということでキューロクとともにイルミネーションが施されています。

こちらはD51 146。こちらも現役時代の活躍の場は北海道。静岡市内で保存され、その後解体の危機に直面するものの、2015年に真岡市に譲渡され、こちらにやってきました。こちらも圧縮空気で動くそうで、毎月のように体験運転会が行われているようです。
屋外に置かれているため、キューロクよりも存在感を放っています。

スハフ44 25。かつて、船の科学館の羊蹄丸船内に展示されていたものです。車内にも入れます。
私は当初、キューロクがこれを牽引して動くかと思っていました。しかし、絶妙な距離で連結すらされずにいます。

車掌車はもう1両います。こちらはヨ8016です。

SLにまつわる車両以外にもこんな車両が。


キハ20 247。真岡線の三セク転換時まで走り続けた、真岡に所縁ある車両です。
車内はなんかガラクタだらけだったような…倉庫兼用なんでしょうか。

DE10 1014。「アイランドエクスプレス四国」も牽引したことがあり、最後は大阪貨物ターミナルで入換を担当していたそうです。営業線上のDE10への部品供給用も兼ねています。

他にも、
現存する最古の緩急車の1両、ワフ16
現存する最古の木造貨車の1両、ワ12
無蓋貨車、ト60
と、個性派揃いです。

余談ですが、駅西口にも車両展示線があり、キハ20やDE10、車掌車や無蓋貨車(トラ)が保存されています。どうやら車両付近に通路があるようですが、これを失念していたため、遠巻きに見るだけに留まってしまいました。今度訪れることとしましょう。
(しかし、これだけ保存車を持て余してるなら有効活用できないかなあ…と思うのは私だけでしょうか。)

夕闇迫る空とヨ8593をパチリ。JPEG撮影だったのですが、うまく撮れた気がします。

客足はというと、SLもおかが来たときは親子連れであふれていたのですが、夕方ということもあってその後は疎らでした。でも、こちらも地域に愛されていることだと思います。イベントのときに訪れてみると、また違うかもしれません。
厳しい状況に立たされてはいるものの、真岡市は鉄道のまちとして魅力を発信し続けています。そんな真岡のSLミュージアムに一度訪れてみてはいかがでしょうか。

2回に渡ってお送りしてきましたが、いかがでしたか?
この日を通して、保存車両めぐりの楽しさを知ったので、またふらっと出向くかもしれません。
それでは…。