大阪市の学習センターの一室で調理実習イベントが開かれ、親子連れ約50人がコオロギやゴミムシダマシの幼虫「ミルワーム」を揚げるなどして食したというニュースが出ていました。

昨年、国連食糧農業機関(FAO)が人口増加に伴い「昆虫食が人類の食に貢献する」という報告書を出しているそうで、いよいよ食糧難も人類の重要なテーマになってきつつあるという思いがします。  得意げ

コオロギはエビの唐揚げのような味で食感も中々イケてる。ミルワームも子供たちには人気だったようです。


私などはむかし、稲によく付いて害虫扱いされるあの「イナゴ」の佃煮を喜んで食べてました。食感といい味といい美味でした。

イナゴの佃煮

ミルワームなどの幼虫は「蜂の子」を連想します。
蜂の子はクロスズメバチの幼虫と蛹を言うようですが、私にはオオスズメバチの幼虫です。

ススメバチ幼虫

昆虫の中でも最強といわれる「オオスズメバチ」に熱中していた時期がありました。
民家に巣を作る獰猛なキイロスズメバチさえ餌食にしてしまうなど、その生態は強烈です。
テレビの特集ではいつもチェックして、図鑑や小説:風の中のマリア(百田尚樹氏)などでも知り得ました。
スズメバチハンター達はオオススメバチの巣を戦利品として持ち帰り、成虫は酒に漬けられて強壮酒として、幼虫・蛹は栄養価の高いものとして重宝しているようです。

オオスズメバチ

(オオスズメバチの面構え ― おっかないなぁ)


もう、昔から地方では昆虫は栄養源だったのです。
今は趣味的な範囲で調達されている感じですが、いずれ昆虫食にスポットが当たる日が来るかもしれませんね。
特に美味で薬効効果も期待できる昆虫が発見されたりして、一大ブームになるかも知りません。






今回初めての食のリポートになります。
ラーメンです。

私には、国民食としてのありきたりの範囲を超えていました。
店主のお客に対する想いやこだわりに感心しましたので
記します。


その店は私の友人(というより弟のような存在)と一緒に行った「麺屋一燈」という店で新小岩に本店を構えてます。
雨のそぼ降る平日の夜7時半過ぎ、既に20人近くが並んでいました。
やがて少し離れた反対道路わきにも第2列組が発生して30人近く。

人気の高さが分かりました。


麺屋一燈 店


店内に入ると少し低めのカウンターで、間接照明なのかカウンターがやたら明るい。
清潔感があります。並んでいる途中で食券を渡したので席についてもあまり待たずに出てきました。特製濃厚魚介つけめん
まず、麺の盛り付けの美しさに目を引きました。
端正な「たたずまい」からして品格が漂いました。

注文の品は一通りのトッピングがあるようですが、中でもチャーシューが売りのひとつだそうです。
見た目は生ハムですが燻しているようで柔らかくフランス料理の肉を箸で食べる感覚でした。店主の坂本氏は以前フレンチのシェフだったそうで、なるほど頷けました。
女性客が気軽に入れるような雰囲気をコンセプトにした店作りだということも後でわかりました。その他にも旨い要素がたくさんありますが、字数が長くなるので他のWebの感想レビューをご覧ください。

私が関心したのは、カウンターに添えられたA6判くらいの小さなファイルケースでした。
そこにはカラーコピーで縮小された店名の由来から坂本氏の想い、そして氏の同士達や大きなイベントで出店した様子、詳しいメニューなどビッシリと挟みこまれてありました。
そして食べ終わった器をお客の方から一段高い天板に上げてもらうようお願いする表現が
確か、「…器を上げて頂けますと助かります」と書かれていた事。「お願いします」ではなく「助かります」。
何と言う細やかなニュアンスを大事にしているのでしょう。
能動的ではなく、あくまで控えめに、して頂くと助かりますという言い方。
きっと全てにおいて気持ちが行き届いているのでしょう。
とことんお客様を考えている。そう言えば雨の中長時間も外で待つお客のさばき方も実に丁寧で効率的な流れを作っていました。


味も申し分なくていつでも気持ちよく食べられる。
リピーター客はわかっているのです。



一燈 特製魚介
一昨年前の6月カナダ旅行をした様子を以前ブログで記しました。

実質3日間という短さでしたが、異国の地を踏み、写真集で見た風景を目の当たりにしてその時感じたことよりも、帰国後、そして日が経つにつれてその記憶が一層鮮やかに穏やかに心地よく蘇ってくるのはなぜでしょうか。


私がめったに旅行しないという理由の他に、現地で撮影した膨大なスナップ写真を繰り返し見ていたからかも知れません。
それも、ビデオ編集としてそれらをつなぎ合わせて、コンマ単位で「寄り」と「引き」そしてBGMを選曲して挿入するなど、連日にわたる深夜までの作業がより記憶を浮かび上がらせたのでしょう。


話は変わります。

戦争映画というジャンルを私は好きではありませんが、スピルバーグ監督の「プライベートライアン」は何度も鑑賞しています。
第二次世界大戦時のノルマンディー上陸作戦を舞台に、1人の兵士の救出に向かう兵隊たちのストーリーです。話題になった最初のオハマビーチでの戦闘シーンは、戦場の現実を残酷なまでに生々しく描き、見る者をその場にいるかのような錯覚にさせます。音楽は監督の盟友、ジョン・ウィリアムズです。シンドラーのリスト同様に重いテーマですので全編にわたって音楽も控えめな印象でした。

そのため、何度も見てるはずなのにこの映画の「テーマ曲」は全く耳に残っていませんでした。
カナダ旅行前に、偶然YouTubeでテーマ曲を耳にしてその荘厳で美しい旋律に聴き惚れました。テーマ曲は最後のエンドクレジット流れていたのです。まさに兵士たちに捧げるレクイエム(鎮魂歌)です。


私は、帰国後ビデオ編集に取り掛かると同時に1番始めの使用曲をこの「プライベートライアン」のテーマ曲に決めていました。普通の感覚では選曲しないでしょうね、きっと。でもありきたりの「明るくてありがちな」オープニングにはしたくなかったんです。奇をてらったわけでもなく、かえってそれが一層、夫婦の想い出深い旅行として心に残る気がしたのです。おそらくジョン・ウイリアムズの作品の中でも上位に位置する完成度の高い美しい作品だと思います。
この曲を最初に使った事で思い入れのある作品に成り得たと納得しています。にひひ

ビデオにはL.M.モンゴメリーの眠る墓地の風景も映っています。



余談ですが帰りの飛行機で、(信じられないくらいですが)トムハンクス(BIGの頃の)に「瓜二つ」の外国の青年がトロント空港の待合いのベンチで、そして機内でも目の前に立っていて目を見張りました。こんな事があるのだろうか。
そんな出来事も背景にあったんだと思います。