今日はMLBの大谷翔平選手が満票でMVPを受賞しました。

イチローさん以来の20年ぶりの快挙です。

そして本日より、角川映画45周年の記念として「角川映画祭」がテアトル新宿、他で開催されました。

テアトル新宿の上映スケジュールでは本日初日、犬神家の一族は1700からのようでした。


 

さて、話題の4K画質のリニューアル映像もさることながら、この映画のもうひとつの魅力である音楽、中でも「愛のバラード」について再考したいと思います。

 

 

 

もうこの「愛のバラード」の素晴らしさは、アマゾンのサントラCDのレビューでもお分かりの通り、多くのファンから絶賛されています。私もずいぶん前にレビューしておりますが、実はサントラと称して実はそうではない「事実」が、私を除いてファンの中で指摘されていない事に、残念な気持ちをもっておりまして、今回改めてその「事実」を示したいと再考第二弾を設けました。

 

テレビでもバラエティ番組で時折耳にする、愛のバラード。YouTubeでも提供されていますが全てがサントラと称する「疑似」サントラの曲になっています。

どういうことか?

1976年上映のこのサントラは最初にドーナツ盤といわれたEPレコードとしてビクターから発売されました。その後、ずいぶん経ってからLP盤が出ました。当時LP1枚の値段がだいたい¥2300~2500が相場でしたが、これが¥1800でしたので得した気分でした。さて、LP盤にプレーヤーの針を落とすと、まず緩やかなストリングスが聞こえてきて拍子抜けしました。その後、イントロが始まります。当時の私はレコードプレーヤーの速度が故障したのかと思いました。EP盤と比べてテンポが遅いのです。

よく聴くと主旋律のダルシマの響きもEP盤と明らかに違う。全体的に緩めでそれこそイージーリスニングに様変わりした様子でした。EP盤の方がテンポも速く、弦楽器の響きからくる緊張感がミステリアスなムードを出し、サビの心地よいメロディへ上昇させてくれます。言うまでもなくEP盤が本家本元で、映画のタイトルバックに流れるのもこのEP盤です。

 

 

なぜ、同じサントラと称して違いが出るのか?

版権の問題?なにしろ角川春樹社長プロデューサーの初作品。色々こじれた事もあったのでしょうか。EP盤には「大野雄二とファンタスティックブルー」とあるのに、LP盤は「大野雄二プロジェクト」と記載されています。つまり氏を除いて別の演奏者の可能性があります。

LP盤はロングバージョンの疑似サントラでEP盤こそ本家本元のサントラです。 演奏の好みはあるでしょうが、映画の緊張感を踏まえて完成度から見れば断然EP盤の方が良いと思います。

参考までにわたしのコレクションを載せます。

実は映画パンフレットとチラシも持っていますが見つかりませんでした。

 

 

右上の助清の表紙、左上2006年リメイク盤共にLP盤「愛のバラード」です。

左下のオムニバス盤もLP盤「愛のバラード」、右下はサントラではない別編曲ですがこれはこれで魅力あります。

デジタルになってEP盤「愛のバラード」は見当たりません。

(今回は長すぎて誰も読んで頂けないかも)

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

映画「犬神家の一族」が45年の時を経て、現時点の最高画質4Kでリニューアル再上映されます。

来る11月19日から角川映画45周年の記念として「角川映画祭」がテアトル新宿、他で順次開催される予定です。

 

当時、中学生だった私が最も影響を受けた映画が、1976年に角川映画第一弾として上映されたこの「犬神家の一族」でした。

その時分、公開時封切り(ロードショー)の映画を見るお金がないので 封切館での公開を終えた作品や過去に上映された作品を、

格安に上映する映画館 いわゆる「名画座」で観ていました。近所にあって、別世界に誘ってくれる大人の建物でした。

 

公開当時からパンフレットや特集ガイドを手に入れてすっかり

熱狂していた私は、鑑賞当日親父のSONYのカセットレコーダーを忍ばせて客席で映画の音声を録音しました。盗録です。

家に持ち帰って再度聴いて楽しみ、石坂金田一のセリフを丸暗記して金田一に成りきっていました。

 

映画館のウインドウに飾られたいわゆる「ロビーカード写真」がどうしても欲しくなり、

受付の人と交渉して、最終上映日の翌日に貰う約束を取り付けでゲットしました。

 

 

 この映画に惹かれた要素は3つあります。

一つ目は予告です。何気なく見た時TVで男の首が突然落ちるシーンを見てショックを受けたのです。

映画では殺された助武の首が菊人形の首とすげ替えられてそれが落ちるというシーンですが、ホラー映画の恐怖そのものでしたので気になっていました。

二つ目はファンの島田陽子さんが出演しているというのを知った事。

三つ目はこれが大きいのですが、本屋のラジオで偶然聴いたサントラのテーマ曲です。

「愛のバラード」は日本映画史に残る名曲です。

いまでも愛聴しており、この「愛のバラード」のうんちくを語れます。

 

 

その後、私は石坂浩二さんのファンになりました。

当時浅草の仲見世にあったマルベル堂でブロマイドを買いに自転車で行ってました。

同じもの含めて全部買い占めて店員さんに驚かれた覚えがあります。

 

 

 

ちなみに先の4K版ブルーレイは12月24日に発売されるようです。

価格は何と¥16,280(税込)

さすがに思い切った値段です。
でも特典が充実しているので買おうと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

50代の世代には青春の名曲のひとつと言っていい、ユーミンの「守ってあげたい」。

私にとっても特別な一曲です。おそらく22歳までの5年間に世界で一番聴いていた人間と自負しています。

 

当時のラジカセでは最上位クラスだった愛用の SONYのCFS-7、別名『SIR-Ⅲ(サースリー)

で毎日10数回はかけていました。

趣味だったドラムで完コピしていました。何しろこの歌、コーラスの後の間奏でワクワクします。

コーラスシンセの音が左右に移り変わりながら段々と迫ってきます。

歌詞がもう、これは学生のシチュエーションにピタリと当てはまる。

そして、

 

「遠い夏 息を殺しトンボを採った」

「日暮れまで土手に座りレンゲを編んだ」

 

私の高校は荒川の土手沿いにあり、授業をさぼって土手の斜面に寝そべってましたし、

確かにレンゲがたくさん生えていました。

もちろん思いを寄せる子もいましたので、完全に自分に投影していたのです。

 

本家オリジナルを超えられるアーティストはいないと言い切る音楽評論家をTVで見ましたが、果たしてそうでしょうか?

正直、現在の音楽シーンには疎すぎる私ですが、時には音楽や歌にはドキリと反応します。

 

飾り気のないストレートな歌声は一気に「あの頃」へ誘ってくれます。

NHKドラマ「天使にリクエスト」の第4回で女優の上白石萌歌さんの「守ってあげたい」です。

もう、本家ユーミンをある部分で超えた魅力ある声です。

この歌は歌手ではなく、ましてやドラマのシーンで歌われたものらしいのですが、

リンクを試みましたが、制約上YouTubeを離れての視聴は不可のため、そちらでぜひお聴きください。

(おそらく、TV音声からの抜き取りと思われる雑音が入っています。正規のレコーディング販売を

実現して欲しいと強く願います)