レヴュー:「母 小林多喜二の母の物語」(三浦綾子氏作、寺島しのぶ氏、塩谷瞬氏等出演) | しょむ研 泡沫ブログ(しょむ系政治勢力研究会ブログ版)

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http://www.youtube.com/@shomuken 各種選挙のしょむ系候補(諸派・無所属のミニ政党・泡沫候補・インディーズ候補)観察,共産趣味(極左・市民派観察),極右・カルト宗教観察,評論・ルポ・ノンフィクション系同人誌製作,動画配信等. shomuken@ymail.ne.jp

 小さな小売店を営む小林セキは、学は無いが思いやりのある女性だった。自慢の息子、多喜二は小樽高等商業学校(現:小樽商科大学)を卒業後銀行員となりつつ、プロレタリア文学の小説家として頭角を現していく。そんな多喜二をセキは見守る。国家権力の弾圧が強まる中、突然起きた息子・多喜二の虐殺という悲劇。悲しみに暮れるセキ。失意の中で過ごす毎日、訪れたキリスト教会で十字架刑に処せられたイエス・キリストと、息子イエスの死を悼む聖母マリアの話を聞く。無実の罪で殺された息子と、その死を悲しむ母という境遇を自分達に重ね合わせ、セキはクリスチャンとなる…。

 三浦綾子氏の小説「母」の映画化。「反戦の意志も込めて作った」という山田火砂子監督の、渾身の力作。

 因みに「しんぶん赤旗」コラムによると、セキ氏は亡くなる約1年前に共産党にも入党したとの事。