アイヌ青年参政協議会全国区参議院議員候補者
なりたとくへい
成田得平
三十七
1 立候補にあたって 日本では、公選によらずに参加できる少数民族の国政代表権がありません。アイヌとして初めて公選に問うため立候補しました。私たちは少数です。多くの方々の理解と支持がなければ私たちの願いはかなえられません。
お力をお貸し下さい。
2 参議院での仕事 世界に誇る叙事詩ユーカラなどのアイヌ文化を通して、アイヌの年寄りたちは子や孫に「人を愛し、自然と語らう」精神を教えてきました。「荒廃した教育・自然破壊・農林漁業の見直し」などに対して、このアイヌの智恵は、人間としての原点をふまえた明解な政策を提起できます。これを良識の府・参議院に登場させたいと思うのです。
懸案の北方領土返還要求運動も、アイヌの先住史を軸にしてこそ正義の主張であり、平和的解決への確実な糸口です。
アイヌをはじめ、すべての少数者の立場が充分に尊重されることは、同時に全国各地域の生活・文化を尊重することでもあり、地方自治を確立するための基礎だと思います。国政とは、根本においてそうした地方性のうえに立つものでなければなりません。こういう考え方が、私の国政参加の基本姿勢です。
3 選挙のやり方 若い仲間でつくった政治団体に、理想選挙の市川房枝先生はじめ多くの心ある人々からカンパがよせられました。法定費用(二千七百万円)の四分の一にみたない資金ですべてをまかなう「手作り選挙」に徹しています。