信頼される署名をデザインする
書ムリエの池上晋翔です。
最近、お土産を探す機会がありました。
知り合いから教えていただいたのが
黒船のカステラ。
調べてみたところ
埼玉の地元では有名らしく、
両親も何度も食べたことがあるとのこと。
早速店舗のある阪急うめだ本店へ。
試食もさせていただき
購入したのですが、
私は味よりも別のところに
興味を持ちました。
商品の包装をみたら
色々こだわっているのだな
ということは分かったのですが
極めつけはこれ。
やっぱり書なんですけど。笑
この手提げ袋の文字
相当こだわっているなぁと。
ひと目見た瞬間
これはやばい
(いい意味で)と思いました。
文字を生かすために背景も真っ白。
おそらく紙も文字の雰囲気を
生かすためのチョイスではないかなと。
筆跡診断目線では
文字は行書体で
1文字目の「黒」がやや大きめ。
1文字目の大きさは
何かを始めるときの
意気込みや勢いの表れ。
私は「攻め」の印象を持ちました。
創業が2008年ですので、
後発のお店だと思います。
そういう業界のポジションから
上を目指す攻めと、自社の企業姿勢。
随所に感じられるこだわりが
熟練された文字の雰囲気と
見事にマッチしています。
以前、期待値のことを書いた記事
がありましたが、やっぱり無意識に
一貫性みたいなものを期待して
しまうんだろうなと。
そこに、手書きの文字というのは
わざわざ書くという部分に
こだわりを感じさせると。
そんなことを勝手に想像しながら
いただいたのでした