みなさん、こんにちは!

 

今回の投稿では、いろんな世界地図で世界の国々を見ていきます

 

例えば、日本が大きなこの地図は、いったい、何を表しているのでしょうか?


※こちらは、YouTube動画としても公開しています!⇩

 

 

 

面積で見る世界地図

 

こちらは、私たちがよく見慣れた地図だと思います

 

しかし、ある意味では、この地図は私たちを騙しているんです

 

なぜ、私たちは騙されていると言えるのか?

 

それは、まず一つには、このメルカトル図法の地図によって世界の国々の大きさが捻じ曲げられているからです

 

メルカトル図法は方角が示され、何より見やすく慣れ親しんだ地図ですが、代償として、赤道より遠くの場所が巨大に見えてしまいます

 

そこで、面積を調整してみると、このようになります

 

 

すると、かなり印象が変わるはずです

 

赤道から遠いカナダ、グリーンランド、ロシアは、大きいことに変わりはなくとも、かなり引き延ばされていたことがわかります

 

また、改めて見ると、日本は、ヨーロッパと比較した時、思ったよりも長さも大きさもあります

 

 

人口で見る日本地図

そして、もう1つ重要なのは、世界地図で見える「国の大きさ」と、「その他の特徴」を同じだと思い込みやすい点です

 

 

日本地図で例えてみましょう

 

いくら頭では都市部に人口が密集しているとわかっていても、日本地図を見ると、どうしても、面積の大きな北海道や東北に人が多そうな印象をもってしまいます

 

 

しかし、これではどうでしょうか?

 

こちらは、各都道府県の人口を、面積の大きさで表現した地図です

 

こうしてみると、北海道や東北の人口は思ったよりも少なく、やはり東京付近や大阪、福岡などの大きさが際立ちます

 

 

人口で見る世界地図

では、同じようにして、人口で世界を見るとどうなるでしょうか?

 

 

この通り、やはり、面積とは大きく違う印象を受けます

 

中国とインドの大きさは最も印象的です

 

日本を、こうして人口で見てみると、超大国アメリカとそれほど大きな差がないように見えます

 

他にも、東南アジア、中央・南部のアフリカ、西ヨーロッパも、思ったよりも人が多いことが分かるし

 

逆に、あれほど面積の大きなアメリカ大陸は、かなりほっそりしてしまいました

 

 

GDPで見る世界地図

では、GDPではどうでしょうか?

 

 

こうして見ると、各国の経済力がわかりやすく、やはり、アメリカ、中国、ドイツ、日本などの国々は大国と言えます

 

逆に、先ほどと対照的に、アフリカ大陸は、大部分がつぶれたような形になっています

 

とはいえ、この「経済力」というのは、ある意味ではトリックです

 

なぜなら、ここでのGDPは、人口の違いを無視した、国全体でのGDPだからです

 

 

「人口一人当たりのGDP」で見てみると、さらに正確な実情が見えます

 

もはや、中国やインドなどは経済大国とは言えません。なぜなら、人口が14億人ほどと、非常に多いため

 

国のGDPは大きいものの、極めて貧しい人も非常に多いためです。日本も小さくなってしまいました

 

一人当たりの経済力で見ると、世界の国々の格差は先ほどよりも縮まりますが、とはいえ、やはり大きさには明らかな差があります

 

 

幸福度で見る世界地図

 

最後にもう1つ重要な指標で世界を見てみましょう

 

これまで、世界を、面積、人口、そしてGDPの大きさで比べてみました

 

それぞれで、世界が違った角度から見えたと思います

 

そこで、最後に比べるのは「幸福度」です

 

幸福度については、近年、膨大な研究がされるようになりました

 

なお、国の幸福度には否定的な声をあげる人もいますが、実は、幸福度調査の信憑性についてはかなり詳しく検証されています

 

そんな幸福度で見ると、世界は、次のように見えます

 

 

こちらには、どのような印象を受けるでしょうか? 

 

まずは、よく聞く「日本は幸福度が低い」というのは誤りだと分かります

 

幸福学について発信する人でさえ、この発言をする人は多いですが、実際には、日本の幸福度は低くはありません

 

他に注目すべきは、西ヨーロッパや北欧の国々の大きさです

 

これらの国々は幸福度が高い傾向にあります

 

中南米諸国も、幸福度は高く、面白いのは、この地域は経済力もあまり高くないし(それでも世界的には決して低くはない)

 

治安も良くないという点です

 

それにもかかわらず幸福度が高いということは驚きです

 

そして何より印象的なのは、「GDP」といった指標と比べて、世界の幸福度は思ったよりも格差がないことです

 

一人当たりGDPでは、国同士の格差は、何十倍もあり、最大では100倍を超えます

 

しかし、幸福度は、最大で4.5倍ほど、そして、中央値の幸福度と、幸福度一位のフィンランドとの差は、1.3倍程度でしかありません

 

これは「世界の人々が思ったよりもある程度は幸せだ」とも言えるし、「幸福度がトップといえどもすべてががらっと変わる夢のような理想郷ではない」とも言えます

 

このことをどうとらえるかは人しだいですが

 

私としては、「世界にはいろんな人種、文化、そして経済力などがあるなかで、少なくともGDPと比べると、世界の人々はある程度以上は平等に幸せに暮らしているようである」ということはなんだか印象的です

 

 

こうして世界をいろんな角度から見ると、世界にはいろんな国があり、それぞれで多様な違いがあることに気づかされます

 

データでは見えないことも多いことや、あくまでも平均値を扱ったデータ(一人当たりGDPと幸福度)もあることには注意が必要ですが

 

それでも、逆に言えば、印象や体験では得られない、データだからこそわかることもたくさんあることに気づかされますね

 

 

 

【筆者の詳細について】

―加藤将馬:著者、講演家、幸福学&ビッグヒストリー研究家
・加藤将馬のウェブサイトはこちら
・講演依頼はこちら
・YouTubeはこちら

 

【著書の紹介】

自殺大国ニッポン: メンタルヘルスと幸福学で分かる日本最大の課題
紙の書籍1188円→電子書籍0円!(今後変更の可能性あり)

 

「身体的には平和になったものの、精神的には非常に危険な国である」というのが今の日本の実態です。そんな中で、いったい何が起こっていて、どのような対策がされているのか。それが本書の1つ目のテーマです。
 そして、最大のテーマは「そんな日本は、いかにして幸せな社会になることができるのか」というものです。ある著名な論文では、「アメリカや日本は短期間で何倍も経済成長したのにも関わらず、幸福度は上がらなかった」という衝撃的な研究結果が公開されました。国連による「世界幸福度報告」では、「北欧の国々は幸福度が一貫して高い」「中南米諸国は、経済力に対して幸福度が高い」といった考察がまとめられたことがあります。果たして、これらは本当なのでしょうか。そして、本当ならば、果たして日本は、いかにして幸せな国になることができるのでしょうか。

 

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本書は、宇宙と人類の歩みを考察する一冊です。

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 そして、本書の最大のテーマは、「人間は文明を発達させて地球の覇者となったのにもかかわらず、なぜ世界には数多くの自殺者がいて、不幸が消えていないのか」というものです。
 138億年にわたる壮大な物語を堪能していただくと同時に、人間社会のあり方にまで思考を巡らせてもらうことを本書では目的としています。そして、私がなぜ本書を書き、ビッグヒストリーを通じて何を伝えたいのか。ぜひ、最後まで見届けていただけると幸いです。