―「自動運転は危ない」と聞くけれど
自動運転は、人間よりはましかもしれない―
現在、アメリカや、中国、そして日本など、世界各地ですでに自動運転車が走っており、中国の一部の都市では、なんと、すでに自動運転タクシーが、人間のタクシードライバーの仕事を奪っています
「AIが仕事を奪う未来」は、すでに訪れているのです
「自動運転は危ないのでは?」と不安をもらす声をよく聞きます
たしかに、自動運転は決して完ぺきではないし、事故も起きています
しかし、そうした声を上げる人が見逃しているもっと重要なポイントがあります
それは、「人間の運転もかなり危険である」うえに、何より「自動運転車だからこそ人間にはないメリットがいくつもある」のです
※こちらは、YouTube動画としても公開しています!⇩
①人間ならではのデメリット
まず強調すべきは、人間が数多くの交通事故を毎日起こしており、年間では、世界で120万人もの人々が命を落としていることです
つまり、自動運転を恐れるのに、人間の運転を恐れないなら、それは人間を過信しているのです
しかも、それらの事故の約9割は「ヒューマン・エラー」が原因です
人間は、運転中に少し目をそらしたり、疲れていたり、煽り運転をしたり、飲酒運転をしたりします
また、初心者や高齢者のドライバーが事故を起こす確率は高くなります
そして、一瞬でも気を抜けば人の命が奪われるのです
ところが、自動運転は、人間にはないメリットがたくさんあります
②自動運転車の技術的なメリット
1.まず1つ目が、「360度の視野」です
人間のドライバーは、半分の180度どころか、前方の限定的な範囲しか見えず
しかも車内からしか外を見ることができないし、さらには、意識的に焦点を当てる場所はごく一部です
ところが、自動運転車なら、いくつものカメラを使い、360度を、常に、まんべんなく見続けることができるのです
人間と違い、あらゆるものに注意を向け続けられるし、まぶしさで目線をそらすこともありません
2.そして2つ目が、「感情に左右されないこと」です
人間は、渋滞でいらだったり、疲れていたり、眠くて注意が散漫になったりします
ところが、自動運転車は、感情で動くこともないし、人間のようにその日の出来事や体調に左右されることもありません
そして、高速で動くなかでも、一瞬の判断を、反射ではなく、膨大で瞬時の計算によって下すことができるのです
3.そして3つ目は、「他のコンピューターとつながること」です
これは見逃されがちですが、自動運転は、1つだけでもすごいのですが、さらにすごいのは、他の数多くの自動運転車や、監視カメラなどとも接続し、「車からの視点や情報」どころか、「別の場所からの視点や情報」も常に処理して走行することができるのです
さらには、人間であれば一人ひとりの運転が上達するのに、何年もかかりますし、それでも上手な運転ができることは保証されません
一方で、自動運転車は教習所を必要としないし、それに加えて、何万台もの自動運転車がアップデートするのは、一瞬で可能なのです
③自動運転車の社会的なメリット
自動運転車は社会的にも多くのメリットをもたらします
1つには、人間が運転以外のことに時間を使えることです
毎朝の通勤で運転する人は、代わりに、YouTubeを見たり、寝たり、読書をしたりできるのです
そして、2つ目には、何より、あらゆるコストを抑えることができることです
それは、人間を運転のために教育させるコストや、事故にまつわるコスト、そして、ドライバーのコストです
膨大な荷物を運ぶトラックドライバーから、人々を乗せるタクシードライバーまで、運送会社がドライバーに払う賃金は膨大で、そのため、タクシーはとても高いし、あらゆる物の費用も上がります
しかし、人件費のいらない自動運転車はコストをぐんと下げ、それはすでに一部の地域で起こっています
逆に言えば、自動運転車が今後広がっていけば、各国で何十万、何百万ものドライバーが仕事を失いますが
例えば、ドライバーとして30年仕事を続けてきた人が、明日解雇されたとしたら、その人はどうすればいいのかという問題があります
交通事故がなくならなくても減少し、タクシーなどが安くなっても、ドライバーは生活ができなくなる懸念があるのです
【筆者の詳細について】
―加藤将馬:著者、講演家、幸福学&ビッグヒストリー研究家
・加藤将馬のウェブサイトはこちら
・講演依頼はこちら
・YouTubeはこちら
【著書の紹介】
自殺大国ニッポン: メンタルヘルスと幸福学で分かる日本最大の課題
紙の書籍1188円→電子書籍0円!(今後変更の可能性あり)
「身体的には平和になったものの、精神的には非常に危険な国である」というのが今の日本の実態です。そんな中で、いったい何が起こっていて、どのような対策がされているのか。それが本書の1つ目のテーマです。
そして、最大のテーマは「そんな日本は、いかにして幸せな社会になることができるのか」というものです。ある著名な論文では、「アメリカや日本は短期間で何倍も経済成長したのにも関わらず、幸福度は上がらなかった」という衝撃的な研究結果が公開されました。国連による「世界幸福度報告」では、「北欧の国々は幸福度が一貫して高い」「中南米諸国は、経済力に対して幸福度が高い」といった考察がまとめられたことがあります。果たして、これらは本当なのでしょうか。そして、本当ならば、果たして日本は、いかにして幸せな国になることができるのでしょうか。
【1時間で読める要約版】宇宙と人類の壮大な歴史-ビッグヒストリー
紙の書籍773円→電子書籍0円!(今後変更の可能性あり)
宇宙と人類、138億年ものがたり ―ビッグヒストリーで語る 宇宙のはじまりから人間の未来―
本書は、宇宙と人類の歩みを考察する一冊です。
「宇宙が生まれた頃はどのような姿だったのか?」「なぜ数十万年も狩りをしていた人間は、今では宇宙進出を始めているのか?」「気候変動やAIなど、これからの人間社会はどうなってしまうのか?」といった大きな問いについて説明します。
そして、本書の最大のテーマは、「人間は文明を発達させて地球の覇者となったのにもかかわらず、なぜ世界には数多くの自殺者がいて、不幸が消えていないのか」というものです。
138億年にわたる壮大な物語を堪能していただくと同時に、人間社会のあり方にまで思考を巡らせてもらうことを本書では目的としています。そして、私がなぜ本書を書き、ビッグヒストリーを通じて何を伝えたいのか。ぜひ、最後まで見届けていただけると幸いです。


