1月の末のこと
田舎の放牧地からはのちゃんが脱走したことがありました
車通りは少なくても、田舎道だからこそ、スピードを出す車も多いわけで、「お願いだから轢かれないで…」と神頼み
30分ほど経ったとき、首の周りを真っ黒にしたはのちゃんが敷地の中に自分で帰ってきたのだけど、見つかるまでの時間の不安で長いこと、長いこと…
どうも、近くに気になるニオイがあったらしく、それを確認しないではいられなかったみたい
よっぽど楽しかったのか?ごきげんなはのちゃんでしたが、母は生きた心地がしなかった😭
まぁ、そんな感じで、その後、フェンスの確認など入念にして、ことは収まったのでした
ところが、はのちゃんが冒険に出かけて1〜2週間ほど経った時
はのちゃんの様子が急に変になってしまったんです
田舎の放牧地に遊びに行くと、今までなら、自分が過ごしやすい場所でのんびりゴロゴロといった感じだったのに、なんだかソワソワ
落ち着きがない
キョロキョロ周囲を見渡したり、どこかに身を隠したいような感じ
はのちゃんの姿が見えず、慌てて探し回ると
そんなに好きではない車の中のクレートに自ら入り、身を潜めているたり、物陰に隠れていたり…
今までなら、私が呼べは走って来てオヤツを食べたりして楽しんでいたのに、呼んでも怖くて動けないらしく、姿を見せないんです
田舎の家の敷地内で何か危険なものと遭遇したのだろうか?
考えられるとしたら「ヘビ」
でも、前、ヘビに出合った時は確かにかなり怖がって警戒していたけど、出会った場所周辺にしばらく寄り付かなくなる程度だった
今回は敷地のかなり広範囲を警戒していました
ひどいときには「オヤツも食べられない」
はのちゃんがこんな風になってしまうものって何なんだろう…
そんな症状が見られるようになって2ヶ月ほど経った頃、警戒しているときの目線は、どうも敷地に面している道路の方向だとわかりました
だけど、業者の人が来た時、近所のお散歩犬が通った時、大きな音を立てる車が通った時、特に怯える様子はなく、門まで確認に行ったりするので、母にははのちゃんの怖がっているものが未だにわかりません
前は外でゴロゴロしているのが好きな犬だったのに、室内のほうが安心して休めるから、すぐに家に入りたがるようになってしまいました
玄関開ければピューッと風呂場に直行です
明らかに表情が陰っていて、外にいるのが辛そうでした
だけど、無理のない程度に「外にいても何も怖いことは起こらない」という経験を積み重ねてもらうしかないと思い、みんなと遊びに来ては、ちょっと不安な時を過ごす、ということを続けていたのです
先日、やっと、やっと!前のように、庭でゴロゴロしている姿を見ることができました!
その心持ちに戻ってくるまでに要した期間は約2ヶ月半
元野犬で警戒心が強い子だから、強烈な恐怖を感じたのならば、そのイメージを払拭するのはとても大変なことだったのだろうな
庭で転がっている姿を確認したときは
「はのちゃん、やっと克服したんだね 頑張ったね」と感動しました
3月21日、はのちゃんは茨城県動物指導センターから我が家に来て6年が経ち、8歳になりました
でも、今回みたいに、なにかの刺激でガラッと様子が変わってしまう
動物ってそういうものなんだ、と考えさせられました
犬たちにはいつもたくさんの楽しみや喜び、癒やしをもらっています
これからもみんなが安心して暮らせるように見守り、環境を整えて、仲良く暮らしていきたいです