あっと言う間に十一月。十一月といえば酉の市だけれども、小さな熊手を手に歩かれていた女性を目にするまで、すっかり忘れておりました。
「今年は屋台を予定しておりません」という町内の掲示板の表示を目にしていたため、ちょっと(正直)関心が薄らいでしまっていました。いけませんね・・・・・・。
でも、酉の市といったらやっぱり夜通し賑やかに盛り上がっている屋台だと思うの。それが期待できないのは、やはり寂しく、酉の市らしさに欠けている。一体いつまでこの状態が強いられるのだろうか。
運というよりも、道が少しでも開けることを願うばかりですね。
十月半ばからバタバタと忙しく、外泊が続く日々でした。
ステイ先の景色は素晴らしく、素晴らしいと刻々と変わる景色を見逃すのが惜しく、とても早起きさんになってしまうことの不思議さよ。
自宅からだって朝陽が美しくのぼる景色が期待できるのに、海(湾)が目の前に広がると、朝陽が一層特別に感じられて、ジッと見入ってしまう。
ちなみに、後日反対側の部屋に移ることになり、東京タワーとスカイツリーを眺めることができるシティ側もなかなかでした。
でも、このエリアに昨今できたタワーマンションは、ゴーストマンションかと思うほど灯りがともらない部屋が多く、オープンしたばかりのショッピングモールも人がいない・・・・・・。
来客が少ないから、店舗のオペレーションが、十分な人数の従業員がいるのにも関わらず成り立たないという悪循環。コロナによる影響(弊害)は、本当に様々な面で如実に出るものです。
変わらないのは、自然界の様子でしょうかね。気持ちの良い爽やかな晴れの日が十月後半、続きました。
天高く馬肥ゆる秋。まさにそのような気候でした。
バタバタしすぎて、十三夜の日(旧暦九月十三日)も何か特別なことはできなかったけれども、今年は近くの空き地に芒があることを察知していたので、頂戴してきました。これで十分(としよう)。
都内で芒って、その辺で手に入ることはまずなくって、購入するもの。しかも葉のない状態、三本で500円ぐらい。風情がないったらありゃしない。この葉がいいんだよねぇ~。
お世話になっているお寺にたたずむお地蔵様が、これまた柔らかくっていい。
「おん かかか びさんまえい そわか」 お地蔵様のご真言。このような事態だから、繰り返し唱えておきましょう。
お世話になっていたステイ先でも、飾り付けされていました。そのシルエットが陰となってテーブルに映るのが、これまたいい。秋らしい陽射し。
地元の大好きなケーキ屋さんの表のディスプレイ。比較できるものが写っていないため、分かり辛いですが、かなり大きいジャコランタン。
構造的に、電灯が挿入できる形になっていたけれども、ジャコランタンにはぜひロウソクを灯してもらいたい。
口角が上がって可愛らしく見えるジャコランタンだけれども、この中で風によってゆらぐロウソクの灯りが、独特の雰囲気を醸し出し、怖いものがあります。
子供の頃、アメリカの住宅街で、限られた電灯の中、少し離れた次の見ず知らずのお宅を訪ねる時、各家庭の玄関先に設置されたジャコランタンが目印にもなるのだけれども、ろうそくの灯りによって怪しく映るジャコランタンは、けっこう怖いものがありました。笑顔だから尚一層不気味で怖い。
十月前半、秋雨が続きました。公園を通ると可愛らしい忘れ物が色々あるもの。
そして必ずといっていいほど、雨あがりには子供の長靴がけっこう落ちています
どれもとっても可愛い。きっと小さな主のお母さんたちは、片方を失い、困惑されていることでしょう。
早く小さな主のもとに戻りますように。戻りましたように。
今週末、立冬を迎えます。暦の上では冬に突入です。