彼岸入りから始まった四連休。いかがお過ごしでしょうか。
二十一日の敬老の日、そして二十二日は二十四節気の「秋分」。ここから夜が長くなり、一層秋らしくなってきますね
気温もすっかり変わり、慌てて長袖のシャツなど引っ張りだしています。
最近では、この時期になると見かけるようになりましたが、出回り始めたころ、「神様はなんて面白いものを作るのだろう」と思ったものです。
連休は、家族で集い、父の誕生日祝いを。
「(終活の身だから)何もいらない」とここ数年両親から言われているので、毎度お花をいけることにしています。
昨今、いけ花よりもアレンジメント寄りのお花屋さんが多く、適した枝ものが見つけ難い。
以前は、町中の多くのお花屋さんが、ご近所のいけ花教室に卸されていたけれども、かつてのようにお稽古に通う傾向も変わり、求められるお花のスタイルも、そしてライフスタイル(リビング)自体も変わってきましたから、今は本当にお付き合いしやすいお花屋さんが少なくなりました。
少し歩いたところに、小さいけれども、枝ものをお店の奥に取り揃えている店舗を見つけたので、「ちょっと奥の方(枝もの)よろしいですか?」と頼りにさせてもらっています。
今回もなかなかチャレンジングな枝ものを入手。全体的に秋らしい色合いにして、お花も少し加えてまとめました。
けれども、毎度反省点は色々あるものです。
ソラナムパンプキン、以前使った時も、「(枝は)ここで切っちゃダメッ!(バランスが悪い)」と認識したはずなのに、やってしまったナ・・・・・・。
まぁ、父にとっては「いけてもらった」ことが喜びになっているので、良しとしましょう。来年のお誕生日は、お彼岸の供花になるなと思いながら、一本いっぽん選び、いれました。
さて、夏に出掛けた美術展、三つ目は渋谷Bunkamuraで開催されている『永遠のソール・ライター』展に出掛けてまいりました。
いつもの絵や画ではなく、写真展になります。
以前同じくBunkamuraで初の回顧展が開催された時、評判が高く、大変な行列になったと「後」になってから聞き、惜しんでおりました(2017年)。
今年改めて、一月から二度目の開催となりましたが、残念ながらコロナの影響により、閉幕前に中止となりました。
「今度こそはッ!」と思っていただけに、ショックでしたが、アンコール開催となりました。
ソール・ライター(1923-2013)はニューヨークの日常を撮り続けた写真家。近年のものもありますが、50年代、60年代のものも大変多く、どれも情緒的。
今回、アンコールというかたちで開催できる運びとなったのは、ソール・ライターの財団はニューヨークにあり、コロナウィルスの感染が甚大だったため、返却が難しく、日本でお預かりすることとなったから。
日本美術を愛したソール・ライターでもあったため、財団はアンコール開催に快諾してくれたそうです。
今年、春から大変多くの良い美術展が予定されていて、海外からお預かりするものも多かった。「中止」と決まっていく中、「お預かりした美術品はどうなるのだろう、予定通りに返却すること自体、きっと難しさが伴っているだろう」と思っていました。
開催を快諾いただけて、ありがたい。身動きが取り難い日々。私にとっては美術展巡りはやはり心を満たしてくれることの一つ。潤い、豊な時間であると同時に、新たな価値観を得る機会でもあります。多謝。
渋谷Bunkamura、除菌液を各所に設置してくださり、幾つか美術展を回ったけれども、一番多く設けられていたなと思いました。
以前に比べて、確かに人出は少なくなったと感じるものがありましたが、ここのちょっと洗練された雰囲気は変わらずで、ホッとするものがあります。
いつもなら、主に女性客で賑わっていて、入店を遠慮してしまうドゥ マゴ パリ。入りやすい状況(タイミング)だったので、ちょっとティーブレイク。
展示会とのコラボレーション企画、クラフトコーラ をいただきました。ラム酒と様々なスパイスが調合され、とても美味しかったです。
3月以降、飲食店を利用する機会は、まだ本当に限られているけれども、以前にも増して、接客にあたたかさ、懸命さを感じるものがあり、こちらでも女性のお若いスタッフの方のさりげない心遣いがありがたくって、帰り際、展示会で買い求めたポストカードを思わず一枚差し上げました。
ありがとう。そして頑張りましょう。
好みであろうとなかろうと、関心があろうとなかろうと、いいのです。気持ちだからネ。その場でできる精一杯の「ありがとう」のカタチは、人それぞれ。