九月に入りました。富山県富山市八尾町で毎年九月一日から三日間行われている「おわら風の盆」も、今日が最終日でしょうか。
「二百十日」にあたる九月一日、開催している会食倶楽部では、この日に因んで「風」について色々お話をさせていただきました
紙の折敷は私の手作り。お一人おひとりに異なる「風」の文字を切り抜き、反対側には「雷光稲妻」の紋切型を。配置はちょっと「風神雷神図屏風」を意識して
お手間はけっこうかかるけれども、皆さんが喜んでくださるので、作り甲斐があります。次回はどのような感じにしようかな。お申し込みくださった皆様、ご期待くださいませ。
こちらの様子につきましては、改めて後日更新いたしますね。
昨年からずっとずっと気になっていて、本当はもっと早い段階に書きたかったことではあった「お盆」のこと、厳密には精霊馬と牛について、時期外れではあるのですが、書いておこうと思います
よくネット上でも目にする「作り方」などを見ると、精霊馬の頭部と胴体が真逆なものが多いです。
生徒さん方によくお伝えするのですが、ネットに上がっている情報が正しいとは限りません。困ったことに、誤っているものも、とても多いもの。
これからの時代は、確認する側、参考にする側が、果たしてその行き当った情報が正しいか否かを判断できなければならないと強く思います。だからこそ、正しい判断力を得るためにも、自分を培うことが必要かと。
一般の方が、「こんな感じに作るんだよ」と披露されている場合、誤っていても「可愛いな」、「うぅぅぅん、惜しい!」ぐらいに眺めているのですが、昨今、にわか年中行事指導者、ある日突然プロフィールがそれらしき背景があるようにアピールされている方が誤っているので、苦言も兼ねて、触れてておきたいと思います。
その誤った方が、こちらのブログをご覧になっているのも分かっているので。しっかりお勉強(し直)してください。期待して、信じて学びにいらしている生徒さんのためにも。
スーパーで手に入るキュウリはまっすぐすぎちゃって、なんだかすべり台のような馬になっちゃいそうだけれども、これも回を重ねると、ちょとしたふくらみの部分や、反りをうまく活用して、「らしく」完成させることができます。
今年は日照時間が短く、7月頃は卸す側にとっては厄介だったと思いますが、随分曲がった状態に実ったキュウリが多かったです。
精霊牛となる、ナスは、作りやすいんですよね。分かりやすい
ツルの方を頭にすればいい。
キュウリも同じ
切り離したツルの方を頭に。教えている方なら、なぜそこが大切かも分かるはずで、間違うはずがありません。敢えてここでは触れませんが・・・・・・。
分からないで無造作に、適当に作っているのだとしたら、改めてお勉強してください。
誤って認識してしまった生徒さん、首に巻いたつもりのスカーフ、それは実はお尻です。
「タテガミに」と思ってつけたとうもろこしのヒゲ(絹糸)。実際には、尻尾が反っちゃった様子になっちゃったね。
折角指導を受けたのにね・・・・・・。
その様子をみて、感激している指導者、本当に勉強し直して。切に。生徒さん笑われちゃうから。お気の毒です。
一年様子をみて、その一年の間に指導者が気が付けるかなと願ったけれども、今年も同じ。やっぱりひっくりかえっていることに気が付かない。だからわからないあなたに自覚を求めたいです。必死に正当化を探す前に、勉強に励んで。
きっと来年はドヤ顔で教えているかな。それでもいい、正しく教えてあげてください。生徒さんのために。
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私も長年、お稽古に通って学び続けて、自分の中にしっかり習慣として馴染むまでに、年数を要しました。現在、先生のもとに通い続けて13年目。
毎年まいとし同じことを繰り返し、繰り返し続けることの大切さ。手に馴染んでくるまでに、そして「正しく」自然とアウトプットできるまで、意味合いを理解して自分の言葉で語れるまでには、数年では足らず、やはり10年近い月日は求められるものがありました。
教える仕事をしている私のモットーは、「教える側だからこそ、学び続けること」。
ある一定のレベルで満足していてはダメ。それは怠慢で、やはり修練を積み、常にインプットに励むことこそが、学びにいらしてくださる方に対しての礼儀であって、極端に逸脱することなく、正しく伝えていくことに、恩師に対する礼儀があります。
私が親しんでいる、尊敬する先生方も、同じです。大変ご熱心。修練を積み重ね、常に自身へのインプットに励まれるお方々です。
教える、伝えていくって、決して小手先でできることでも、やることでもありません。
学びに励まれる方が、良い先生方、ご熱心な先生方に恵まれることを願います。