昨日二十四日は七十二候、「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」でした。先週、二十四節気でも「雨水」をむかえ、日に日に春らしくなってきましたね。


先週末スキーに出かけた従妹たちも、「ずっと雨だったのよ傘」なんて話しておりました。雪が雨に変わり、雪や氷が解けて水になるのがまさに「雨水」ということ。暦どおりですね。


画像は、先日出かけたドームで毎年開催されているテーブルウェア・フェスティバルの際、ノリタケのブースで撮影させていただいた、食器のデザイン画。春らしくて素敵でした。




先にご案内したデザイン画が、実際に食器になると、このようになります。


ノリタケ展などに出かけると、創業時からのデザイン画も鑑賞することができます。その時代、その時代のテイストがあり、また明治・大正時代ならではの柄、色合いがあって、大変見ごたえがあります。


日本人らしいデザイン、絵付け、繊細さ。それはとても美しく、現代とは異なるテイストがこれまた魅力的。西洋人うけしたのも納得です。



 


こちらもすごーい、すごーい!!

三川内焼きの豆皿。

各窯元の豆皿が集められたブース。見ごたえがありました。



青海波青海波麻の葉ざくろざくろ霊峰富士富士山、網、菊花菊結び牡丹、などなど、縁起の良い絵柄や文様。


豆皿コレクターの方にとっては、夢中になりそうなブースでした。私も思いがけずの出会いで、細かく一つひとつ拝見していたら、かなりの時間が経っていました。


あぁぁぁぁ~、(あれもこれも)欲しい! 

この季節にはこちら、

この行事の際にはこちら、

このお祝いの時にはこちら。 

なんて激しく妄想してしまいます。


テーブルウェア・フェスティバルには、全国からも出店されているため、それぞれの地域の焼物など、一度に見ることができて、本当にありがたく、そして楽しい。


こちらも毎年見入ってしまう、薩摩焼。絵付けがとても緻密で、特に籠目透彫の技術力といったらもう・・・・・・。


特に白薩摩は藩主専用品として焼かれていたもの。いつか、何かは欲しいと指を咥えて眺めています。


ちょうどフェスティバルに出かける数日前には、江戸小紋の展示会へ出かけており、「技術力やセンスだけでなく、工学的素質も求められるものだな」と思っていたことが、やはりこちらにも言えること


集中されての実演中、

「撮影させていただいても大丈夫ですか?」

「質問させていただいても大丈夫ですか?」

などなど、確認した上で色々お尋ねし、 「こちらもやはり工学的センスが求められますね」と言いましたら、


「そう! そうです!!!」と。

よって、下絵に細かく線を引いて、計算しながら均等に絵付けをしていくと。



昨年の、黒柳徹子さんのブースで披露されたこちらの置物も、薩摩焼のはず。


この細かく施された籠目透彫が素晴らしくって、素晴らしくって・・・・・。素敵なものをお持ちでいらっしゃるなーと。


籠目透彫のものといったら、恐らく誰もが香炉に、目も気持ちも持っていかれそうなものだけれども、このようなあじのある置物をお求めになる徹子さんの感性はすごいなと。









ちなみに、今年徹子さんとビーズ刺繍家の田川さんのブースで披露されたこちらの置物も良かった・・・・・・。


本当にいいものをお持ちでいらっしゃる。来年はどのようなブースになるのだろう。今からもう待ちきれないほど楽しみウキウキ








テーブルウェア・フェスティバルへ出かける時は、(欲しいものだらけだから)お金を持参してはいけないと自分に言い聞かせてはいるけれども・・・・・・


見つけてしまった。

出逢ってしまった。

オールドノリタケ。


全国から集まっている商店のブースをフラフラと渡り歩いていたら、とある古伊万里を中心に扱っているアンティークショップの棚に、筆で筆「大正期のノリタケです」と渋く書かれた札が貼られた品物を。


それって、オールドノリタケじゃない!!!


海外に住んでいた子供の頃も、カナダに出かけると、よくアンティークショップを覗いては母が探し求めていたオールドノリタケ。


うわーうわーうわーーー。

しかも箱に入って、全部そろっている。

今の時代では考えられないほど洒落た箱。

そのクラシカル感も素敵。


「(欲しいものだらけだから)絶対に買わない!」と言い聞かせていたけれども

「こちら、いただきます・・・・・・」と。 言って(しまって)いた。


さらば諭吉達バイバイ

なんとお財布に残ったのは、見事に英世さんお一人だけ野口英世

社会人として、その状況(その後過ごせるのかと)、ちょっと焦りますあせる



創業から年代ごとに幾つも幾つも変わってきたバックスタンプ。


どうやらこちらは、大正一年から数年の間、国内用として使われていたようです。母が海外で探していたのは、輸出用ものがあったから。それはそれで、バックスタンプが異なります。


今回買い求めたものには、ノリタケカンパニーとなる前身、「日本陶器会社」と打刻されています。


表のデザインは、ごめんなさいね、非公開にさせていただき、5月オークラで開催するクラスの時に、皆さんにご覧いただきたいと思います。


絵柄も現代では絶対に起用されないもの。色合いも絶妙で素晴らしい。昭和、平成、そしてこれからの新しい時代にもきっと登場しない絵柄だと思う。でも、とっても日本人らしい感性、あの時代ならではの絵柄、色味だなと、とても気に入っております。


今年も大満足のいいひと時を過ごすことができました。

来年も期待しております。