昨日十月二十日は、「秋の土用入り」。はやーい! 18日間の土用があけると、もう暦の上では冬になります。そして本日二十一日は、十三夜です。


ようやく肌でも寒さを実感するようになり、上着を羽織るようになったばかり。でも、確実に冬に、そして年末に向かっていっているのですね。


さて、前回の更新 に引き続き、長年開催しているテーブルマナークラス の「様子」を、少し詳しくご紹介したいと思います。


かれこれ11年以上開催していますが、ありがたいことに、最近毎回、「過去に受講された●●さんにご紹介いただきました」というお申し込み者様がいらっしゃいます。


ご紹介、お引き合わせ、ご案内は、本当にありがたいものです。受けられた方が実感された確かさや良さ、安心感、それは私が頑張って直接訴えかける以上に、説得力のあるものです。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。


自分がいない場所で、どなたかが思い出してくださって、語ってくださるって、本当に本当にありがたいです。



長年クラス開催の場としてお世話になっているレストランARGO 、フロア全体の様子です(クラスでは個室を利用)。こちらの画像は、食礼 咲が新たにホームページを制作した際、先方より頂戴いたしました。


今回、ブログ使用の許可をいただきました。「先生ならば、大丈夫ですよ」と。これは信頼関係があることが前提。勝手に使用しないが原則です。


レストランフロアは9階。

その建物一階にはロビーがあり、お申し込みくださった方々には、開店時間まで、時間調整をロビーでするようお願いして、レストラン個室へ集合いただいています。


遅刻しないことは大切、そして早すぎも注意です。

 

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クラスでは、早くに到着した場合の「大人の過ごし方」に関して、お話をしております。また、お席でお待ち合わせの場合、ポカーンとさらに「ぼっち感」を漂わせて、身の置き場のないオーラを滲ませないように。ここに「慣れ、習慣」、「心得」「たしなみ」が出るものです。


クラスにいらっしゃる皆様へは、「クラス前に郵送いたしました『ご案内』はお手元にとっておかれるといいですよ」とお伝えしています。ご案内の仕方、ドレスコード、場所や時間調整に対するイメージなどなど、こちらは「初心者」の方を前提にお送りしていますので、ご自身が幹事など担うことになった時に、不備なく「詳細の伝え方」がよくわかる手がかりになります。


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私自身も開店時間前にロビーに到着するため、お申し込みくださった方とその場で「はじめまして「ハイっ」の手とご挨拶することも多く、初参加の方の緊張感がその時点からよく伝わってきますので、私に親しんでいただけるよう、リラックスできるお話をしたり、他にいらした方も交えて和んでいただいています。



お申し込み者様同士、

「マナークラスは初めてですか?」

「他にも通われているところはありますか?」

「レストランへは頻繁にお出掛けになるのですか?」

などなど、お互い緊張されながら、「マナークラス」に参加されることに、お相手が慣れ親しんでいらっしゃるのか、それとも初めてなのかを特に気にされながら、質問し合っているご様子が、なかなか興味深いです。


「マナークラス」という形態に、なかには特別な関係性をクラスで築かなくてはならないのではないか、また「オホホホホオホホホという社交ができなくてはならないのではないかと、ドキドキと緊張されながらいらっしゃる方もおられます。後あと伺うと・・・・・・。


ないない! そぉ~んな特別な関係性や、気取らなくてはならない場ではありませんので、ご安心ください。講師の私自身、気取ることができないタイプですから、「マナー」という響きから、逆に何か特別な社交の場(ソサエティ)を期待される方にとっては、拍子抜けされるかもしれません。


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格式のあるソサエティって、「入れて」といって入れるものではなくって、ある日突然その人のステータスや振る舞いを総合的に判断された上で、「推薦いたしますけれども、いかが?」ってお声がかかったりするもの。そこにはまたそこで求められるものがあって、テーブルマナークラスで教える内容とはまた異なって、クラスというもので教え切れるものでもなく、またソサエティに所属するためのステータスってクラスで習得できるものではないのです。


ご興味のある方は、クラスの時に「もう少し詳しく・・・・・」とお尋ねください。


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テーブルマナークラスは、クラスという一時のコミュニティ、学びの場です。

お食事をしながら、講義に耳を傾け、他の受講者様の質問に関心を寄せて、質問があれば遠慮なく問いかけ、沢山の気づき、上手な食べ方や洗練された考え方や振る舞いを身に着けていただく場です。



受講者様に、お申し込みくださった理由や背景を伺わせていただくと、


「ネットでも動画が見られるけれども、HP(食礼 咲) に書いてあった『身についてしまったクセに気づくことができない』にハッとしました」


「一人で参加できるところを探していました」


「素敵なレストランが多いので、堂々と安心して出かけられるようになりたかった」


「見よう見まねでこれまで来たけれども、緊張感ばかりで、もっとリラックスして楽しく味わいたいと思いました」


「結婚する前に、婚約者と同じ先生から受講して、双方の意識を統一したかった」また「婚約者に勧められて」


「披露宴への出席が多くなったことから、正しくテーブルマナーを身に着けておきたかった」


「婚活のためです!ベル」 

 

「一度はやっておかなくては、と思いました」


「私が学んで、家族に伝える(教える)という使命があります」(お父様参加)


「食べ方が汚いと指摘されました・・・・・・クスン、人と食事をするのが怖いです」


「食べ方が気になる部下へクラス受講を勧める前に、どのようなクラスかを、自分で確かめに来ました」(部下思いの素敵な上司の方)


などなど。本当に様々なお気持ちや希望を抱えてお越しくださっています。日本の外食産業は本当に豊かだし、本格フレンチ以外に特色のあるフレンチレストランも大変多く、ぜひぜひ楽しんで出かけていただきたいものです。


そして「クセ」、「身についた習慣」は、本当にあるもので、自分では気が付かないものです。私の知人は、会話をしながらナイフを常に上下に振ってしまうクセが抜けず、受講しても抜けない・・・・・・(指摘はせず、さりげな~く気付いてもらえるよう、NGケースとして挙げました)。


クセって、そういうもの。生きてきた年数分、しっかり染みついてしまっているものです。受講によってそのクセに気が付いたら、その後改善できるかできないかは、その人の意識、心がけ次第です。それだけ、一度の受講、気付きでは抜けないのがクセであって、クラスでは「気づき」レベルで留まってしまうものです。


早めの受講で自分のクセに気が付けるか、気が付くことなく過ごすことになるのかは、これまた大きい。



そしてけっこう「食べ方が汚い」「おかしい」という指摘を、親しいお身内以外の方から受けて傷つく方がいらっしゃいます。


それは、傷つく!

人と食事をするのが、億劫になる!

指摘する人の方が野暮!!!

言わない(指摘しない)のもマナーなの。


でも、指摘されないことの裏には・・・・・・。

指摘されないことで、認識、自覚しなくてはならないことって、実はあるものなんです。それはクラスで。


逆に、「クラス参加を勧めたい人がいるのだけれども、どのように伝えたらいいものか・・・・・」とご相談を受けることもあります。


先にご案内した部下思いの上司の方、本当に素敵でいらっしゃいますよね。その後、しっかり部下の方が受講にいらして、「学んで良かった」とおっしゃってくださいました。


上司と部下の関係性の場合、先に上司の方がお出かけになってまでも確かめてくださったという「ありがたさや恐縮する気持ち」もあるだけに、部下としても参加にまで及ぶものです。


親しいご友人の場合、 「私も再受講しようと思うのだけれども、ご一緒にいかが?」とか、自分はある程度身についているけれども、親しい方に勧めたい場合は「興味があるのだけれども、一緒にどうかしら?」となるべく一緒に(受講)がいいかと思います。


最終的に、勧めたお相手がご関心を持つか否かは、分からないもの。冷めた言い方で申し訳ないのですが、そこからは、そのお相手の方との「お付き合いの仕方」を考えるだけのことだと思います。


以前、十数名のご参加者がいらした時、いいお年頃のお一人参加のお嬢さん達がとても多く、ご参加理由を伺ったら、最初の方が「婚活です!」と堂々と打ち明けられ、それに弾みがついたのか、その後に続くほかのお嬢さんたちも「私もです!」「私も同じく婚活です!」「私も婚活です!」と、7名様ほど「婚活のためなのです!」と強く、まるで「頑張ります!」と宣言されるように打ち明けてくださいました。


「婚活」って、特に初対面同士の場で、なかなか言い出し難いものがある中、最初の方が堂々と、おっしゃってくださったお陰で、いい感じの連帯感に包まれた感じがいたしました。


いいぞッ! 頑張れ!! 

いい心がけだッ! 応援します!!!がんばろー!


目的は人によって様々ですが、講師としても限られた時間内に、有意義な受講になるよう、そしてその後の日々の暮らしが更に豊になるよう、精一杯指導させていただきます。