八月二十八日、今日は七十二候の一つ、「天地始粛(てんちはじめてさむし)」です。天地の暑さがようやくおさまる頃、「粛」とはしずまるという意味です。


先日は残暑厳しい週末で、体に堪えましたね。また昨夜は激しい雷雨。ちょうど講義を表で聴講しており、表の稲妻の稲光とカミナリの音に随分と気持ちをもっていかれました稲妻


「野分」、「二百十日」、「風の盆」そのような時期でもあり、「稲妻」は秋の季語、稲の実りをもたらすもの。昨夜の雷雨は、まさに夏の終わりを告げるサイン。にしては、激しい・・・・・・。


なんて、まったく日本文化とは異なる分野の講義を聴きながら、そのように感じておりました。


7月末に、会食倶楽部 のメンバーの方々とホテルオークラの山里にて、暑気払いのシャンパーニュランチ会を楽しんだ後は、それぞれパッと次のご予定へと向かわれました。


このパッとした動き、メリハリがいいですね! 予定がある社会人、行動力のある女性、動きが機敏なメンバー、本当に素敵だなと。


召し上がったお料理の写真を携えて、お身内のお見舞いに行かれた方、夜勤へとお勤め先へ向かわれた方、夜はご子息の野球野球ボールのお仲間がいらっしゃるので、そのお支度に急がれた方あせる、ご自宅ベランダでご主人と隅田川の花火大会鑑賞をされるために、ご帰宅になった方など様々で、皆さんのアクティブさと生活の豊さに私も毎度刺激を受けております。


私は、食後にホテルオークラの美術展、『動物たちの息吹』を鑑賞しよ~。一日10個限定の、特別に出されるマシュマロを買って帰ろ~。


なーんて思いながら、マシュマロを取り敢えずおさえておこうと、ランチ会前に会場へ出向いたら、美術展は翌日からでした・・・・・がっかり


でも、とても嬉しかったのは、ランチ会の時に、いつもご担当くださるTさんが、皆さんに美術展のご案内をしてくださり、ご参加くださったお若いお嬢さん方が積極的に、前売り券をお求めになって、またのお出掛けの機会を自ら設けようとしてくれたこと。


日頃から、美術鑑賞をお奨めしており、様々な美術展をご案内しているだけに、受講生の方々がお出かけになる習慣を持つようになってくださって、また本物を観るチャンスが貴重なことを体得してくださり、頼もしく感じています。


習慣がその人の人格と品格を育みます。

皆さん、どんどん良い習慣を身に着けてください。


こちらの美術展の様子などについては、また改めて更新しますね。今週は少し時間があるため、美術館お出掛けウィークにしようと思っています。

 


フライングしてしまったので、ランチの間にシャンパーニュで気持ちを切り替え(けっこう切り替えることに、エネルギーが求められます)、折角お着物を着たし、日本橋へ! ゴー


こちらも観たいと思っていました三井記念美術館『金剛宗家の能面と能装束』へ。


能面、能装束も大好き。特に三井記念美術館で開催される際の展示のされ方が好き。


着物を着ての来館ということで、少し割り引いての入館となりました。嬉しい♪


「素敵、素敵」とお褒めいただき、尚ハッピー。

でも言わずにはいられない「自分で縫ったんです!ぐーと。

「すごいです! スゴイデス!」のお言葉に尚ハッピー。





展覧会鑑賞後は、道路を挟んだ反対側にある、鶴屋吉信 さんへ。


こちらでは、カウンター席で生菓子の実演を拝見しながらいただく菓遊茶屋というコーナーがあります。以前、買い物へ出かけた際、「いいなー、いただきたいなー」と思ってはいたのですが、外国人観光客の方がけっこういらしていて、バシャバシャとカメラ撮影、動画撮影が遠慮なく行われていたため、「時を変えて伺おう」と思っていました。


私がいただいたのは、「朝涼し」朝顔に朝露がついたものasagao*


伺った時期はちょうど立秋を迎える頃。朝顔は初秋の植物。「露」は秋の現象。


この季節を少し早取りしたところがいいですね。


三つの生菓子から一つお願いすることができます。


「朝涼し」の他に「紅花」。紅花は五月下旬の七十二候に登場する花。


きっと外国人の方にとっては、様々な技術力もご覧になれるタイプもあった方がいいのでしょうね。

そして「水花火花火1」。


この日、前日の大雨から順延となった隅田川の花火大会があったため、こちらもいいかなーと、一瞬悩みました。


日本橋界隈、この日はけっこう浴衣をお召になった方いらっしゃいました。



お写真は、必ずお店の方のご了承を得てくださいね。

私は「お姿、お顔は撮影しませんので、ご安心ください」と触れるようにしております。


色々ネットでの発信手段、ツールが盛んな現代、お仕事とはいえ、やはり複雑な思いはおありだと思います。勝手気ままにではなく、伺う、お断りを入れる、基本的な心得だと思います。



いい夏の思い出となりました。家に戻ったら、お着物の時はこれまたパッパッパッと動かなくては・・・・・・。


「乱れ箱」とはよく言ったもので、私の場合は自装して自宅へ戻るまで、「乱れっぱなし箱」あせる


麻の肌襦袢を洗ったら、和裁で通っているお稽古先で、他のお教室の着付けの先生に伺った良い処置方法通りに乾かし、すぐ次に着られるように半襟つけをする。


半襟つけ、けっこうお手間のかかる作業だけれども、縫い物が好きなので、そして次に着る機会を考えると、苦になりません。


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会食倶楽部は、フレンチ、日本料理の両テーブルマナークラス を受講された方がご入会になれるクラスです。


教養を身につけたい方、色々お出掛けの機会を得たい方、いい習慣などを身に着けたい方どなた様でも、その好奇心と意欲がおありになれば、ご参加になれますので、臆せずどうぞまずはテーブルマナークラスからお越しください。