本日、東京・近畿地方で木枯らし1号が吹いたと

発表されました。うわぁぁぁー、もうですか?風


「木枯らし」って冬の季語。

確かにもうすぐ暦の上では冬。まさに今は「秋の暮」もみじ

今年は雨続きで、本来過ごしやすい気候のこの季節を、

まだ満喫できていない思いの私は、一層行く秋を惜しむ

思いが強いです銀杏


2017年の今年は旧暦閏年で、五月が二回発生する年。

そのため、旧暦上では、今はまだ九月中旬。

十三夜(旧暦9/13)は、明後日、11月1日にあたります月見


まだ秋の行事が終わっていないのに、もう木枯しだなんて・・・・・・。

確かに昨夜は寒かったな。



昨日の日曜日は会食倶楽部 でした。


 会食倶楽部は、食礼 咲が運営するテーブルマナークラス

 (フレンチ、日本料理)を受講くださった方がご参加になれる

 会員制のクラスです。


 季節のことや、文化的なこと、社会人として身に着けておきたい

 教養を中心に、学んでいただいております。


 受講者様は、お食事をしながら、講義に耳を傾け、感受性を豊に、

 感性を磨きにいらっしゃっています。



 



今回、十月の会食倶楽部の講義テーマは、

人生の通過儀礼「七五三」千歳飴。そして子供の自立に

焦点を当てて、宮崎駿監督の作品、『となりのトトロ大トトロ

『千と千尋の神隠し』に触れながら、沢山のことを

お話しさせていただきました。


まいど会食倶楽部時には、普段のクラスの時とは異なり、

私が色々持ち込み、日本間の床の間と、テーブルを

しつらえます。


そのための準備は、約一ヶ月要します。手に入るもの、

入らないもの。探し回るもの、発注から入手できるまでに

時間がかかるもの、様々です。


今回はこのようなサプライズギフトを用意。

トトロ好きな方はすぐお分かりになると思います。

トトロがバス停で、サツキとメイにあげたお礼、笹に包まれたどんぐりですどんぐり



 サツキちゃんがお母さんに宛てた手紙では、ササの葉で

 くるんで「竜のヒゲ」でしばってあるつつみと記されて

 いたけれども・・・・・・


 竜のヒゲ(草)は手に入らない!!


 よって、竜のヒゲ部分は、井草で代用。

 しかも、ご参加者様全員分は用意できず、四つ用意し、

 その内三つを三か所に分けて設置し、皆さんに探して

 いただくことにいたしました。




前日より色々運び入れ、当日は限られた時間の中で、

二間続きのお部屋をしつらえていきます。


テーブルには「秋の吹き寄せ(富貴寄せ)


紙の折敷も、その季節ごとにあわせて、私の方で

用意しております。今回は綺麗に色づいた紅葉momiji*


いつも決まった和紙屋さんで購入し続けておりまして、

毎度「このようなモチーフはありませんか?」

「もう少し、このようなイメージのものはありませんか?」

尋ねていることから、

先日「どのようなお仕事をされているのですか?」

「どのような機会にお使いですか?」

「気になっておりました」と尋ねられました。


毎度私もしぶとく、妥協することなく探してもらっているため、

職業と、どのようなことを意識してアウトプットしているのかをお伝えし、

「感性だけで製造されているもの」

「誤解を与えてしまう要素が入っているもの」

これらに関しては「伝える」仕事をしている以上NGなのですと・・・・・・。


今回は季節柄、気に入ったものが見つけやすかったです。

次回は「冬至」をテーマに講義をするのですが、

なかなか期待している絵柄がなくって・・・・・・・。さてどうしましょ。




床の間には、七五三のしつらいを。

こちらには、女の子を意識した七五三のものを。


テーブルには、男の子を意識したものを。

クローズアップした様子をご覧になれるのは、ご参加

くださった方の特権としたいと思います。








≪この日のお献立イチョウ

 ●先付

 秋の白和え


 ●前菜

 うにの養老豆腐

 銀杏とむかご

 穴子の俵寿司

 温燻の柿見立て

 松の実の蓑揚げ


こちらの画像が、前菜です。

「秋の吹き寄せアキノケハイをお願いしておりました。素晴らしいです!

ちょうど稲刈りの季節稲

それを穴子の俵寿司で表す意匠に感動。

器は、濃い緑の葉皿ミント

それに対して色づく秋をお皿の上で表現。


もぉぉぉぉ、日本料理の表現って、なんて豊で素晴らしいんでしょう!

一つひとつのアウトプットが見事ですね。

お味もどれも個性があり美味しく、目でもしっかり味わう目食の大切さ。

サラッとなんて食べられません。私は毎度拝む気持ちですいただきます


参加者の会員様からも、

「松の実の蓑揚げを始め、揚げ物が特にお腹が温まる感じがして
美味しく頂戴いたしました」

とご感想が寄せられました。


季節や時期に合わせた調理方法は、

いただく人の心にも、お腹にもダイレクトに響くものですね。



 引き続き・・・・・・


 ●吸物

 土瓶蒸し すだち


 ●造り

 盛り合わせ


 ●煮物

 治部椀


 ●焼き物

 秋鮭の粕漬け


揚げ物

海老真蒸と茄子の揚げ出し

もみじおろし


●食事

赤飯お祝いのご飯☆☆ 味噌椀 香のもの

 

●食後 

柿


画像は、治部椀。

この朱塗りの武蔵野の風景が描かれたお椀もススキ

この時期ならではです。


他のお料理や、当日のお部屋の様子は、

また後日「その三」として更新したいと思います。

お楽しみになさっていてください。