八月も残すところ一週間。間もなく九月。

今週水曜日、二十四節気では「処暑」をむかえ、

秋の気配が朝夕に感じられる頃のはずだけれども赤とんぼ

一方で処暑には「残暑が暫くとどまる」という意味も

含まれるように、厳しい暑さが続いていますね・・・・・。


とどまりすぎですあせる


八月前半は、雨が降り続けたこともあって、涼しかった

けれども、今週に入ってからの残暑は、体が少し涼しさに

慣れていたのもあって、かえって堪えるものがあります。






 先日多くの方にとってお盆休み明け前の週末、

 帝国ホテル、アクアラウンジにてアフタヌーンティー

 クラスを開催いたしましたtea


 かれこれこちらの17階のラウンジを、クラスの際に

 利用させていただくようになって、7年ほど経つ

 でしょうか。


 当初とはアフタヌーンティーセットの提供スタイルも

 かわり、昔ながらのオーソドックスなスタイルは、

 現在も一階のラウンジで変わらず提供されています。





今回は、ちょっとラウンジを利用する際の注意と、

私がクラスを運営する上で意識していること、心掛けて

いることについて触れたいと思います。


昨今、クラスで訪れる際も、プライベートで訪れる際も、

帝国に限らず多くの場所で、周囲の利用人数の様子が

非常に目につくものがあります。


私が運営するクラスにおいて、この「人数」はお申し込み

希望者が多い場合であっても、非常に気にする点で、

多くても6名、私を含めて悩んで7名までにしております。


比較的ご関心を寄せてくださる方は女性が多いもの。

女三人集まれば字のごとく、「姦しい」となる。


マナークラスという形態から、私含めて受講者の皆さんも意識高く、

そのようにならないよう意識は払っているものの、

周囲からは、そのように(関心をもって)見られてしまうこともあるかもしれない。


ラウンジ利用時、クラス、プライベートどちらにおいても、

極端に浮いた存在(団体)、目立つ存在(グループ、一団)にならないこと。



 特にクラスの際は、ある意味他のご利用者様とは

 異なった利用目的でもあることから、「異質さ」

 滲み出るのは否めません。


 だからこそ、より一層利用する際は、特に周囲に対する

 配慮、サービスを提供してくださるラウンジ側に対する

 気遣いは不可欠と思っています。


 自分たちの満足、弊社にとっての営業利益よりも、

 「マナーは相手への思いやり」だからこそ、時間、

 空間、場所を共有するほかの利用者様、そして

 サービス提供側にとってのことも含めて考えることが

 欠かせない「常識」だと思っています。



 ラウンジという空間は、他のお客様と、音をシャット

 する壁などで間仕切りされていないもの。私の場合、

 ラウンジという環境を意識した上での会話時レベルの

 発声で届く範囲は、6名。


 もしかしたら、もう少し参加者様が多くても、届くかも

 しれないと思っても、ありとあらゆる面に対しての

 「引き算」の感覚を忘れないようにいること。これが

 エチケットそして日本人にとっての美徳「慎み」だと

 思っています。「尾漏」にならないように。
 



通常の会話で届く発声を超えた時点で、それはもう「異質」であることの自覚。

これはクラスだけでなく、プライベート時にも気を付けていること。

 

色々な面(気持ち、欲望、アクション、声)で、自分のことを

コントロールできるかできないかも、大切な大人のたしなみです。




私の場合、事前にクラスであることのお断りを入れてあり、

またありがたいお引き合わせ、お口添えもあったことから、

手前のラウンジから更に奥にあるお部屋を使わせて

いただいおります。


お隣のお客様との距離感はある程度あり、また通常

利用させていただくお席とお隣とのお席の間には

お酒のショーケースがあることから、区切られた空間と

なっておりますが、それでも周囲の他のお客様に対する

配慮、空気感は一層大切にするようにしています。



利用の仕方を、長年あたたかく見てきていただくことに

よって生まれる信頼関係には、安心感がベースに

あるものです。


それが良い居心地となって、受講を希望してくださる

生徒さんたちへの満足感へとつながるものだと思って

います。








ホテルなどラウンジで提供されるアフタヌーンティーのスタイルは、

個人の邸宅で催されるそれとは異なるもの。


ラウンジではティーポットの数が、利用人数分となることからティーポット

テーブルの上の状態も、いっぱいいっぱいになるものです。


昨今、平日も週末もラウンジ自体の来客数は多いからこそ、

サービス提供側にかかる負担、効率や期待するペースなども考えた利用人数は、

意識して振る舞いたいところです。


それが、たしなみのある人の常識的な振る舞いといえるでしょう。



 「人数が多い方が、ラウンジ側にとっても、利益につな

 がっていいんじゃない?」と思われる方もいらっしゃる

 かもしれません。


 もし私が多人数で利用する場合は、恐らく10名以上

 募る努力、もしくはその規模の催しにして、個室を

 利用するでしょう。


 団体利用は、「異質」感が滲むもの。時間と場と空間の

 共有の限度を考えるのであるのならば、利用する

 側にとってもより一層居心地の良い空間を用意する

 ことが配慮です。それは最近クラスへご参加

 くださる受講者様方へお伝えするようになりました。



個室を利用することによって、個室料が発生し、そこで

プラス、ラウンジの売り上げへも貢献できるもの。

それによって、お借りする時間帯、専属で常駐してくださる

方もつきますから、運営する主催者としては、連帯感も

生まれます。


ちなみに、私は「立食パーティー心得クラス」を開催する

際は、準備・片づけが発生する時間もプラス延長料金を

お支払するようにしています。これも当たり前のことと

私は思っています。





個室でアフタヌーンティークラスを開催するかしないか

といったら、受講者様全員の手元まで十分に見て差し

上げられないことから、それは当然控えると思います。

これは指導者として最も意識すること。伝え切ること

だけが、教え、クラスではなく、ご参加者様の様子を

確認していくこともお仕事です。


けれども、個室で午後のひと時を過ごす集まりを、

別企画として検討することは、いつかあるかもしれません。

 

ラウンジ側にご相談した上で、異なった形のアフタヌーンティーのひと時、三段形式とは異なった提供スタイルでの

午後の集い、これはこれで検討のし甲斐があるでしょう。


昨今、アフタヌーンティーの人気は高く、どちらも素晴らしいサービス、

アウトプット力ですから、利用の仕方、洗練された振る舞い方も

全体にとっての良いひと時となるよう、意識を一層高めてくださると

いいなと願って、様々なラウンジを訪れる度思っているところです。


こちらに掲載した画像は、クラスで撮影した際のものです。

上手ではありませんが、いつも私だけが撮影し、皆さんにお送りしています。

ここも「引き算」の意識。「削って、削って、目立たなく」が大切。

全員が撮影しだしてしまうと、これは「撮影会」となり、また異質なものです。

カシャッというシャッター音も、空気感を時に妨げるものとなりますスマホ


必ずラウンジ側に撮影の断りを入れた上で、

受講者様方にも認識してもらえるよう、

「他のお客様が写らないよう、十分注意いたしますね」と

言葉を添えるようにしております。


これも、全体に対する安心感のために大切なことです。