年末は、日頃自宅の雑用をウチの奥さんに押し付け、誠に申し訳なく思い直す時期でもありますな。
小生、
自宅のシューズBOX内の点検と処理を申し付けられました。
はい!
2023.12.27am
乗馬靴の修理ではご常連のMさん(女性)の長靴の年末メンテナンスをしています。
基本的な長靴のメンテナンスなんですが、全ての革靴のケアに通じていますので宜しければご参考になさってください。
では長文のご説明になりますが宜しければ最後まで。
長靴などのメンテナンスは、年末に拘らず通年で行うものですね。
ですから、
これだけはやっておきましょうという、簡単で効果の高いお手入れ(ケア)の方法をご紹介しましょう。
1. まずは、長靴の現状を知りましょう。
日頃酷使している靴の隠れた傷みも発見したりしますよ。
⚫︎筒や甲革が汚れています
⚫︎靴内部に埃や砂利などが溜まっています
雑菌が気になります
⚫︎靴のファスナーなどの機能部分は大丈夫です
⚫︎筒革や甲革に潤いを与えましょう
以上が観察して手を入れたいと思う部分です。
2.靴を水洗いします。
長靴を洗う前に、インソールを外します。
ここで、靴内部の埃や砂利などを除去します。
靴の内部は、
掃除機のノズルを使い吸い取るか、歯ブラシなどを使いこすり取ります。
インソールに付着した埃などは、ひどい場合は洗剤を使い水洗いしましょう。
長靴の筒や甲革部分にタワシを使い汚れ落とし。
この時使用する洗剤は、
必ず「中性洗剤」を使ってください。
台所にある食器あらいの洗剤で十分です。
大事なのは、靴の内部。
特につま先部分の埃などは必ず除去します。
靴の中の雑菌、カビはあって当たり前です。
※雑菌を退治する為に、塩素系洗剤やアルコール消毒液などは絶対に使わないようにして下さい。
足の健康に付いて再認識することも必要ですね。
ここまでできたら、風通し良く陰干ししましょう。
本革で出来た長靴を、天日に晒すと「干物」みたいに成ってしまいますので気をつけて下さい。
快晴ならほぼ1日で殆ど乾きます。
3.お化粧をしましょう。
水洗いして綺麗になった感じはしますが、本来の潤いがやや失われています。
⚫︎クリーナーで筒革甲革の表面の油脂などをとります
⚫︎防水スプレーを噴霧し、革の内部まで浸透させます
⚫︎革の色に合ったポリッシュなどで整えます
ポリッシュなどは靴1足に対して、爪の先程の量をブラシなどでのばします。
多すぎると革の毛穴を塞いでしまいます。
少なめを心掛けてください。
この3つの順番を間違えないようにしてくださいね。 例えば、
ポリッシュの後では防水スプレーは弾かれてしまいます。
必ず防水スプレーを革に浸透させてから、ポリッシュやミンクオイルなどを使いましょう。
4.仕上げです。
ポリッシュをブラシで伸ばしたら艶出しを行います。
ポリッシュは、本革であれば油性のもので良いですが、無難にと思われたら乳化性の表示のあるものを使いましょう。
艶に関してはそれほど優劣は無いようです。
小生の場合、次の写真にあるような、古いストッキングを団子状にしたものをいつも使っています。
いい艶がでますよ。
さあ、出来上がりました。
「よっしゃ、できたど!」
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