MBTという靴の靴底を新たに作り替えました。 | リペアショップPINO-靴の修理職人ヒロさんのブログ

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靴修理一筋、-1994-創業のリペアショップPINO。乗馬靴の修理が得意ですが、靴ならば、どんな壊れ方でも独自の経験アイデアで「お直し」いたします。
その修理の方法技術などを日記にしてブログアップ。おたのしみに。

2024.4.21pm

今日もコツコツ靴を修理しています。

この仕事に就いて30年を超えました。
靴の修理職人として、
靴への熱い思いを
このブログでお伝えしたいと日々思っています。
よろしければ最後まで・・・・。



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「わたしのMBTをお直ししてほしいんです」

こんな電話の内容を届けてくれたのは兵庫県にお住まいのHさん(女性)です。

「ホント、たいして履いてもないのにボロボロになってしまい、残念です!」


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お電話からの翌日に持ち込まれたMBTシューズです。

センサーと呼ぶんですね、このやわらかい
スポンジみたいな部分
ここは更に軟らかいウレタン樹脂なんですね。


イメージ 3
アウターソール(靴本底)をはずすと、
このように「砂」みたいに劣化崩壊しています。



イメージ 4
さらにチェックしてみると「ありゃ!」
ミッドソールも加水分解が進んでます。
ここを指で押したりすると
やはり「崩壊」します、ザラザラと。

お客様によると、
この状態になるまで四年くらいだそうで。



イメージ 5

お客様との相談も成り、靴底全部を取り替える修理をすることになりました。

ただし、修理によってMBTの機能とデザインが失われることをご了解いただいてのミッションの開始です。




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まずは劣化した古い底材を取り去り、
時間をかけて綺麗に大掃除。

その後、新しいスポンジの素材を取り付けて機械仕上げをしています。

MBTの独特なアール形状を復元するのは大変難しい工程ですが、
左右をそろえながら削っていきます。



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完成です。
『草原を歩くような・・・・」MBTオリジナルの軟らかな感じではなく、
「普通の靴の硬さ」になるとご理解いただければいいかと・・・。

でも、新たに装着したスポンジ素材のソールは、雨降りでも心配することなく歩いて頂けます、これが強みですね。


※お客様へ
 『MBT靴底交換修理のご注意点』
  靴底の交換修理に使用する素材は加水分解しにくい「スポンジ素材」を使用いたします。
  したがって、はき心地は従来のウレタン素材よりも硬くなり、MBTのマサイセンサーの機能も失われることをご了承の上でご用命ください。
 
 
「よっしゃ、できたど!!」
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