皆さんこんにちは。アメリカ毛髪学会専門医の長井です。
今回のタイトルは「ＳＬＥ”全身性エリテマトーデス”＋ＡＧＡの現実的な治療」についてです。
全ての画像は拡大して詳細を確認できます！
今回は非常に珍しい症例のご紹介です。
年齢30代の男性
診断 ①ＡＧＡＮ＆ＨⅢ型 ②ＳＬＥ（全身性エリテマトーデス）による瘢痕性脱毛
AGAの特徴であるハエギワがぼやけています。
②SLEの所見です。
他院での診察で②を指摘されたがその事はほうっておかれて、
テスト植毛？と称してハエギワ正中前列にいつものホールスリットの2本毛、3本毛。
患者さんは違和感を感じて、当院に来院されました。
この対応で驚くことが２つ。
1つはＳＬＥのへの対応はせず、ほぼ意味がないというよりも、
患者さんを悩ませる不自然なハエギワ植毛をしていること。
2つ目は、ＡＧＡで進行しているのに内服処方を勧めなかったことです。
あまりにもひどい対応に驚き、しかも今後の治療経過が難しいと予想された為、
AGAの処方を開始するとともに、
ご本人と相談してモニター患者さんとして治療をさせていただきました。
まずＳＬＥの瘢痕。これを視診と触診してみると、
陥没して硬くなり、炎症で赤みを伴い
しかも脱毛していました。
これは瘢痕性脱毛という、土壌が悪くなったための脱毛なので、
今回はこのままここに移植しても生えない可能性がとても高いと判断しました。
その上で当院で行う慢性の瘢痕治療で行うリジェネラを提案しました。
これを行い、まずこの部位の土壌が改善出来たら、
次に植毛を行うという2段階の治療です。
リジェネラ3か月後です。画像ではわかりにくいかもしれませんが、
診察では明らかに凸凹が改善して、触診でも盛り上がり赤みも消えて
柔らかくなっていることを、
患者さんと一緒に確認して、
次の１３００Gのオペを行うことになりました。
オペ前正面
7カ月後
10カ月後
より境界線が明瞭になっています。
オペ前の前面
M字が入っている典型的なパターンです。
７カ月
10カ月
SLE部位にも植えたのでそこもかなり改善しています。
左側オペ前
10カ月後
右側オペ前
ゴワゴワ毛も見えると思います。
7カ月目
10カ月目
よりハエギワの密度が上がり、ゴワゴワ毛も見えにくくなりました。
SLEはオペ前
説明付き
リジェネラ後
7カ月後
移植毛が見えますね。
10カ月後
瘢痕がかなり改善しています。
未だ10カ月なので、更によくなると思います。
植毛をしたいという患者さん全てにオペをすればいいというものではなく、
正しい診断とそれを治せるであろう治療を勧めることが大切です。
当院では出来るだけ正しい診断と治療を行えるように、
全員で植毛に挑んでいきます！
正しい医療だから出来る事。
これに尽きます。
ホールスリット植毛後によくある
毛穴の凸凹。
今回も見られなくなりました。
ハエギワ植毛に関してコール医師の動画を見つけましたので、これをシェアしたいと思います。
動画は英語なので内容は分かりにくいかもしれませんが、
術前、後の比較画像が多いので絵として理解しやすいと思います。
特に４分１１秒以降には、
密度は高いけど、ボコボコ、2本、3本毛で自然とは程遠い典型的なホールスリットの画像
が多数出てきます。
是非皆さんも本当に自然であることの意味を考えて、
真剣に治療と向き合う医療者を選んでみてください。
植毛のオペにかかる費用の目安は
1株９９０円（税込み）です。
眉毛は1760円（税込み）
術後に考えられる症状は赤み、腫れ、痛み、かゆみ、
移植毛の一時的な脱落などがあります。
カウセリングのお申込みは
新宿院は０３-６３８４-１３９１、
福岡院は０９２-４０２－２４６０
までお気軽にどうぞ。
私の勤務は火曜日から土曜日になります。
hair-skin-clinic.jp
もし内容が良かったらクリックお願いいたします。
にほんブログ村
長井式植毛ではFUT（FUSS）とFUE、
どちらも行っています。
治療に関するご相談は
nagaimethod@gmail.comまで
明石家さんまさんの
ホンマでっか？！TVに
4度目の出演をさせていただきました。
関係者の方々にお礼をもうしあげます。
www.fujitv.co.jp
同じ考えをもつ医師の方！
私たちと一緒に正しい植毛をやりませんか！
連絡待ってます。
これまで同様、患者さんだけでなく
同業の方に対しても、
大切な事を伝えていきます。
すばらしいスポーツ解説者が、
必ずしも一流のアスリートでない事
と同様に、
HPの文言ではなく
実際の画像（拡大して見れる）が全てです。
アメリカ毛髪外科学会専門医
アメリカ毛髪外科専門医試験官
スペイン
サグラダファミリア植毛クリニック
院外顧問
長井正寿
