皆さん、こんにちは。
今回は診断が困難な脱毛症について
です。
本日もクリックいただけるとありがたいです。
当院に来院された患者さんの許可を得て、今回ケースレポートです。
患者さんは50歳代男性
病例:
①10年ほど前にかみ染めをして4日くらいから頭皮のひりひりした感じがあり、
まもなく急激な抜け毛が起こった。
②ひりひりした感じは改善したが、抜け毛の場所はどんどん移り変わっていく。
③ヘアーサロンでは頭皮の硬さがところどころ違うから、頭皮が何かおかしいかもと言われた。
④皮膚科等で診てもらったが、特に異常はなく、精神科を紹介されて受診した。
⑤一連の事が心配で、脈が速くなり(90台)血圧の上がり、高血圧治療を開始した。
診察時、この内容を聞いていただけで、ある病名と所見が浮かびましたが、
それは告げず一緒にマイクロスコープを見てみました。
するとはえぎわは
切断毛と軟毛
M字も
切断毛と 感嘆符様の細いwevy hair
後頭部にも
切断毛と一部赤い頭皮
これを見ながら、ご本人に頭髪の本の所見を見せました。
どの所見を見せたと思われますか?
1.
2.
3.
そう、皆さん察しのとおり。切断毛と 感嘆符様の毛は
円形脱毛症の典型的な所見ですね。
何よりも病歴②の薄げ部位が移り変わっていく事と、①の過剰な頭皮への刺激が引き金となった
円形脱毛症と考える以外ないのではと思います。
それから経過の画像を見せてもらったところ、
見まごうことなき円形脱毛症(全頭型)です。
一部赤い頭皮が後頭部に今もあり、ここが引っ張られたような違和感がある
と言う事はこの部位は炎症がまだくすぶっている可能性があります。
ただAGAも併発していたので、より分かりにくい感じてはありました。
しかしAGAと他の薄毛が併発する事は多々あることです。
この患者さんにはAGAは当院で、円形脱毛症は専門の病院での治療をお勧めしました。
ここで考えないといけない事は、
美容室の方の医療的な診断をしたことや、間違った診断の上、精神科受診させてしまった前医たちの批判ではなく、
自分がよく知らない内容(自分の能力外)のことは、素直に分からないと告げる事と、知らない事が少しでもなくなるように
しっかり精進する事だと思います。
たかが髪の毛、されど髪の毛です。
「チーム長井」ではいつも自分の家族や友人に自信を持って勧められる事、 これを更に高めていきます。
大切な事は結果です。 文言ではなく画像を見て体感してください。
はえぎわオペを受けてくれた女性のブログです。https://shokumou-girl.muragon.
こちらも是非応援お願いいたします。
アメリカ毛髪学会専門医
アメリカ毛髪学会専門医試験管
アルタス公認国際インストラクター
長井正寿
Oral examiner of American bord of hair restoration surgery
ARTAS international instructor
Masahisa Nagai
more videos↓
https://www.youtube.com/channel/UCGHXUDvwIQmGd-Q8tUVeZyw