五龍鍋の最後を飾るのは
錦帯橋船頭れんこん鍋(きんたいきょうせんどうれんこんなべ)
解説:山代山人
錦帯橋が、かつて五龍橋と呼ばれたということは以前書いた。
夏は、錦帯橋の下で鵜飼屋形船が行われる。
また、岩国のれんこんは穴が一つ多い九つある。
鵜飼船の船頭と名物のれんこんから名前をつけた。
巾着(油揚げ)の中にれんこんをすりおろした団子が入れられる。
スープは干し魚がベース。
味付けは醤油味。
これに特産野菜を入れて煮立ったら巾着を浮かべる。
巾着がスープの旨みを吸収し、中のレンコン団子のもっちりとした中に歯ごたえを残した感触とあいまって食うほどに「まいう~」だ。
錦帯橋 釘一本使わない木組みの名橋。
20年に一度架け替えるために山で檜を育て橋の大工さんの技術を伝えていっている。