来年3月に開業する北陸新幹線
開業後の並行在来線(北陸本線・直江津~市振間)は、
西日本
から経営分離され、えちごトキめき鉄道・「日本海ひすいライン」
となります。
【その区間内にあるのが、大正10年開業の北陸本線・青海駅です】
島式ホーム2面4線の駅は、1・2番のりばは旅客用
3・4番のりばは貨物用(貨物)の駅なんです(現在使用停止)
【除雪用モーターカーが常駐している駅、南口は閑散としています
】
かつては、新潟駅から急行ひめかわが越後線経由で運転されましたが、昭和57年に廃止となりました。
【跨線橋からみると駅構内が広いのがよく分かりますね】
実はここから多くの専用鉄道が分岐していました。
線路が左にカーブ
(山側)して、北陸本線
から分かれて伸びていく廃線跡が分かりますね。
【この廃線跡が、電気化学工業専用鉄道跡なんです】
青海駅~青海工場
までの8.6Kmの路線(青海工場線)で、製品の発送や原料の輸送に使用されました。
朽ち果てそうな勾配標が残っています
【道路を横切る線路跡と踏切跡が残っています】
踏切制御箱も残っていて、工場で生産されたセメントを出荷していました(2008年まで)。
【線路はなくなりましたが、路盤の跡がしっかり残っています
】
駅のある青海地区は、平成17年3月に合併して廃止された旧青海町で、電気化学工業の企業城下町だったんです。
【線路跡はこのまま工場に向かって伸びています】
北陸新幹線と北陸自動車道
の向こうに工場があるんです。
後に見える黒姫山(元関脇の四股名でも有名)が、セメントやカーバイドの原料となっている石灰岩
でできているため、この工場があるんです。
バス停が民家の壁にあるのがなかなか面白いですね
実は、もう一つナローの廃線跡もありまして・・・