鋳造(ちゅうぞう)業って知っていますか
砂や金属でつくった型の中に、溶かした鉄やアルミ、銅などの金属を注ぎ込んで必要な形にする加工のことなんです。
出来上がったものが鋳物で、埼玉県では川口市が有名です。
実は幸手市内に工場があるんですよ
【商工会員のカヌマ合金鋳造所(東5)なんです】
屋号の通り、かつては栃木県鹿沼市が創業の地になります。
後継者(息子さん)を含めた家族経営の事業所です。
【まず木枠に砂を入れて固め、鋳物の元となる金型も入れます】
これが砂型(生型)、つまり鋳型となります。
この砂(鋳物砂)は、成形性・通気性・耐火性などの性質を持つ特別なものなんです
【砂型から金型を慎重に取り出します】
型は上下2つ(上型&下型)あり、ここに溶かした金属を流し込みます。
実は鋳物の歴史は古く、奈良の大仏(東大寺・盧舎那大仏)は鋳物の技術で造られましたね。
【注文に応じた金型がこんなにあるんですね】
最初は木型が送られて、そこから金型に起こすそうです。
ちなみに鋳物の製作過程は、バレンタインデーの自作チョコの作り方のイメージに似ているそうです・・・
【溶かした金属を炉に入れ、高温度になると青白い炎が】
溶融した金属(湯と呼びます)を砂型の湯口に流し込みます(注湯)。
融点は900℃とかー。鉄よりは低いですがかなりの高温
ということは、真鍮(銅と亜鉛の合金)を作っているんですな
使用後の砂型は、再利用が出来る利点があります
出来上がったのはベルトのバックルですね。これに成形と磨きをかけて完成です
超有名ブランドのベルトもここで造られたこともあります
こんな製品も作っています
【最近はファンションアイテムが多いそうです】
昨今は厳しい業況だそうですが、鋳物はあらゆる産業の基盤として使用されています。
しかも、我々の生活に必要不可欠な高品質な製品を作っています
【モノクロ風に(迫力のある)注湯の様子を】
鋳造業は日本の強みであるものづくりを支える産業として、世界的に優位にあります。
そんな、ものづくりを行っている企業が幸手にはあるんです