こんにちは 「ようよう坂町」
夏の花といわれ、広島市の花である「夾竹桃」が咲いています。
夾竹桃は『原爆により70年間(あるいは75年間)草木も生えないといわれた
広島市の焦土にいち早く咲いた花で、 市民に復興への希望と光を与えてくれた』
という事で1973年(昭和48)‘広島市の花’に選ばれています。
夾竹桃は、日本へはインドより 中国を経て江戸時代中期に伝来し、葉が竹に
似ていること、花が桃に似ていることからこの名がつきました。
夾竹桃は6月から9月まで咲き続ける花との説明がほとんどですが、実は夾竹桃、
ずっと咲き続いているわけではありません。5月下旬から、咲いては散りを
3回繰り返し、11月下旬までの約6か月間も楽しませてくれる花なのです。
したがって「原爆」後に咲いた夾竹桃は、今どきの花でなく、2回目の開花と
いうことになります。人生にたとえるなら、人生3回花が咲くと思えば、
たとえ1~2回と失敗しても、3度目で花が咲けば気が楽になりませんか。
日本人は、えてして咲いてパッと散る桜の花が好きですが、目立たないが、
寒い冬にじっと耐え、花開き、厳しい暑さにも負けず、3回も自分を
表現する。そんな夾竹桃。人生を重なり合わせてみるとおもろいでは
ありませんか。「夾竹桃」にもっと注目して欲しいですね。
さか・なぎさ公園にはピンクの夾竹桃、近所には白の夾竹桃がきれいに咲いています。