こんにちは 「ようよう坂町」
今日は1800年(寛政12年)閏4月19日、伊能忠敬が蝦夷地の測量に
出発した日で、「地図の日」、そして「最初の一歩の日」とのこと。
私は52年前、初めての海外自転車旅行に出かけました。神戸から
船にのり横浜港経由でしたが、横浜港を出港したのが今日で、
正に「最初の一歩の日」かもしれません。その当時の日記には
「さらば日本、6か月後に帰ってくるとき、どんな姿で、私を
迎えてくれるだろうか。」と記入してありました。不安と期待が
交錯していたことでしょう。「かわいい子には旅を?」と、
青春真っ只中の25才の時、何んと会社を半年休職し、学生時代からの
夢であった海外自転車旅行(オーストラリア・ニュージーランド)に
1人息子が一人で旅立ったその日なのです。
持ち物は輪行袋に折りたたんだ自転車と唐草模様の大風呂敷に
包んだ荷物でした。
約200人ぐらいの船ということで、船内生活は楽しく、友人がたくさんでき、
下船後の再会など、一人旅に大いに役立ちました。
一人旅が始まったのが、オーストラリアのブリスベン。それからシドニー、
メルボルン、アデレードまで3150㎞を自転車で走りました。
余りにも広い国なので自転車で走るのが馬鹿らしくなり、メルボルン発着の
3週間で1万kmのキャンピングバスツアーに参加しました。
途中エアーズ・ロックにも登りました。
シドニーからニュージーランドのオークランドまでは飛行機、それから
ニュージーランド一周、5079㎞を走破しました。
オーストラリアとニュージーランドの新聞に載りました。
下の写真がオーストラリアでの新聞。
次の写真は、ニュージーランドでの写真です。
ニュージーランドでは髪がだいぶ伸びています。一番右は日本に帰る前、
散髪をした後です。
約6ヶ月余りの海外自転車一人旅は、今となっては考えられないような
ことですが、若気の至りでしょうか。でもそれが縁となり、今の妻と
結婚ができたし、4人の子どもや9人の孫に恵まれた家族の今日があるのは、
正にこの旅立ちがあったからこそで、感謝ですね。
若い時にオーストラリア旅行をし、そのまま住みつく日本人の方も多い中、
私にもその可能性はありましたが、選択したのはより地元密着の生活でした。
そのどちらが幸せなのかはわかりませんが、52年前の今日の「最初の一歩」は、
結果的には私の人生を大きく左右したようです。