こんばんは 「ようよう坂町」
今日5月21日といえば何の日でしょうか。わが宗派浄土
真宗の宗祖親鸞聖人様のお誕生日、降誕(ごうたん)の日
です。1173年5月21日(旧暦では承安4月1日)のご誕生
で、今年で846歳になります。
また、今日はわが家の隣に家を建てた長男の誕生日でも
あります。そして、今日は私の誕生日でもあります。
といっても私の実際の誕生日は7月21日ですが、16年前の
この日、京都本願寺での帰敬式で法名「釈道正」をいただき
ました。お釈迦様の子として誕生した日で、今日で16歳を
迎えました。もう一つの誕生日ですが、まだまだ子どもです。
わが宝海寺では、昨日から宗祖親鸞聖人様の宗祖降誕会
法要が営まれています。
今朝7時からご正当でお焼香でした。
その降誕会を前にして、先日念仏奉仕として、仏具の
おみがきやお寺の境内の清掃を行いました。
法名は生前に
「法名や戒名は死んだ人につける名前じゃないの?」と
思われる方が多いかと思います。でも、法名はあくまで
生前にいただく仏教徒として名前です。
仏教は死んでからのものではなく、生きる者に「命の方向
を教える」ものです。行き先が分からないバスに乗る人は
いないはずです。例えその行き先を実際に見たことがなく
ても、自分がどういう所に行くのかということが分かってな
いと、落ち着いて乗ることはできません。
法名をいただくということは、私の命の行く先をはっきりと
定めることなのです。
そんなことを考えさせていただく、今日の降誕の日です。