こんにちは 「ようよう坂町」
桜の花も散っていますが、今日4月8日といえば仏教の開祖であるお釈迦
様の誕生日です。 その誕生を祝う「お花まつり」が、宝海寺でこの日曜日
午前7時から「第27回お花まつり」として行なわれました。
花園に生まれたお釈迦様をお花で讃えるということで、まず土曜学校の
孫娘と孫の2人を先頭に仏教婦人会の皆さんが献花をして行きます。
事前にばぁばの歩き方の指導です。
次は献花により、花に囲まれたお釈迦様の誕生仏像に甘茶をかけ、その誕
生を喜びます。ご誕生の時、甘露の雨が降り注いだことにちなんでいます。
やはりまず孫2人から始まり、仏教婦人会の皆さんと続き、そして一般の参
拝者の皆さんへと続きます。甘茶かけの孫たちです。
さらに、「らいはいのうた」でご誕生を讃えます。その後、参拝者には甘茶と
水ようかん、レクールの「誕生ケーキ」のサービスがありました。
次いで若婦人の皆さんによる、「お釈迦さま誕生」の紙芝居がありました。
孫たちもお手伝いしました。
お釈迦様は今から約2500年前(イエスキリストが生まれる500年前)に北
インドで釈迦族の王子として誕生しました。
ゴータマ・シッダッタ(お釈迦様の俗名)は、母親のマーヤー様がお産のため
実家へ帰る途中のルンビニという花園に咲いていた花を取ろうとした時に、
その脇腹から生まれて、七歩進んで右手で天を指し、左手で地を指して、こ
う話したそうです。「天上天下唯我独尊」と。そして、その誕生を祝い、世界
中の動物が集まり、空からは甘露の雨が降り注いだそうです。
七歩進んだことは、六道、つまり「地獄道」「餓鬼道」「畜生道」「修羅道」「人
間道」「天道」という輪廻(りんね)の世界を超えたことをあらわしているそう
そしてサプライズとして坊守さんと孫娘のハンドベル演奏がありました。
お釈迦様の誕生のお陰で、仏縁をいただいている私たち仏教徒です。いろ
いろな宗派があるにしても、開祖であることには違いありません。
しかしその開祖ご誕生を祝うこと、いやその日すら知らない人か多いようで
す。一方、他宗であるキリストの誕生日であるクリスマスは、注目され、それ
こそにぎやかですね。日本人って不思議な民族です。
文部科学省の宗教統計調査によると、神道系が約1億700万人、仏教系が
約9,800万人で、キリスト系がわずか約300万人、その他約1,000万人で合
計2億900万人となっているそうです。日本の人口より多いという不思議な
数字となっています。宗教人口からいうと、もっとお釈迦様の誕生を祝う
「お花まつり」がもっと全国的ににぎやかになってもいいはずですが…。
ちなみに私たちの浄土真宗の開祖の親鸞聖人のご誕生日は5月21日で、
降誕会(ごうたんえ)の法要でお祝いをします。
家族を含め、誕生祝いは大切にしたいですね。