こんばんは 「ようよう坂町」
明日は春分の日。明治初期に春分の日が「春季皇霊祭」という国家の祭日
になりましたが、昭和23年に国民の祝日となり、春分の日は「生物をたたえ、
自然をいつ くしむ日」とされています。
春分の日は「彼岸の中日」でもあります。昼夜の長さが同じ日で、太陽が真
東から昇り、真西に沈みますといわれていますが、今日の広島の日の出は
6時13分、日の入は18時22分と昼の長さが9分長いようです。ちなみに
昼夜の長さが同じなのは3月17日で日の出は6時19分、日の入は18時19
分で12時間です。
さて、18日から彼岸ということで、墓参りも多かったでしょうが、皆さんいか
がでしたか。私は今日墓参りに行きました。ここの墓地は、横浜戸主会所有
地で数百の墓が並んでいますが、使用料は無料です。わが家の墓は父が
墓地にはお参りの人も多くありました。墓地からの眺めはよく、墓地内には
森山遊歩道が通っています。右写真の左の山が「ずぶう見晴し展望台」で
右に向かって「水尻ベイサイド遊歩道」が続いています。
春の彼岸は3月の春分の日をはさんだ7日間。お彼岸で思いうかべるの
は、お墓参りぐらいというのが現実なのかもしれません。
そもそも彼岸とは、呼んで字の如く彼の岸(かのきし)、つまり向こう側の岸
を意味しています。彼岸は迷いや苦しみのない浄らかな世界です。それに対し
て、こちら側の岸を、此岸(しがん)と呼びます。此岸とは煩悩でよごれた世界
です。
墓地からは工事中の横浜海岸離岸堤やベイサイドビーチ坂が見えます。
離岸堤は右側にも来年度以降2基設置され完成です。
お墓参りをし、手を合わせるのももちろんいいのですが、「千の風になって」
という歌が以前ヒットしましたが、それによると「私のお墓の前で 泣かない
でください。そこに私はいません 眠ってなんかいません」ということですので、
平素疎遠になっている、お寺にぜひお参りしていただきたいですね。
阿弥陀様(他力)に手を合わせ、感謝するとともに、ご先祖様への感謝、阿
弥陀様に包まれて日々当たり前の生活をさせていただいていることに感謝し
てほしいですね。
そんなわけで、昨日、今朝と宝海寺で「彼岸会」という法要がありましたの
で、お参りしました。
極楽浄土は西方の遙か彼方、西方浄土といわれています。春分と秋分は、
太陽が真東から昇り、真西に沈みます。西方に沈む夕日を礼拝し、 遙か
彼方の極楽浄土に思いを心静かにはせて行きたいものです。
日常のバタバタ煩悩世界から離れ、彼岸を考える機会が与えられることは
ありがたいことですが、皆さんはいかがでしたか。