こんばんは 「ようよう坂町」
今まさにわが家の隣の尾鷹公園は桜の花が咲き誇っています。ほぼ満開の
桜と穏やかな日和で、最高の花見となった日曜日のようでしたが、4月8日と
いえば仏教の開祖であるお釈迦様の誕生日です。
その誕生を祝う「お花まつり」が、わが宝海寺では今朝午前7時からの朝事で「第
23回お花まつり」として行なわれました。
「おしゃかさまおめでとうございます」と誕生仏を花御堂に安置しています。
花園に生まれたお釈迦様をお花で讃えるということで、まず土曜学校の子ど
もさんたち1人1人が花を持ち、献花をして行きます。わが孫娘も加えていた
だきました。朝早くて目をこすりながらのお参りでしたが、お寺につくとハイテ
ンションです。
それでも何とか献花が無事終わりました。
子どもたちに続き、仏婦の皆さんが献花をし、花一杯になりました。
次は献花により、花に囲まれたお釈迦様の誕生仏像に甘茶をかけ、その誕
生を喜びます。ご誕生の時、甘露の雨が降り注いだことにちなんでいます。
やはりまず子どもさんから始まり、仏教婦人会の皆さんと続き、そして一般の
参拝者の皆さんへと続きます。甘茶かけの孫娘です。
さらに、「らいはいのうた」でご誕生を讃えます。その後、参拝者には甘茶と「誕
生ケーキ」のサービスがありました。
次いで若婦人の皆さんによる、「お釈迦さま誕生」の紙芝居がありました。
お釈迦様は今から約2500年前(イエスキリストが生まれる500年前)に北イン
ドで釈迦族の王子として誕生しました。
ゴータマ・シッダッタ(お釈迦様の俗名)は、母親のマーヤー様がお産のため実
家へ帰る途中のルンビニという花園に咲いていた花を取ろうとした時に、その
脇腹から生まれて、七歩進んで右手で天を指し、左手で地を指して、こう話した
そうです。「天上天下唯我独尊」と。そして、その誕生を祝い、世界中の動物が
集まり、空からは甘露の雨が降り注いだそうです。
七歩進んだことは、六道、つまり「地獄道」「餓鬼道」「畜生道」「修羅道」「人間
道」「天道」という輪廻(りんね)の世界を超えたことをあらわしているそうです。
孫娘も熱心に聞いています。
最後は皆さんで記念撮影です。午前8時には終了です。
お釈迦様の誕生のお陰で、仏縁をいただいている私たち仏教徒です。いろい
ろな宗派があるにしても、開祖であることには違いありません。
しかしその開祖ご誕生を祝うこと、いやその日すら知らない人か多いようです。
一方、他宗であるキリストの誕生日であるクリスマスは、注目され、それこそ
にぎやかですね。日本人って不思議な民族です。
文部科学省の宗教統計調査によると、神道系が約1億700万人、仏教系が約
9,800万人で、キリスト系がわずか約300万人、その他約1,000万人で合計2億
900万人となっているそうです。日本の人口より多いという不思議な数字となっ
ています。宗教人口からいうと、もっとお釈迦様の誕生を祝う「お花まつり」が
もっと全国的ににぎやかになってもいいはずですが…。
ちなみに私たちの浄土真宗の開祖の親鸞聖人のご誕生日は5月21日で、
降誕会(ごうたんえ)の法要でお祝いをします。
家族を含め、誕生祝いは大切にしたいですね。