こんばんは 「ようよう坂町」
今日は2万人近い死者行方不明を出した東日本大震災発生から1年です。
多くの犠牲とともに、多くの被災者の方々がまだ避難生活を強いられたり、
復興もままならぬ1年目ですが、全国の皆さんの絆でもって、できる限りの
支援で、何とか早めの復興を願いたいですね。
さて、そんな日にわが家の隣の坂中学校で、第65回卒業式があり、強い
「絆」で結ばれた卒業生100名が旅立ちました。紅白の梅がまだきれいに咲
卒業式会場の体育館入口です。入場を待つ卒業生です。
体育館の壁にはお祝い電報や激励の祝詞が飾ってあります。
卒業式会場の体育館で、後列は保護者で一杯です。吹奏楽部部の演奏
により、担任の先生先導での卒業生の入場です。
担任の2人の若い女先生は自らの卒業式かのようにはかま姿です。
式が始まる前に、東日本大震災の犠牲者の皆さんに対し、1分間の黙とうを
しました。そして国歌斉唱の後、一人ひとり壇上に上がり、校長先生から卒
業証書を受け取ります。
今年は第65回目の卒業式ですが、卒業証書は第11516号から始まりま
した。前方には卒業証書授与の様子が分かるように、映像が写し出されて
最後の女子生徒は第11615号でした。昭和25年開校ですから、卒業生は
11615名となりますね。
続いて今では珍しくなった皆勤賞(欠席・遅刻・早退ゼロ)14名と精勤賞(欠席・
遅刻・早退3日以内)8名が表彰されました。本当3年間よくがんばりましたね。
おめでとうございます。
この後校長先生の式辞があり、井上靖氏のことばを引用し「努力する人は
希望を語り、怠ける人は不満を語る」と、「中学校で学んだことをもとに、志
を充分に発揮して欲しい」と贈ることばを述べられました。
今回の3年生は特に挨拶などもすばらしいとの評判通り、お辞儀の姿など
ピシッとそろい、機敏な振る舞いなど、感動しましたよ。
そして教育委員長さんからの告示は「絆を大切に、人と人が力を合わせて、
有意義な人生を送ってください。」と。そして卒業生に記念品が贈られました。
続いて来賓として、町長さんは「絆を大切にし、故郷坂町、日本のために、大
きく羽ばたいてください。」と、町議会議長さんからは「周囲の皆さんへの感謝
を忘れず、自らの人生を切り開いていってください。」との祝辞がありました。
恒例の卒業生からの記念品贈呈です。今年はテントで会場入り口に展示し
てありました。体育祭などに使わせていただきますと校長先生のお礼のこと
ばです。
「仰げば尊しわが師の恩・・・」という「仰げば尊し」は、以前歌われていません
でしたが、最近再び歌われ始めました。多分わが町は全国でも最も早いほう
でした。やはりじ~んと来る卒業式ならではの歌です。
1番を卒業生が歌います。2番は在校生、そして3番は全員で歌います。
在校生からの送辞です。「立ち止まって挨拶をされる先輩たち、1・2年とは
比較にならないぐらいすばらしい学年といわれていますが、一つ一つのこと
に真剣に取り組まれた先輩の伝統を引き継ぎます。」力強いことばを贈りま
した。
そして、卒業生代表答辞です。3年間の思い出を語りながら「文化祭の合唱
コンクールで、3年生全クラス金賞をとったこと、協力することの大切さ、先生、
保護者、地域の方全てに感謝するとともに、これからも感謝の心を常に持ち
続け、これからの人生も頑張っていきます。」とこちらも感動の答辞です。
生徒全員による歌は「旅立ちの日に」です。…いま、別れのとき 旅立とう
未来信じて 弾む若い力信じて この広い大空に…大いなる旅立ちを願って
歌が会場に響き渡ります。
そして最後は「校歌斉唱」です。吹奏楽部の演奏です。
来賓や保護者の皆さんも全員起立で歌いました。
厳粛なうちに卒業式は終了。卒業生を全員の拍手で送り出します。今年の
卒業生の特に素晴らしかったのは式の間の姿勢だけでなく、最後の退場の
時です。本来なら立ち上がり一礼してすぐに退場ですが、クラス全員が立ち
上がり、在校生、保護者に向かって、ありがとうございました。これからもが
んばりますと、全員で元気よく挨拶をし、退場していきました。感動です。
卒業式には昨年は無冠でしたので出席しませんでしたが、20数年来出席
しています。以前国旗・国歌の問題で大荒れしたり、服装も乱れた生徒もい
ましたが、 今日の卒業式は本当に厳粛ながらも心を打つ素晴らしい式でし
た。卒業式は今までの中学生活・友人との別れではありますが、同時に新
しい旅立ちです。厳しい世の中ではありますが、君たちの前には無限の可
能性を秘めた大海原が広がっています。
卒業生の皆さん、母校に誇りを持ち、築かれてきた絆を大切に、新たな船
出をしてほしいですね。期待しています。ご卒業おめでとうございます。