こんばんは 「ようよう坂町」
今日は午前10時から坂町民センター大ホールで「第15回坂町福祉大会」
が開催されました。3年に一度開催されています。
会場となった町民センター入口です。開会の挨拶は主催者である坂町社
会福祉協議会の会長である坂町長さんです。最近では町長さんが会長を
している市町はほとんどありませんが、わが町では依然として町長さんが
しています。開会の挨拶は会長挨拶というより、まちづくりなどの町長挨拶
といった方がふさわしいような内容でした。
平日の午前ということで人出を心配していましたが、まずまずの参加です。
まず会長表彰ということで、永年社会福祉協議会の役員さんや職員さんを
勤められた10人の方々に表彰状と記念品が贈呈されました。
次いで社会福祉協議会関係委員として長年勤められた心配ごと相談員3人、
福祉委員の5人と社会福祉協議会事業資金寄付者として貢献のあった個人
3人と団体10団体(商工会関係ではギッズ起業家育成塾、商工会坂支所青
年部、坂町まつり委員会)、ボランティア9人の皆さんに感謝状が贈呈されま
した。
表彰の後は来賓挨拶として、坂町議会議長さん、広島県西部厚生環境事務
所長さんが「地域のきずなの大切さ、お互いが支えあい、安心して暮らせる
地域づくりを行いましょう」などとの挨拶をされました。
式典終了後は休憩をはさんで記念講演がありました。ゲストは元広島カープ
選手・コーチ、元ロッテオリオンズ監督、広島文化学園大学非常勤講師、日
刊スポーツ新聞社プロ野球評論家の山本一義氏で、演題は「プロ野球界で
学んだこと~自分への挑戦~」でした。山本氏は広島市出身で野球の名門
の広島商業、法政大学を卒業後、1961年広島カープに入団されました。
広商では、野球は自分で学ぶものとして教えてくれず、人間として強く生きる
ためにはどうすればいいのか。選手同士の絆をいかに強くしていくかを徹底
的に教えもらったが、これが結局は大学に入って役立ち、1年から3番レギ
ュラーに。中学、高校、大学でキャプテンをやり、どうしたら人が喜んでくれる
課を考えながらいろいろと取り組んだ。
卒業を前にしてプロ野球球団のカープを除く全球団からの誘いがあった。
ドラフト制度のない時代、最高契約金額4千万円の提示があった。当時の
初任給が13,000円ぐらいであったので、その期待の大きさがわかります。
その当時カープは弱小球団で成績も毎年Bクラス、お金もないということで
もちろんそんな契約金額など出せるはずはありません。そこで使った手が
その当時の池田勇人通産大臣(後の総理大臣)でした。大臣室に直に呼ば
れ、会うなり「君はいい目をしているね」といわれ、こんこんと2時間余り「故
郷のために、故郷を活性化するために、カープを優勝させ、みんなを喜ばす
ために」と話され、一度もカープに入団して欲しいとの話はなかったが、その
熱意に、入団を決意しました。いい人脈に恵まれたとのことです。契約金は
最高額の半分ぐらいだったとのことでした。
金田投手には初打席の時、タイムを取ったら、マウンドから降りてき「新人
のくせに、誰にタイムをとっているのか」とえらい剣幕で怒鳴られ、その後
金田コンプレックスとなり、1年半ぐらい打てませんでした。その時相談に
のってくれたのが、3つ上の長嶋さんでした。長嶋さんも初打席で4打席4
三振でしたが、金田さんを打ち崩すために、部屋中に打倒金田の紙を張り、
日々口にしていたのと、いい仕事をしようと思えばいい準備をしておかない
ということで、日課として毎日散歩や素振りを欠かさなかったとのことで、そ
の話を聞き、自分も挑戦し、克服。オールスターに出て、金田さんに出合っ
たら「いい目をしているね」と打者として認めてもらいました。長嶋さんから
もう一つ笑顔の大切さも学びました。
一流になるためには「どうしたらできるのか」との積極思考が大事である
とのことを教えたくれたのがルーツ監督でした。4ヶ月で辞めましたが、その
後任の古葉監督が、その年カープを初優勝にと導きました。
ルーツ監督は「勝つためにいい練習を、勝つためにいいミーティンを」と常
に勝つために、何をなすべきかをいい続けてきました。それまで負け犬根性
一杯の選手でしたが、4ヶ月間で洗脳されてしまい、勝つためにをことばに
だし、その意欲が出てきたそうです。
王さんの話もされました。この方は荒川さんというコーチとの出合いです。
荒川道場ということで、自宅を開放し、バットの素振りを毎日1500~2000
本ぐらいしていたそうです。それで一本足打法が完成しました。自分は腰が
悪いのでせいぜい日に200~300本ぐらい。努力し続けていくことが大切
な事を学びました。
いい人脈の中で生きることの大切さ、そして小さな夢でも持ちそれを実現し、
さらに持ち続け、努力し続けていくことが大切であるとのことを話されました。
まじめな方との印象で、話もあまり面白くないのではとの最初の印象でした
が、話を聞いているうちに、どんどんと中に引き込まれていきました。
山本氏は、坂町にある広島文化学園大学で週一回授業をされているそう
ですが、学生には「じっと眼を見てくれれば単位をあげるから」といっている
そうで、そうすると熱心に話を聞いてくれるそうです。
熱心な目は人を動かしますとの話もされました。
3年に一度の大会ではありますが、いい話を聞かせていただきました。
ありがとうございます。社会福祉協議会の皆さん。、